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選抜で大ブレイクの予感も…プロ注目の右腕、山梨学院・榎谷礼央が誇る“抜群の制球力”

年明けからは今年のドラフト戦線の全体像をカテゴリー別に紹介し、また現時点では指名が微妙なラインでも春以降の急上昇が期待できる選手を取り上げてきた。今後は個別の選手について、良さが見えた試合のプレーを中心に深く掘り下げて紹介していきたい。今回は選抜での大ブレイクを予感させる関東地方で指折りの高校生右腕を取り上げる。

2021年11月2日 高校野球秋季関東大会
白鴎大足利0-9山梨学院(7回コールド)

榎谷礼央(山梨学院) 新3年 178cm75kg 右投右打

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山梨学院が毎回得点でコールド勝ちをおさめ選抜出場を決定的にした試合で、安定感抜群のピッチングでチームの勝利に大きく貢献したのがエースの榎谷礼央だ。

特に際立っていたのが抜群の制球力である。3回までを打者9人、パーフェクトに抑え込んだが、各回で投じた球数は9球、7球、6球といずれも一桁だったことがそれをよく物語っている。

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そのコントロールを可能にしているのは安定したフォームだ。手足の長いすらっとしたいかにも投手らしい体型で姿勢も良いため、身長は180cm以上あるように見える。それに加えて、上半身の無駄な力を抜いて、テイクバックでスムーズに肘が高く上がり、体の近くで縦に腕が振れるのが大きな長所だ。ボールの角度も申し分なく、右打者のアウトローへの球筋は目を見張るものがあった。

◆フォームのイメージは元巨人・上原浩治に重なる

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