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第6回目「パーパス経営ラボ」開催報告レポートです!
6月27日(火)「パーパス経営ラボ」第6回を開催しました。
このラボは、持続可能な社会の創造にむけた完全無料のオープンソースコミュニティです。
月1回、奇数月は「インプット(蓄積)」偶数月は「アウトプット(実践)」という順番で実施しています。
今回は、当ラボ企画メンバーの菊地社長に、実際にパーパス設計をするためにどういう事を行っているのか、どうやったらよりうまくいくのかなど事例を交えてお話しをお伺いしました。
◉パーパスやミッション・ビジョン・バリューの違いご存知ですか?
パーパスやミッション・ビジョン・バリューなどが大切という事は、最近多くの所で聞く機会が多くなったのではないでしょうか?
私はこれからの時代、企業はもちろん個人もこれらを理解すること事は大切な事だと考えています。
では、パーパスとミッション・ビジョン・バリューの違いと言われて、皆さまはすぐに答えられますでしょうか?
お恥ずかしい話ですが私は正確な言葉の定義を覚えられずにいました。
結論から言うとパーパスは「社会における存在意義」が明記されているかどうか。
ミッション・ビジョン・バリューには必ずしも社会における存在意義は必要ないとのことでした。
(諸説ありますが当ラボではこれが定義です)
ここがパーパスとミッション・ビジョン・バリューの違いだと菊地社長から教えて頂きました。
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そして実際にパーパスを作成していくための方法と実際に策定しみての注意事項など他では聞けないお話しが目白押し。
今回使用した資料は上記画像をクリックするとダウンロードすることができます。
◉人的資本経営の視点からも社会における存在意義が大切になる理由
作れば売れる時代はとっくに終わりを迎え、近年は「人的資本」が世界的に注目されています。
ではなぜ今、人的資本と言われるようになったのでしょうか。
新型コロナウイルス騒動を機会に、働き方や働くことに対する意識、コミュニケーションの方法などが大きく変化しました。
そしてこれらの転換が起きている背景を、(1)社会的視点 (2)経済的視点 (3)世代価値観の視点 (4)戦略的視点の4つの視点からも見ることができます。
サステナブル(持続可能)な社会づくりに向けた世界的な流れは益々加速しています。
米国の経営者団体「ビジネス・ラウンドテーブル」は2019年に。また、2020年に開催された世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)では「ステークホルダー資本主義」が主題となり話題になりました。
また、以前は主に財務的な指標が株価に反映されていましたが、1990年代以降、非財務的な資本によって企業価値の8割が評価される方向へ変化していると言われています。
さらに、環境問題や社会課題に対して非常に関心が高いと言われるZ世代やミレニアム世代。
事実、Z世代が就職先を選ぶ時に、SDGsや健康経営などに力を入れている企業を就職先として高く評価しているというデータもあります。
また、既存のインフラに頼らず電気と水を自給している一泊20万円のホテルが稼働率90%という記事があります。
これらはインバウンドで海外の方がメインで宿泊していると思いきや、実は20〜30代の若い世代の利用率が目立っているそうです。
このように、時代の変革期にある今、自分たちの目指す役割や目的・目標を明確にすることは、経営者だけでなく、そこで働く従業員をはじめ、企業運営を行ううえで非常に大切になると改めて思いました。
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資料のダウンロードはこちら!
https://drive.google.com/file/d/1x9ieH1oT1Q8y_49dUrOOmVmFMAhxyahI/view?usp=sharing
◉第7回は「自分パーパスの作り方」
次回は第7回7月21日(金)開催。
今回ディスカッションのなかで「組織としてのパーパスを発見するには、まず個人としての自分のパーパスを探る必要がありそうじゃない?」という参加者の方からの問いかけがありました。
確かに!自分のパーパスが分からなかったら、組織で作るといっても分からないですからね。
そこで「個人のパーパスを見つけるための振り返りワーク」を、自分史をベースにした企業研修プログラムや個人向け講座を開講している、当ラボメンバーで株式会社Two Doorsの柳澤史樹さんにお願いしました。
たくさんの方の参加をお待ちしています!
(文責:パーパス経営ラボ 矢間あや)