日本のイケてる建築を見る② 海ほたる~東京湾アクアライン(後編)
昨日からの続きです。
前編はこちら ↓
トンネルの奥をずんずん進んで、扉を開け、扉を開け…進むとアクアラインの本線の下へ降りていきます。
そこは避難用の通路です。
庵野秀明がメガホンを撮ったシンゴジラをご覧になった方はいらっしゃいますか? 私、映画館で見ましたよ~。エヴァファンには堪らない映画でしたね。
映画の最初からアクアラインが出てきました。5月3日からアマプラで見放題ですね(^^)
AKB48の前田敦子さんがアクアラインの本線から避難してきた場所がこちらです。
上から滑り台で降りてきたシーンです。実際にこの滑り台を使って撮影しました。
この避難口はアクアラインの上りと下りを合わせて66か所あります。66って関暁夫さんが喜びそうな数字ですね(汗) 脱線しますが、この浮島換気口付近のガラスの四角錐の部分も都市伝説界隈でピラミッドだのイルミナティだの言われています。竣工直後はピラミッドでした。
ところが2009年に羽田空港の新滑走路周辺の高さ制限ができたため、先端部12mをカットしたそうです。要するに邪魔だから切ったんです。
話を戻します。 隣の避難口の灯りが見えます。ちょっとわかりづらい写真でごめんなさい。これが片道33か所続いているのです。実際に見ると神秘的です。
この非常用の電話の受話器を取るとNEXCO東日本の係員につながります。会話が不自由な人用のボタンもついています。電話の下には携帯電話用の電話番号掲示もあります。
本線のトンネル内にある消火器と消火栓も展示されています。車などから火が出た時に初期消火する場合に使います。
消火栓の後ろのボードにある、コレ大切ですね。
キーを置いたまま車を出るっていうの忘れそうです…。今はキーレスの車が多いのでバッグやポケットに入れたままの人も多いのではないでしょうか。
この避難用通路を見学した後、地上に出ていきます。
写真を取り損ねたんですけど(ごめんなさい)階段を120段登って地上へ出ます。建物で7階分相当になります。トンネルの入り口ではなくて最初に動画を見学した管理棟に戻ります。
実際に避難用通路を走る消防車も撮影させていただきました。通路の幅に合わせて小さめです。
シン・ゴジラでもこんなシーンがあります。実際に消防車が出たシーンです。
トンネルを掘削したシールドマシンのカッターフェイス(地面を掘り進める刃の部分)のモニュメントについて説明していただきました。
モニュメントの円盤部分は実際に使われたものではないのですが、粒のようについているこの部分(カッタービット。超合金でできています)は実際に工事で使われたものです。近くで見ると削れているのがわかります。
円盤部分の下部にはこのモニュメントを制作した彫刻家、澄川喜一のサインがあります。澄川喜一は風の塔のデザインも監修しました。
このモニュメントが夕陽に映えるんだワ…。 この脇にシンゴジラの足跡もあったそうですが大人の事情で今はありません(汗)
最後に管理棟に展示されているボードや模型を撮らせていただきました。そして施設内のお店の割引券もいただきました。
この日は東京湾アクアライン開通25周年ということで、写真家の山崎エリナさん撮影の写真集の展示がありました。
アクアラインの裏側や保守点検する人たちを撮影した写真集です。避難用通路に綿々と続く避難口の灯りが美しい写真もありました。
見学が終わってからくつろいだり、お土産買ったりしました。
海ほたると言えばいわしバーグです。美味しい。酒のつまみになります。
私が必ず買うのが「いでぼく」のソフトクリーム。スタバもあります。
これは別の日に来た画像だけど、冬は波しぶきが窓に付くと塩に変わります。愛車の軽ハイトワゴンにもバッチリ付きます。
そしてどのコーキングもぶっとくてしっかりしている。
もちろんここにはALCタイルは存在しない。
天気が良いと風の塔の向こうに川崎、横浜も見えます。
向こうは木更津になります。
最後に…
東京湾アクアラインの全体図です。
なぜトンネルと橋を組み合わせたのかというと、川崎から木更津まで全部掘ると手間(工事コスト)がかかるからです。
羽田があるため飛行機の離発着があり、航行する船舶数が多い東京、川崎側にトンネル(アクアトンネル)。トンネルから出ると海ほたる。海ほたるから木更津までは橋(アクアブリッジ)です。さらに橋の維持には強制換気の消費的なコストがかかりません。
でも、コストがかからないと言えども橋も長いですよね。日本で一番長いのです(4425m)
長い海底トンネルと長い橋の両方を走行できるスゴい高速道路です。日本の土木技術の結晶、最高峰です。
もし外国人に日本の建築物を自慢するなら、東京タワーやスカイツリーや瀬戸大橋もあるけど私はココだよ。
そして、シンゴジラも上陸したからね。
東京湾アクアライン裏側探検ツアーの皆様
ありがとうございました。楽しかったです。
コチラもお読みいただけると嬉しいです。