富士大にドラフト注目の大型右腕 石井涼が垣間見せた“スケールの大きさ”
2021年のシーズン開幕はまだ先だが、プロアマ野球研究所ではオフの間も有望なドラフト候補について積極的に取り上げていきたい。今回は北東北大学リーグで今年注目を集めることが予想される大型右腕を紹介する。
2020年8月23日 北東北大学野球秋季リーグ戦
青森中央学院大1-13富士大(7回コールド)
石井涼(富士大) 新4年 投手 188cm76kg 右投右打 三浦学苑 ※学年は今年4月からの新学年
毎年のように好投手が現れる富士大で、今年注目を集めることになりそうなのが石井涼(新4年・三浦学苑)だ。高校時代から神奈川県内では大型右腕として注目を集めており、当時から140キロ台を超えるスピードをマークしている。富士大進学後は選手層の厚さもあってなかなか出番がなかったが、3年秋となったこの試合がリーグ戦デビューとなった。
立ち上がりは少しリリースがばらつき、初回にワンアウトから四球と盗塁でピンチを招いたものの、後続を抑えて切り抜けるとその後は安定したピッチングを披露。最終的に5回まで投げて1失点としっかり試合を作り、リーグ戦初登板を勝利で飾ってみせた。
◆コンスタントに145キロ前後、将来的には150キロも可能?
プロフィールは188cm、76kgとなっているが、マウンドでの立ち姿を見ると体の細さは感じられず、80kg以上は確実にあるように見える。それほど真上から腕を振り下ろしているわけではないが、リリースでしっかりとボールを抑え込むことができているため、ボールの角度は十分。この日奪った15のアウトのうち、10個がフライアウトだったところにもそれがよく表れている。
ここから先は
「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?