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大化けの予感も…“ドラフト専門家”西尾典文の「ドラフト候補ランキング」未公開部分を一挙公開!

プロアマ野球研究所・主任研究員の西尾典文は、ここ数年、スポーツサイト「THE DIGEST」に「ドラフト候補ランキング」を定期的に発表している。時期は年初、春、夏、そしてドラフト前の4回。今年の最終版は、プロ志望届の提出が締め切られた10月6日にまとめて提出し、既に公開されている。

<一覧表>
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=60989

<1~10位寸評>
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=60975

<11~20位寸評>
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=60940

<21~30位寸評>
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=60913

<31~50位寸評>
https://thedigestweb.com/baseball/detail/id=60912

ただ、50位から漏れた有力候補はまだまだ存在しており、選出する時もより多くの選手をリストアップしている。今回は、そんな51位以降の選手についても、100位までランク付けしたものを公開したい。このなかから、将来の日本球界を背負う“金の卵”が現れるかもしれないーー。

50位から70位は、ドラフト5位程度の評価になる選手が多いと思われるが、高校生で目立つのが外野手だ。井坪陽生(関東一)、海老根優大(大阪桐蔭)、黒田義信(九州国際大付)、前田一輝(鳴門)の4人がランクイン。

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知名度は、U18侍ジャパンに選ばれた海老根、黒田が高いものの、総合力で井坪を上に評価した。高校生の外野手では、「ドラフト候補ランキング」3位の浅野翔吾(高松商)が代表格であるが、浅野の指名を見送った球団は、彼らを下位で狙っているところも多いと予想される。また、大学生の外野手では、久保修(大阪観光大)が総合力が高く、支配下の指名を十分に狙える実力を持っている。

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一方で、最終シーズンで浮上してきた大学生が、田中千晴(国学院大・投手)と村松開人(明治大・二塁手)の2人だ。

田中は、故障で昨年までほとんど投げることができなかった。だが、春には150キロを超えるスピードをマークして注目を集めると、秋にはエース格へと成長した。

まだまだ粗削りだが、190cmの長身でこれだけのスピードがある投手は魅力だけに、狙っている球団も多いはずだ。村松もまた、春は故障に泣いたが、秋は見事に復活。現時点でリーグ2位となる打率.400をマークしている。スピードとミート力は抜群で、二遊間を補強したいチームにはうってつけの人材と言えるだろう。

企業チームの社会人選手は、NPBとJABA(日本野球連盟・社会人野球を統括)の取り決めで育成指名はNGとなっているが、支配下の当落線上と言える選手が多くランクインした。

全体的に投手が多い。今年は社会人出身ルーキーの野村勇(ソフトバンク)が活躍しており、その“再来”を狙って数少ない野手を指名してくる球団が出てくることも考えられる。

実力はありながらも、“順位縛り”などで指名されないケースがあり、100位から漏れた選手が当日指名されることも考えられる。こうした点を踏まえながら、ドラフト当日の指名を楽しんでもらいたい。

<金の卵が…「ドラフト候補ランキング」51位~100位まで一挙公開>

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