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読書で得た知識は活用することで自分の血肉となる
読書で得た知識は実際に活用して初めて自分のものとなる。良く言われることだが、最近やっとその意味がわかってきた気がする。
最近、仕事でとある資料を作ることになった。その資料を作るために多くの資料に目を通したのだが、目を通すだけでも資料の内容はある程度理解できた気がしていた。しかし、資料を実際に作る過程を経ることで、初めて資料の内容が自分のものとなったような感覚になった。
この感覚は、きっと読書でも同じなのだろうと思った。
ただ、ビジネス書の場合は読書で得た知識を実践するというのは容易いだろうが、哲学書や経済書などを実践でそのまま活かすのは、少々骨が折れる。本の内容をそのまま日常生活に活かすのは難しく、本の内容と日常生活を繋ぐ道を自分の頭で考えなければならない。
まあ、この「繋ぐ道を考える」作業だって、本の内容を実際に活用する行為の一部なのかもしれない。
読書術の本でよくある「アウトプットを意識する」みたいなフレーズが嫌いだったが、そのフレーズを「人生を豊かにするためにこの本が活用できるか?という視点を持つ」と言い換えれば良いことに気がついた。別に読書は仕事のためだけにするのではない。むしろ、仕事以外の営為の質を上げるために読書は大いに役立つに違いない。
「本と自分の人生の接続」を意識すれば、読書は楽しいだけでなく、自分の人生の質を高めてくれる活動となるだろう。