早実時代は清宮と甲子園4強 東京ガス・加藤雅樹、5年ぶりの捕手転向でドラフト戦線に浮上も
2021年のシーズン開幕はまだ先だが、プロアマ野球研究所ではオフの間も有望なドラフト候補について積極的に取り上げていきたい。今回は捕手への再転向で注目を集める社会人の大型打者を取り上げる。
2020年10月29日 社会人野球秋季東京都企業大会
東京ガス6-3鷺宮製作所
加藤雅樹(東京ガス) 24歳 捕手 185㎝90㎏ 右投左打 早稲田実→早稲田大 ※年齢は2021年の満年齢
今年指名解禁となる社会人野手で、先日一つのニュースが飛び込んできた。東京ガスの加藤雅樹が高校以来となる捕手に再転向すると発表されたのだ。
日刊スポーツの記事にもあるように加藤は元々外野手だったが、早稲田実の2年時に強肩を買われて捕手に転向。3年夏には2学年下の清宮幸太郎(日本ハム)とともに甲子園に出場し、4番打者としてチームの準決勝進出に大きく貢献している。早稲田大では本来の外野に戻り、2年春に首位打者を獲得して2度のベストナインにも輝くなど注目を集めたが、ドラフト指名は見送られて東京ガスへと進んでいる。
◆社会人のドラフト候補、捕手は少ない…一気に指名候補へ
その加藤の1年目のプレーを見たのはこの試合だ。ルーキーながら4番、DHで出場し、結果はノーヒットに終わったものの随所に持ち味は発揮した。打撃に関して目立つのはトップの時の力強さだ。右足を高く上げるが、背筋がきれいに伸びて顔の角度も大きく変わることがない。ヘッドが下がらずに、きれいに上から振り抜けるスイングの軌道も長所だ。第3打席のセカンドゴロでは、一塁到達4.17秒と大型ながら脚力があるのも魅力である。
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「プロアマ野球研究所~ドラフト最前線」
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