2023年「球速ランキング」を公開!年間417試合を取材した“ドラフト研究家”西尾典文が独自集計 150キロ超は72人!
今年も残すところ、あとわずか……。今回は「プロアマ野球研究所」主任研究員・西尾典文が2023年に現地で確認した417試合に登板した投手の最速をランキング形式で紹介する。対象は150キロを記録した投手だ。
その総数は72人に達した。ドラフト1位で指名された大学生投手は、全員がランクインしているほか、2位以下の投手を含めると、16人が名を連ねている。ドラフトで指名されなかった投手を含めると、大学4年生は23人を数え、全体の約31.2%を占めている。これでわかるように、大学生投手が、アマチュア球界を席捲した年だったといえる。
ランキングで首位に立ったのは、日本ハム1位のサウスポー、細野晴希(東洋大)だ。8月に行われたU18侍ジャパンとの壮行試合で158キロをマークして大観衆を驚かせたことは記憶に新しい。プロでは160キロの大台を突破してくれることを期待したい。
2位には、29歳のロドルフォ・マルティネス(四国IL徳島)と、27歳の山本晃希(日本製鉄かずさマジック)が入った。マルティネスは11月13日に退団が発表されたが、リーグ戦で160キロをたびたびマークするなど、スピードは間違いなく、NPB球団に所属する投手と比較しても、上位クラスに位置する。
「ファンの皆さん、こんにちは。いつも応援してくれてありがとうございます。私はファンの皆さんやチームメイトのみんなの事が大好きです。四国チャンピオンになれた瞬間を最高のチームメイトやファンの方々と共にできたことが一番の思い出です。皆さんに会えないことは寂しいですが、これからもインディゴソックスの応援をお願いします!頑張れインディゴソックス!バモス!」(徳島インディゴソックスのホームページで発表されたマルティネスのコメント)
一時期、NPB入りが噂されていたマルティネス。今後の活躍に期待したい。
一方、山本は、年齢的にはドラフト指名は厳しそうだが、ここ2年はスピードが増している。来年も自慢のストレートで、社会人球界を湧かせてくれることを期待したい。
来年のドラフト会議で対象となる、現在の大学3年生の投手もレベルが高いと言われている。今回のランキングでは、篠木健太郎(法政大)をはじめ、中村優斗(愛知工業大)や浅利太門(明治大)、岩崎峻典(東洋大)、金丸夢斗(関西大)、吉鶴翔瑛(法政大)、寺西成騎(日本体育大)、徳山一翔(環太平洋大)が名を連ねた。
こちらも対象となる高校2年生は、小船翼(知徳)と川勝空人(生光学園)が150キロを超えて、見事にランクイン。彼らの“出世争い”にも注目だ。
【2023年球速ランキング】
※年齢は2023年の満年齢。★は2024年ドラフト指名対象
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