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12球団44人のスカウト陣が大集結…関西国際大の“高速右腕”翁田大勢がドラフト戦線に急浮上!

今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。プロ志望届の提出が締め切られ、いよいよ10月11日のドラフト会議が迫ってきた。「プロアマ野球研究所」では、会議当日ギリギリまであらゆる選手を紹介していきたい。今回は最後の最後で浮上してきた大学生の本格派右腕を取り上げる。

2021年10月4日 阪神大学野球秋季リーグ戦
関西国際大8-2大阪体育大

翁田大勢(関西国際大) 4年 投手 181㎝90㎏ 右投右打 西脇工

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関西の大学生投手では黒原拓未(関西学院大)と北山亘基(京都産業大)が双璧と見られていたが、ここへ来て急浮上してきたのが関西国際大の翁田大勢だ。

甲子園出場こそないものの、西脇工時代から県内では評判の右腕で、3年夏に見た時にも最速146キロをマークしている。しかし、大学進学後は故障もあって結果を残したのは2年秋だけ。今年の春も調整が遅れてリーグ戦の登板はわずか1試合に終わっている。

そんな翁田だったが、この秋は復調。9月19日に行われた大阪産業大との試合では、最速157キロもマークしたという。この試合が行われた「ほっともっとフィールド神戸」のスピードガン表示は、通常より5キロ以上速く出ることから、157キロという数字は少し信憑性は低いとはいえ、それでも150キロ以上は出ていたことは間違いないだろう。

阪神大学野球には、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、9月中はスカウトが入場できないという厳しいルールがあった。政府の緊急事態宣言が10月1日に解除されたことに伴い、ようやくスカウトの入場制限が解けた。14日の大阪シティ信用金庫スタジアムのスタンドにはNPB全12球団、44人のスカウトが集結。翁田に対する注目度の高さをうかがわせた。

スカウト陣が熱い視線を送るなか、翁田は、立ち上がりから2つの三振を奪うなど見事な投球を見せて、最終的には14奪三振、2失点完投と最高のアピールに成功した。

◆リリーフが苦しい球団には狙い目の選手だ!

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