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高校生では“数少ない”ドラ1候補 日本文理・田中晴也が12球団スカウトの前で見せた「成長の跡」

5月に入りドラフト候補にとってはアピールの日々が続いているが、各カテゴリーで目立った選手を積極的に紹介していきたいと思う。今回は高校ナンバーワンの呼び声高い本格派右腕が12球団のスカウトの前で見せた成長ぶりをレポートする。

2022年5月12日 高校野球春季新潟県大会
新潟明訓2-5日本文理

田中晴也(日本文理) 3年 投手 186cm92kg 右投左打

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今年の高校生ドラフト候補は、1位指名が確実視される選手が不在だと言われている。そんななかで、日本文理のエース、田中晴也は頭一つ抜けた存在だ。

昨年夏の甲子園では1回戦で敗れたものの、最速147キロをマーク。秋の北信越大会の準決勝では、星稜に敗れて選抜出場を逃したとはいえ、8回を完投して3失点と、明らかに夏に比べて安定感がアップしていた。

1月にチーム内の不祥事が発覚し、対外試合禁止処分を受けたことで調整の遅れが心配されていたが、春の県大会では、安定したピッチングを披露。準決勝となったこの日も、県内でライバル関係にある新潟明訓を相手に見事な投球を見せる。

立ち上がりこそ、2本のヒットを浴びて1点を失ったものの、中盤以降は徐々に調子を上げて相手打線を圧倒。最終的に9回を2失点にまとめ、チームを勝利に導いた。

ストレートの最速は148キロを4球マークした。そのすべてが6回以降というところに田中の凄さが表れている。試合の最後に三振を奪ったボールも148キロのストレートだった。昨年と比べて上半身、下半身ともに一回り大きくなり、堂々とした体格で終盤でも大きく球威が落ちることがない。力を入れれば、常に145キロを超える出力の高さは、高校生では間違いなくトップクラスと言えるだろう。

◆野手としても高い評価…12球団20人以上のスカウトが集結!

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