“強肩強打”の捕手、上武大・小山忍がドラフト戦線に急浮上! 大学球界で上位レベル…来秋の指名を勝ち取れるか?
2021年のアマチュア野球が大詰めとなってきたが、来年以降のドラフト候補のアピールは続いており、そんな選手たちを多く紹介したい。今回は、今秋に急浮上してきた強肩強打の大学生捕手を取り上げる。
2021年11月2日 横浜市長杯争奪関東地区大学野球選手権
武蔵大0-4上武大
小山忍(上武大) 3年 捕手 185cm93kg 右投右打 佐久長聖
上武大が加藤泰靖(3年・志学館)の完封で武蔵大に快勝した。攻守にわたって見事なアシストを見せたのが5番、キャッチャーで出場した小山忍だ。
佐久長聖時代、3年夏に正捕手として甲子園に出場。打者としては3打席連続空振り三振に倒れたが、イニング間のセカンド送球タイムは、最速1.98秒をマークするなど、強肩ぶりを見せた。
しかし、上武大進学後はなかなか出番に恵まれなかった。2学年上には、2020年に日本ハムからドラフト3位で指名された古川裕大が在籍していたためだ。それに加えて、今年は1学年下の進藤勇也(2年・筑陽学園)がチーム内で台頭したことで、小山は定位置を掴めなかった。秋は進藤が故障したため、小山は正捕手の座をつかむことに成功する。そのチャンスを逃さず、チームのリーグ優勝に大きく貢献している。
2日の武蔵大戦で、まず見せたのが自慢の強肩だ。武蔵大1番の茂木陸(1年・星槎国際湘南)は一塁到達タイムが3.83秒、2番の中島将喜(3年・前橋商)は同タイムが4.01秒と、それぞれこの試合で好タイムをマークした俊足選手の盗塁を相次いで阻止した。
◆強肩と強打は大学球界で上位レベル ドラフト指名は…
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