俊足はプロでも上位クラス! “足のスペシャリスト”明星大・夏伐京平 ドラフト指名はあるか?
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。夏の甲子園も終わり、10月11日のドラフト会議も徐々に迫ってきたが、会議当日ギリギリまであらゆる選手を紹介していきたいと思う。今回は、足のスペシャリストとして面白い存在となりそうな大学生外野手を取り上げる。
2020年2月29日 大学野球オープン戦
明星大4-2関東学院大
夏伐京平 4年(試合当時は3年) 外野手 170㎝70kg 右投左打 国士舘
昨年のドラフトでは首都大学二部の獨協大から並木秀尊(ヤクルト5位)が指名されて話題となったが、今年も同じ首都大学二部所属の明星大で、並木とタイプの似たスピード自慢の外野手が注目を集めている。それが9月15日にプロ志望届を提出した夏伐京平だ。名字は「なつぎり」と読む。
夏伐のプレーを初めて見たのは、国士舘高校2年秋の東京都大会、対岩倉戦だった。この試合、夏伐は1番レフトで出場。ヒットこそ出なかったものの第3打席で相手のエラーで出塁すると、続く打者の送りバントとセカンドゴロの間に先制のホームイン。
スピードはもちろんだが、打球に対する判断も素晴らしく、サードから生還した時のスタートの良さに驚かされたのをよく覚えている。さらに、最終打席の一塁到達タイム(セカンドゴロ)は3.83秒をマーク。この数字は当時の高校3年生で計測できた全選手の中で、丸山和郁(前橋育英→明治大)の3.80秒に次ぐものだった。丸山は、3年夏に出場した甲子園で大会タイ記録となる8盗塁をマークし、今年の有力なドラフト候補となっているが、少なくとも、スピードに関しては夏伐も同等のレベルにあることは間違いない。
◆ドラフト指名は果たしてあるのか?
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