“最速149キロ左腕”慶応大・生井惇己 フォーム改良でさらなる進化!来秋のドラフト候補
2021年のアマチュア野球も大詰めとなってきたが、来年以降のドラフト候補のアピールは続いており、そんな選手たちを多く紹介したい。今回は東京六大学で上位のスピードを誇る本格派サウスポーを取り上げる。
2021年11月24日 明治神宮野球大会
神奈川大4-6×慶応大(9回サヨナラ)
生井惇己(慶応大) 3年 投手 176cm73kg 左投左打 慶応
先日の記事でも取り上げた下山悠介(3年・三塁手・慶応)のサヨナラツーランで慶応大が劇的な勝利をおさめた試合だが、投手で目を引いたのが先発マウンドに上がった生井惇己だ。
慶応高では3年時にエースとして春夏連続で甲子園に出場。春の選抜では現在のチームメイトである増居翔太(3年・彦根東)と投げ合い3対4で敗れたものの、夏の甲子園は、初戦の中越戦で7回2/3を投げて2失点の好投でチームの勝利に貢献している。
大学進学後は1年秋からリーグ戦に登板。昨年秋は抑えを任されると、8試合を投げて防御率1.74と好成績を残した。今年もリリーフでの登板が多かったが、秋のリーグ戦で初めて先発も任されるなど、徐々に登板機会を増やしている。
この日は2回に味方のエラーとパスボールで3点を失うなど、5回を投げて4失点(自責点1)でマウンドを降りたが、9奪三振をマークして良さは十分に見せてくれた。
高校時代のストレートは130キロ台後半が大半で、スライダーが目立つ投手だった。しかし、大学に入ってフォームの躍動感が増し、リーグ戦で最速149キロをマークしている。
ただ、それと反比例するように、コントロールは不安定になっていたが、昨年までは高々と上げていた右手の動きを、今年から少し小さくしたことで制球力が戻ってきた印象を受ける。
◆縦のスライダーを新たに習得して“進化”
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