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プロ注目の“東都の韋駄天” 亜細亜大・田中幹也、走塁技術は圧倒的も…プロ入りに向けて見えた課題

4月2日に開幕し、熱戦が続く東都大学野球の春季リーグ。一部リーグでは、亜細亜大、国学院大、青山学院大、駒沢大、中央大、日本大がしのぎを削っている。今回は、4月20日現在、首位に立つ亜細亜大を牽引する“俊足内野手”にスポットを当ててみたい。

2022年4月19日&20日 東都大学野球一部春季リーグ戦
亜細亜大8-4中央大(延長10回タイブレーク)
中央大5-4亜細亜大

田中幹也(亜細亜大) 4年 遊撃手 166cm64kg 右投右打 東海大菅生

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この春、圧巻のパフォーマンスを見せて、スカウト陣の注目度が高まっている選手が、亜細亜大のショート、田中幹也だ。

東海大菅生時代、2年夏に甲子園に出場し、準決勝進出に大きく貢献した。亜細亜大に入学すると、すぐにレギュラーを獲得。1年時に早くも大学日本代表に選ばれるなど、順調なスタートを切った。ところが、昨年夏、国指定の難病「潰瘍性大腸炎」を患っていることが判明し、秋季リーグは、わずかな出場数にとどまった。

この春、難病を克服した田中は、見事な復活を果たす。4月14日の国学院大戦では、真中満(日本大→ヤクルト)が持っていた1試合6盗塁に並ぶリーグタイ記録を樹立。4月19日、20日に行われた中央大戦では、2盗塁をマークし、8試合で早くも10盗塁に到達した。今後は、野村謙二郎(駒沢大→広島)が持つシーズン18盗塁のリーグ記録の更新に期待が集まっている。

田中の魅力は、何といっても、思い切りがよいスタートとスライディング技術である。二塁への盗塁では、ややスタートが遅れても、セカンドベース付近でスピードが落ちないどころか、むしろ加速しているように見えた。

19日の試合では、延長10回のタイブレークでセカンドゴロの間にホームを陥れた。その際、完全にアウトだったタイミングにもかかわらず、捕手のタッチをかいくぐり、見事に生還している。少し暴走気味なケースもあるが、それでもセーフにできるスライディング技術は見事という他ない。

◆打力とスローイングに課題も…守備と走塁で“お金をとれる選手”になる?

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