九州産業大・渡辺翔太は九州の大学球界を代表する本格派右腕…来秋ドラフトで指名なるか?
2021年のアマチュア野球も大詰めとなってきたが、来年以降のドラフト候補のアピールは続いており、そんな選手たちを多く紹介したい。今回は、明治神宮大会で好投した、九州の大学球界を代表する本格派右腕を取り上げる。
2021年11月23日 明治神宮野球大会
九州産業大0-4国学院大
渡辺翔太(九州産業大) 3年 投手 181cm79kg 右投右打 北九州
国学院大に完封負けを喫した九州産業大だが、終盤までの接戦を演出したのが先発マウンドに上がった渡辺翔太だ。
高校時代は甲子園や九州大会などの出場経験はないものの、福岡県内では屈指の本格派として評判で、3年夏はエースとして北福岡大会の準決勝に進出している。
九州産業大進学後は、1年春からいきなり3勝をマークするなど、主戦として活躍。今年は春5勝0敗、秋4勝0敗と圧倒的な成績を残して、2季連続でベストナインを受賞している。
この日も国学院大打線の強力打線を相手に立ち上がりから三振を量産。3回にオリックス3位指名の福永奨(4年・捕手・横浜)にタイムリーを浴びたものの、それ以降は追加点を許さずに7回を1失点としっかり試合を作った。
ストレートは、この日終了時点で登場した全投手で最速となる148キロをマーク。中盤以降は少しアベレージは落ちたが、勝負どころでは145キロを常に計測しており、ここ一番でギアを上げることができるのも長所である。
変化球は、130キロ前後のスライダーやフォークと、130キロ台後半のカットボールを操り、どのボールも打者の手元で鋭く変化して決め球として使うことができる。立ち上がりは少しコントロールに苦しむ場面もあったが、走者を背負っても粘り強く投げることができており、スタミナ面の充実ぶりも目立った。
◆ポテンシャルの高さは大学生候補で上位クラス?
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