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日記 きみの話は長い

昨日は珍しく、夫が饒舌だった。
選挙の話から、急に夫のスイッチが入ったらしく、彼の持論を延々と聞かされる。

それはいいんだけど、ちょっと難しい内容なうえに、あまり明るい話題でもなかったせいで、だんだん意識が手元の文庫本に向かっていくのがわかる。読みかけの内田百閒。借金の話の続きが気になっていたのに、夫の話がはじまり中断されたのだ。

読みたい。だけど、人が話しているのによそ見するのはさすがに悪いと思い、「へえ」「なるほど」と、気の抜けた相槌をはさむ。

気がついたら、一時間近く経っていた。
夫はたくさん喋って満足そうにみえる。
悪いけど、わたしは疲れたぞ。よし、布団に入って本の続きを、と思い、ふと嫌な考えが頭をよぎる。

わたしのnoteも、なかなか長くなる時がある。
もしかして、わたしが夫の話をきいて、よくわからねえし、長えな、と思っていたようなことが、わたしのnoteでも頻発していたのでは。
ぽん子の文章、長いわりに大したこと書いてないって思われていたらどうしよう。

あわあわあわ、と恐ろしくなってきたので、楽しいことを考えようと思い、布団のなかで本の続きを読み、現実逃避をはかる。

何のオチもないんだけど、昨日の出来事が尾をひいているので、今日はサクッと終わらせることにします。おやすみなさい。



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