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プロとはなにか?自分で決める覚悟の重要性

私は元々消防士でした。
消防士は「身近な人助け」をするプロですが
消防士に採用されるには、特別な資格が必要ってわけではないんですね。

消防士は各市町村の公務員として採用された後に、
各都道府県に設置されている教育学校に、その年に消防士として採用された職員のほとんどが入校します。

そこで半年間の「初任科教育」という消防士に必要な知識、技術、マインドの教育を受けます。
その後、所属している市町村の現場に戻り、職務がスタートする場合もあれば、さらに半年間の「実務研修」をした後に「一人前」として職務に就くのが一般的です。

もちろん、例外的なことはありますが、おおむねこのような流れになります。


この「一人前」になる過程でよく言われた言葉があります。
「この税金泥棒が!」
「連帯責任だ!」
「1年目でも10年目でも市民から見たら同じ」

えぇ、知ってます。
割とめちゃくちゃです笑

「100回の訓練よりも1度の現場」なのですが
消防士の想像しているような現場が来るなんてことはないのです。なので、どんな時にも対応出来るように訓練を重ねるわけですが、その訓練中にミスをすると
「この税金泥棒が!」と言われます。

そして、そのミスにより「連帯責任」という名の元に、全員で腕立て伏せやスクワットなどの体力的反省をして、カラダに覚えさせるという流れです。

えぇ、完全にコンプラとハラスメントとかなのはわかっていますが
時代的に仕方のない暴言です。

今考えれば、連帯責任というものは、個人の失敗の責任を重くするために言われた言葉だったとしても、「失敗しても自分だけのせいにはならない」という「他責思考」を育ててしまう可能性がある言葉だなぁと思いますね。

さて、3つ目の
「1年目も10年目も市民から見たら同じ消防士」は続きがあって
「だから、早く1人前のマインドとスキルを持つように」なんです。

10年目の様な1年目も、1年目の様な10年目も
どちらもすごいとは思います。
もちろんネガティブに捉えたら「そんな人やばいよね」なんですが

10年目の様な1年目がすごいのは、そんなすぐにスキルも知識もマインドも持てたらある意味で「出る杭は打たれてしまいそう」ですが、それでも素晴らしいと感じます。

1年目の様な10年目は、10年経っても「初心」を忘れずに、身なりも態度も1年目の緊張感があった頃のように整えられていて、情熱を持って仕事に夢中になっているって考えたら、素晴らしいと感じます。

これは「文脈」によって印象がガラリと変わってくるってことになるいい例だとは思います。

少し話はそれてしまいましたが・・・

つまりは「プロ意識」を持てということです。
いつからプロなのか?
誰から認められたらプロなのか?
どれだけの訓練と経験を得たらプロなのか?

そんな自分の外側にばかり目を向けていたら、本当のプロではありません。
あくまでも「自分の中にある消防士としての強い意識を持つ」ってことです。


「プロとはなにか?」に関しては「プロフェッショナル」という有名な番組で、出演した人がそれぞれ違う考えを言っているほど十人十色なものではあります。つまり正解はありません。
・お金をもらって仕事をすること
・1つの職種に対して専門的な知識と経験を持ち合わせていること
・スペシャリストとしての責任感、使命感、向上心を常に持っていること
など挙げられますし、「やってみないとわからないことだらけ」です。

でも自分の中で、その仕事の「プロ」とはどんな状態かを
1年目でも考えること、持つことは出来ることです。
それが1つの「目標」になります。

これは、どんな職業にも当てはまることです。


「自分はいつからその道で1人前であり、どんな状態がその道のプロなのか」を決めるのは自分次第です。

それを「自覚」すること
つまり「自分で決めて行動する覚悟を持つこと」をいつするのか?
それさえ決めればある程度の期間、仕事に関するブレはなくなります。

あなたは今の仕事でいつ、一人前になりましたか?
そして、あなたにとってその仕事のプロとはどんな状態ですか?

今日はそんなことを考えてみてください。

それでは、また。

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