最速145キロ…興南の左腕、山城京平が魅せた実戦力 九州大会で圧巻12奪三振
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。ドラフト候補を常にウオッチし続ける「プロアマ野球研究所」では、新シーズンで目立った選手を積極的に紹介していきたい。今回は小柄ながら全国でもトップクラスの実力を誇る高校生サウスポーを取り上げる。
2021年4月24日 高校野球春季九州地区大会
興南8-2大崎
山城京平(興南) 3年 投手 173㎝65㎏ 左投左打
興南が、昨年秋の九州大会優勝校である大崎を破った試合。その立役者となったのが先発のマウンドを任された山城京平(3年)だ。立ち上がりから140キロを超えるストレートを武器に大崎打線を圧倒。9回に味方の連続エラーで完封こそ逃したが、8回1/3を投げて自責点0、12奪三振という圧巻のピッチングを見せた。
173㎝、65㎏と体格はまだまだ小さいとはいえ、その数字を感じさせない馬力が魅力だ。特に目立つのが、下半身のバネと強さ。テイクバックで少し腰が回転する点は気になるが、体重移動にスピードがあり、右足の着地は安定しているため、フォームに跳ねるような躍動感がある。
ストレートは、コンスタントに140キロを超え、最速は145キロに達した。立ち上がりは、球審が低めのボールをなかなかストライクにとってくれなかった。しかし、2回以降にギアが上がり、投げた球が捕手のミットを強くたたくようになると、その勢いに押されるように球審の右手が上がるようになった。
◆活躍中のオリックス・宮城大弥に重なるタイプ
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