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元人事が語る、印象に残った就活生とは。

元、メーカー人事として新卒/中途採用担当をしていた頃、おおよそ7,000人と選考過程で接点をもってきました。印象に残った方は、複数いましたが、共通している事として小手先のテクニックによるものではないです。

新卒採用の場合、毎年、先輩から引き継がれてきたであろうノウハウ等習った通りに行動する優等生が多数見受けられますが、残念ながら印象には全く残りません。面接でこういう風に答えれば合格!というような事をいくら練習してきても、そんな事では面接で想定外の質問(対策本に書かれていない内容等)がくると、対応ができません。(あれ流暢なトークはどこへいった?)

企業によって見ているポイントは異なりますが、企業サイドが最終的に見ているのは「一緒に働きたい仲間かどうか」なのです。小手先のテクニックではなく、「相手の仲間になりたい」という思いが相手に真っすぐ伝わり、お互いの方向性がマッチした結果、内定に結びつくのではないでしょうか。

さて、今日はお伝えのテーマである、私が新卒採用で印象に残った、とある女性学生の話です。

履歴書の字が達筆で、余白が見えないほど、ぎっしりと文字で埋め尽くされており、まず書類時点でも気合いが感じられました。

そして面接で、彼女の話を聞いたとき、この会社で働くイメージが沸き、将来、社長賞を受賞するだろうなと未来まで描かされてしまったのです(笑)

それは話の中で、成長し続ける人だと感じたためです。

エピソード内容が特別他の人と異なる印象的な事を話していたわけではありません。ただこれまでの話から、誰からも学ぶ姿勢があり、謙虚かつ貪欲。そして自身のありたい姿が明確で、そのためには行動する事の大切さを知っているからこそ、失敗体験も成功体験も豊富でした。そして、自信を持っていても満足しきっていない彼女は、次の新しいトライに目を輝かせていました。

実際に、入社を決めてくれ、入社して2年目で女性初で社長賞を受賞した彼女。お取引先様からも愛される営業担当で、面接時と入社後の人としての印象は変わらずでした。

飾らないって大事。

そして、就活を頑張るのではなく、この瞬間、何に夢中になれるか。迷っている時間がもったいないし、しっかり行動にうつし、経験を積んでほしい。

経験を積み重ねていくと同時に、もし「これまで(学生時代)頑張ったこと」がわからないという人は、自分で考えるよりも時には人に話を聞いてもらう方がずっと効果があったりもします。

成功経験以上に失敗したところから、どのように乗り越え、成功経験に繋がった方が大事。つまり失敗を怖がらないで行動が大事ってこと。


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