見出し画像

ドラフト戦線に浮上できるか? JR東日本・小谷野楽夕は“伸びしろ”十分な大型右腕

年明けからは今年のドラフト戦線の全体像をカテゴリー別に紹介し、また現時点では指名が微妙なラインでも春以降の急上昇が期待できる選手を取り上げてきた。今後は個別の選手について、良さが見えた試合のプレーを中心に深く掘り下げて紹介していきたい。今回は社会人2年目での飛躍が期待される大型右腕を取り上げる。

2021年10月25日 東京都企業秋季大会
JR東日本5-0明治安田生命

小谷野楽夕(JR東日本) 24歳 184cm80kg 右投右打 日大三→日本大

画像1

近年の社会人チームで最もNPBに選手を輩出しているJR東日本。昨年も山田龍聖(巨人2位)が上位指名でNPB入りを果たしているが、今年それに続く期待がかかるのが大学卒2年目の小谷野楽夕だ。

日大三では故障もあって目立った活躍ができず、大学でも二部でのプレーが長かったが、レベルが高い東都二部で、通算8勝3敗という成績を残している。特に、4年秋はリーグ3位となる防御率1.18をマークするなど、着実な成長を見せていた。

昨年も1年目ながら、多くの登板機会を与えられ、実際に4試合の投球を見ることができたが、最も可能性を感じた試合が、東京都企業秋季大会の明治安田生命戦だ。

5点リードの9回からマウンドに上がると、ワンアウトからヒットを許したものの、最後の打者を併殺に打ち取り見事3人で試合を締めてみせた。10月8日に行われた都市対抗の二次予選では、登板間隔が短く、疲労の影響もあってか腕の振りも弱く感じられた。しかしながら、この日は抑えということで、フォームに躍動感があり、ストレートの最速は149キロをマーク。アベレージでも145キロを超え、球威で打者を圧倒することができていた。

◆リリーフであれば、140キロ台後半の直球で押せるポテンシャル

ここから先は

597字
このマガジンを読んで頂ければ、ドラフト戦線に浮上した有力選手の詳細な情報をゲットできます。ぜひ購読して頂ければ幸いです。

ドラフト戦線に浮上したアマチュア選手をウオッチしている「プロアマ野球研究所」。主任研究員である野球ライターの西尾典文が執筆、大手サイトで経…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?