大学3年で投手転向…「最速145キロ」吉備国際大・山口大晴は“変わり種”の大型右腕 大化けの予感も
今年のアマチュア野球界で注目される選手は誰なのか…。10月11日に開かれるドラフト会議がいよいよ迫ってきた。「プロアマ野球研究所」は会議当日ギリギリまであらゆる選手を紹介していきたい。今回は、大学で投手に転向した“変わり種”の大型右腕を取り上げる。
2021年6月26日&27日 中国地区大学野球選抜交流戦
26日:中国地区大学選抜4-6シティライト岡山
27日:中国地区大学選抜1-2三菱自動車倉敷オーシャンズ
山口大晴(吉備国際大) 4年 投手 183㎝85㎏ 右投左打 唐津商
ドラフトが近づくとこれまであまり名前の挙がってこなかった選手や、変わった経歴の選手が紹介されることも増えてくる。今回、取り上げる山口はまさにそんな選手だ。
唐津商では、2年夏に内野手の控えとして背番号16で甲子園に出場。チームは初戦で早川隆久(木更津総合)に完封負けを喫し、山口は試合に出場することなく甲子園を去っている。
吉備国際大でも3年春までは内野手としてプレー。昨年春の開幕週の2試合ではともに途中からファーストの守備に入り、送りバントとピッチャーゴロという取材記録が残っているが、プレーの記憶は全くない。
ところが、昨秋から投手に転向。今年の春は目立った結果を残していないが、潜在能力の高さが評価されて中国地区大学リーグの選抜チームに選出された。
そして、6月下旬に行われた社会人チームとの交流戦に2日続けて登板。初日のシティライト岡山戦では8回からマウンドに上がり、四球と死球でいきなりピンチを招いたものの、元ヤクルトの藤井亮太を併殺に打ち取って無失点に抑えた。
翌日の三菱自動車倉敷オーシャンズ戦では、4回から登板していきなり2安打を浴びて1点を失うも、ストレートの最速は、この2日間で登板した社会人を含む全投手の中で最速となる145キロをマークした。
◆プロ志望届を提出、数年後に大化けする可能性も
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