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【感想】〜未踏の宙へ、雉は羽ばたく 〜 プレーオフ決勝.vsベガルタ仙台(ホーム)
【〜お読みになる前に〜】
ご覧いただきありがとうございます。
このページは、サッカー初心者が試合観戦して思ったことを綴っています。
専門的に見れる方、クラブを応援してる方から見るとズレている内容もあるかもしれませんが、1感想として楽しんでいただけたらと思います。
【3行要約(さらっと読みたい方へ)】
・完成された戦術と成熟した選手
・サポーターとしてのリスペクトの姿勢
・J1昇格に向け、「全員で勝った」
【試合プレビュー】
準決勝をモンテディオ山形と戦い、激戦の末、下馬評を覆す0−3で勝利したファジアーノ岡山。またもう一方の準決勝ではベガルタ仙台が勝利したため、決勝戦はホーム、「シティライトスタジアム」で迎えることとなりました。
決勝を戦う2クラブにおいて差があるとするならば、ホームアウェイによる現地のサポータ数。そして、移動の要否によるコンディション調整であると考えます。
チケットも完売する勢いで迎える決勝戦は、圧倒的ホームの理を活かしたファジアーノ岡山が勝利し、悲願のJ1昇格を予想します。
【スタメン発表】
スタメンは藤田選手に変わり、輪笠選手。その他は準決勝と同じです。
輪笠選手の起用は、2−4で勝利したアウェイ横浜FC戦を彷彿とさせます。個人的にファジは引き分け狙いではなく、複数得点での勝利。J1を見据え、来シーズンの台風の目となる存在感を見せつける攻撃的な布陣というメッセージに受け取りました。(藤田選手はコンディション不良とのことで欠場でしたが、「穴」を感じさせない岡山の層の厚さを感じました。)
また、ベガルタ仙台の中島選手、郷家選手、エロン選手、相良選手を中心とする攻撃陣を対応にWB、CBのディフェンス陣がどのように対応するかも注目です。
最注目選手は、ベガルタ仙台キラーであるルカオ選手。ルカオ選手の投入タイミングと投入後のプレーも見所の1つです。
【全体レビュー】
試合開始前
試合前の選手のバス待ちからボルテージが最高潮に達しており、バックスタンドで席の確保ができた時点(11時頃)でバックスタンドにまで届く迫力でチャントが聞こえました。急いでバス待ちへ向かうと、いつも以上のサポーターで溢れかえっており、この一線にかける想いの強さを感じました。
バス待ち過去最高の雰囲気#ファジアーノ岡山全員で勝つ pic.twitter.com/fJPf944Xez
— ぴの (@pino102p) December 7, 2024
なにより衝撃的であったのは、フラッグの数。まるで合戦でも起こるのかという勢いでした。当日の風も相まって綺麗になびくフラッグに頼もしささえ感じました。(ただかなり強風であったため、ハイボール対応に苦戦する可能性があると感じました)
DAZNを見返した際、入場前にエスコートキッズと笑顔で話す阿部選手、鈴木選手の姿がありました。リラックスしながら試合に入ることができる状態であったかと感じます。
選手も監督もスタッフもサポーターもスポンサーその他関係者も全員戦う準備は万全で、この時点で今日が歴史を変える1日となり、その目撃者となることを予感しました。
【前半】
0〜15分
仙台ボールでキックオフ。両WBのうち、末吉選手とのマッチアップを狙う岡山の左サイドを狙うボールが多くみられました。また、森山監督が試合前のインタビューで答えていた通り、岡山のDFの裏を狙うハイボールが多くありましたが、ハイボール時にはマンマーク気味につき、相手CFとの距離を縮めることで対応を行なっていました。
また、両WBを始め、球離れが非常に速く、加えてトランジッションの速さが目立ちました。自陣であっても即時奪回、2人目のカバーなど、選手同士が連動しており仙台の攻撃陣にボールを収めさせない圧が襲い掛かりました。
立ち上がりこそ、自陣に押し込まれるシーンがあったものの、徐々に相手陣地でのプレーが増え、ボールロストを恐れない攻めのプレーが多く、得点の匂いを感じさせるタームでした。
15〜30分
中央をブロックを敷いて守る仙台に対し、サイドから徹底的に攻め込む岡山。特に今回の試合では、積極的に逆サイドやファーサイドを狙うシーンが目立ちました。互いにボール非保持型のチームであるため、岡山側は持たされる状況を避け、スピード感のある展開を見せていました。
#末吉塁 のシュートは美しい放物線を描いてゴールへ!🌈
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 7, 2024
🎦 ゴール動画
🏆 J1昇格プレーオフ 決勝
🆚 岡山vs仙台
🔢 1-0
⌚️ 20分
⚽️ 末吉 塁(岡山)#Jリーグ pic.twitter.com/gckGjXim2y
![](https://assets.st-note.com/img/1734235295-UDpO7cWEn52mIbieh8qfK4rN.png?width=1200)
また全体的に左サイド寄りになっていたためGK林も対応はかなり厳しいものとなった。
19分、岡山に待望の先制点が生まれます。
左サイドから攻め上がる木村選手の前に田部井選手、末吉選手のトライアングルが形成されていましたが、木村選手のカットインから持ち込み、田部井選手がポケットへ侵入したところパス。仙台に対応されましたが、侵入により、守備陣型にズレが生じます(郷家選手のスライドと小出選手の吊り出しによる人数過多)。カットされたボールは即、木村選手がプレスバックから刈り取り、ボールの先にいた末吉選手の芸術的なコントロールループシュートで得点。
試合後のインタビューではクロスが入ったと回答していましたが、ある練習を見学した際、神谷選手と話しながら、まさに同じ位置からのファーサイドへのシュート練習を見たことがありました。真相は本人にしかわかりませんが、個人的には狙ったものであると感じました。末吉選手の視野の広さと、田部井選手の意外性のあるプレー、木村選手の諦めないプレーが重なった得点でした。
(得点時の感想:これ見たことある、、、政田で練習してたやつじゃん、、!)
30分まで、得点の勢いそのまま、さらに攻めの姿勢が強まります。一美選手のヘディング、ミドルなど、迷う前に打つことを徹底しています。
その陰で注目したのは、岩渕選手のポストプレーです。スローインのボールをことごとく収め、前線への展開につなげます。また、仙台DFラインにボールが入るとすかさずプレスをかけるプレーが目立ちました。ゴールこそ生まれなかったものの、仙台からするとリスタート後のボールは取れず、ビルドアップを破壊される詰めは非常にやりにくさを感じたものと思います。
30〜45分・アディショナルタイム
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戦術的ファールによるカウンター潰しと帰陣への時間稼ぎを行うクレバーなシーン
35分の田上選手のエロン選手に対するファール。非常にクレバーであると感じます。
直前のシーンを振り返ると岡山が右サイドから攻めており、多くの選手が相手陣地にいます。結果的にボールは弾き出され、突破力のあるエロン選手へボールが渡りかけます。田上選手が突破されると、後ろには鈴木選手のみとなり、逆サイドからは郷家選手、後ろから中島選手も上がり、数的不利でカウンターの餌食になります。
その状況を一瞬で判断し、エロン選手へのプッシングにより戦術的にファールをもらいます。ファールにより他選手が帰陣する時間が確保でき、仙台からするとカウンターのチャンスを奪われる状況。ファールをダーティに捉える方もいると思いますが、注意やカードでピンチを防ぎきることもサッカーの見どころであると考えています(ファールのしすぎは印象も悪いので、全てが良いとは思いませんが、、、)
その後も危なげなく仙台の攻撃を防ぎ、岡山が優勢で前半を終えました。
ベガルタ仙台サポーターさんたちのJ1クラスの応援と4得点でV・ファーレン長崎を下した勢いで超攻撃的な状況に対し、どのように対応するか楽しみな試合でしたが、蓋を開けてみると、各所で徹底的に潰し、先制点を取るなど、勝利して昇格するファジアーノ岡山の気迫が優った前半と感じました。
【ハーフタイム】
・ファジサポもベガルタ仙台サポーターさんも、チケットが取れない方が一定数位らっしゃった中で、スタジアムの外で応援されている方もいらっしゃったとのことでした。サポーターのサッカーにかける想いの強さを改めて感じました。
・試合前、ブース前で木村オーナーがサポーター1人1人と握手や写真対応を行なわれていました。僕も挨拶等させていただきましたが、丁寧に対応される姿に、人格者である方がファジのオーナーでいてくださることに感謝の念を抱きました。
また、オーナーの目にはうっすら涙が浮かんでおり、そのままもらい泣きしそうでしたが、涙は試合開始90分後まで取っておこうと思い堪えました。
【後半】
45〜60分
後半は仙台がエロン選手に代わり、オナイウ情滋選手が投入されます。
前半から狙っていた岡山のDFラインをスピードで突破する意図であったと感じます。岡山はハイラインを敷いていましたし、DFとの広大なエリアをつかれることを想定して、ラインを下げる選択肢を与える意味でも効果的な交替です。
後半直後は試合開始を思わせる強度で一進一退の攻防が続きます。
交代は仙台側が1人であるにも関わらず互いに強度が落ちない展開に非常に両チームの気迫を感じました。
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カウンターを仕掛ける仙台よりも多くの選手が帰陣していることもポイント
52分、仙台の狙い通りに岡山のDFラインの裏をつく動き、スピード勝負で負ける田上選手のクレバーさがここでも光ります。
ボールに追いつけないと判断した直後、オナイウ選手のトラップ時間を利用し正対で対峙するポジションを取ります。他選手が上がりきっていない状態でオナイウ選手が取れる選択肢は2つ、①味方の上がりを待つ、②カットインしてシュートを狙うです。①を選択することは、強固な岡山の守備陣形が整う時間を与えるため、②を選択せざるを得ません。
これを読んでいた田上選手は、ニアサイドを切り、ファーサイドへ誘導します。誘導されたことでコースは3パターン(ファーの上中下)に絞られ、そこに位置するのは絶対的守護神ブローダーセン選手。千載一遇のカウンターすら潰す圧倒的守備を魅せました。
また注目したいのは、岡山側の帰陣の速さ。田上選手が稼いだ時間で4名の選手が帰陣しています(うち1人はシャドーの岩渕選手。運動量すごいです。)。他方カウンターを仕掛けた仙台は中島選手のみ上がっていました。
この局面における切り替えの徹底でも勝る岡山に、味方ながら恐ろしさまで感じました。
58分、岡山が一美選手に変わりルカオ選手を投入します。
やや押し込まれた状況を打破すること、つまりルカオ選手のフィジカルを活用した前線の押し上げを狙ったものと感じます。
昇格を手繰り寄せる追加点は #本山遥!🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 7, 2024
🎦 ゴール動画
🏆 J1昇格プレーオフ 決勝
🆚 岡山vs仙台
🔢 2-0
⌚️ 61分
⚽️ 本山 遥(岡山)#Jリーグ pic.twitter.com/TxEIhq6F7G
![](https://assets.st-note.com/img/1734249968-oKf68jaXNyPnlCJEZ2I0kMeA.png?width=1200)
ルカオのフィジカル対応のため多くの選手が引き寄せられ、完全に右サイドが穴となっている
60分、交替直後のルカオ選手が大仕事をやってのけます。
スローインから単独突破を図るルカオ選手。仙台DF陣にとって、今シーズンの単独突破からの失点がよぎったシーンと感じます。また、今季の岡山対藤枝MYFC戦で見せたモヨ選手を含む2選手を背負ったキープなど、複数人当ててやっと止まることはスカウティングでわかっていることでしょう。
そのため、ルカオ選手へ仙台は多くの選手が矢印を向けざるを得ず。逆サイドには大きくスペースが空き、そこに本山選手がフリーで入りプレッシャーなくシュートしたボールはディフレクションし、追加点となりました。
(得点時の感想:来シーズンもいてくれよ遥!!絶対いてくれよ遥!!!!)
残り30分を3点以上取らなければいけない状況で戦術的にも得点され、フィジカルによる単独突破も狙われる仙台にとっては、非常に苦しい状況になったと考えられます。
他方岡山にとっては追加点を含め、非常に優位に進めていたと感じます。不用意なミスもなく、全員が献身的に攻守で躍動する高い集中力がありました。
60〜75分
64分、仙台は相良選手に変わり名願選手、鎌田選手に変わり松井選手を投入。
それぞれ攻撃に変化を持たせる意図でしょう。
また、岡山は田部井選手に変わり竹内選手、岩渕選手に変わり神谷選手を投入します。ルカオ選手の投入に合わせ、一列前からの攻撃の活性化と中盤におけるボール保持の徹底を目的とした投入と考えました。
投入後も仙台陣内でのプレーが中心となりました。その1つの理由として、ルカオ選手の存在により、攻めなければならない仙台が5バック気味に構えるため、ルカオ選手を抑えても攻撃時に数的不利(両サイドの選手が上がったとしても前線4人に対して5バックを岡山は組むため、)となり、攻めあぐねている印象でした。
また阿部選手の積極的な上がりも目を見張るものがありました。ハーフレーン(中央とサイドの間の空間)から持ち上がり攻撃参加を行うため、ルカオ選手に2枚つけ実質4バックとなる仙台DFラインにとってこれほど嫌な攻め込み方はないでしょう。
ルカオ選手の投入により、ピッチを完全に支配するための準備が整った岡山。ボールロストを恐れない怒涛の攻めで仙台に攻撃の機会すら与えず終盤へ向かいます。
75〜90分・アディショナルタイム
終盤には仙台が小出選手と石尾選手、工藤選手と中山選手を投入します。ルカオ対策をすると共に、攻めなければならない仙台は攻撃に厚みを持たせる意図を感じました。
投入後は積極的に前線に4枚用意し攻めるものの数的不利から突破口を見出せず時間だけが過ぎていきます。
またこの時間でも一切運動量が落ちない木村選手。仙台としては、終盤の体力落ちを想定し最終ラインから組み立てしたいものの、永遠にくるプレスに多少ルーズでも前線へボールを送る選択をせざるを得ない状況にさらに苦しさが出ていたと考えます。
89分にディフレクションから仙台に得点が生まれかけたシーンがありましたが、気迫の守備でゴールを破らせません。
90分、クリーンシートで締めるため、木村選手と柳貴博選手、阿部選手と柳育崇選手が交替で投入されます。
その後も完璧とも言えるブロック、リーグ2位の失点の少なさ、リーグ1位のクリーンシート数を誇る守備で1失点もせず試合を締めました。
悲願のJ1昇格へ最高の結果で、試合を終えました。
【注目ポイント】
①仙台の攻撃陣を抑えられた理由
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ファジアーノ岡山のフォーメーション
個人的に、長崎相手に4得点をとる爆発力そのまま迎え撃つため、岡山の守備と仙台の攻撃は特に注視していましたが、岡山側が仙台の攻撃陣の脅威度を下げることに大きく成功していたと感じました。
仙台の攻めとしてその要因を見てみます。
仙台の攻撃2枚に対して岡山は守備3枚とシステム上、数的不利。
そして、両サイドのハーフまたはSBがオーバーラップしても岡山のWBが守備に加わるため、攻撃4枚対守備5枚と、ここでも数的不利となります。
仮に岡山のWBやCBの一角が攻撃参加で抜けたとしても、抜けたポジションにはボランチがスライドするため、常に数的不利で攻めることとなります。
また、中央でブロックを固めカウンターを狙うことが戦術の中心であるため、数的同数となる中央では突破された際のリスクが伴うことになります。(3トップで戦う長崎には逆に数的有利、同数となることが多く、中盤に位置したマテウス・ジェズス選手を抑えるには適していたと考えられます)
そのため、中央突破のリスクをさけ、サイドからの攻め上がりからの突破が難しい仙台からすると、残るは両WBの裏を狙うことになると考えられます。また、両WBの内、本山選手は元々ボランチ、CBを務め、対人守備は申し分なく、裏抜けもスピードで対応されるため突破は困難であることが想定されます。
そうすると残るは末吉選手の裏の空間です。エロン選手、郷家選手と末吉選手のマッチアップを狙い採算供給が行われていましたが、そこを狙われることを想定していた岡山は、鈴木選手のスライドによりリスクケアを行っていました。また対応後、鈴木選手の一列前にいる末吉選手からのカウンターにつながるため、次の手へ移る必要があったと感じます。
中央もサイドも裏も厳しい状況になるといよいよ、エロン選手を目がけたボール供給、つまりスペースではなく人を狙ったものに移行します。(中島選手にも供給したいですが、岡山のCBとの身長差でハイボールに競り勝つことは難しいと考えられるため、ボールロストのリスクから積極的な供給は難しいと考えます)
その結果、後半にはオナイウ選手の突破に活路を見出したものの、岡山のトランジッションの速さに対応された仙台は、前線の中島選手がボランチの位置まで下り、ボールを受けざるを得なくなりました。この時点でフォワードの一角を無力化していおり、岡山の想定どおりであったと感じます(山形戦も土居選手が同様に一列下がってボールに関わるようになっていました。※状況的に1人少ないことも影響していたと考えられます)
容赦無く攻め込む仙台の攻撃を無効化し、攻撃の中心選手のラインを下げさせた岡山の戦術と個の力。これが今シーズンの脅威的な守備の1つの側面であったと感じます。
②ハリセンってすごい!
ハリセンってすごいですね! これが率直な感想です。
ハリセンって折り曲げたところどうしが重なって音が出る分、拍手1回に比べてさらに多くの音と圧が出ます。それに手が痛くなりにくいですし、非常に良いアイテムだなと感動しました。
PO準決勝のようにまた時を経て必要になると思います。J1昇格した記念でもありますし、来るべきに備えて保管しておきましょう!
③ワンプレーごとの拍手。相手にとって非常に嫌
今シーズン多くの試合を観戦しました。時にはアウェイも行きました。
その中でこの最終戦で最も鳥肌がたったシーンの1つとして、ワンプレーごと、ボール奪取、クリア、シュート、ワンプレーごとに拍手や歓声がおき、さながら日本代表の試合を彷彿とさせる雰囲気。どんなにメンタルの強い選手でもこれ程の迫力を前にした時には少なからず影響があるでしょう。
応援は強制されて行うものではありませんが、来シーズンもこの迫力をJ1で魅せていきたいですね。
④ベガルタ仙台サポーターさんの姿勢
PO決勝の結果、もし自分だったら同じ姿勢でいれただろうかと考えさせられるベガルタ仙台サポーターさん達の姿勢。あと一歩を逃し非常に悔しい言葉で言い表せないほど悔しい気持ちがあると思います。その中で拍手で相手選手を迎えている方々が散見されました。帰りの便がある中、撤収時間がある中だとは思いますが、相手をリスペクトする姿勢本当に尊敬します。
【まとめ】
「全員で勝つ」
ファジアーノ岡山がPOを戦う前に掲げたスローガン。これを全員が胸に最後までファジらしさを持ち続け全員が戦えた結果、待ち望んだ結果を勝ち取ることができたと自信を持って言えます。
圧倒的アウェイで迎えた準決勝モンテディオ山形戦。アウェイをものともしない応援に、PVをはじめとして全国各地から応援を行った結果、決勝をホーム「シティライトスタジアム」で行うことを引き寄せたと思います。
現地に行きたくてもいけない、歴史的瞬間を目にしたかったけどできなかった人もいる、それほどに多くの人から注目を集めた試合を現地で応援することができたことは、非常に幸運であったと思います。
試合内容も2戦連続クリーンシート。
そして、得点して「勝利」して昇格する結果は、来シーズン未知なる世界で戦うための自信と、先にその世界で戦う人たちへファジアーノ岡山を知らしめることができたものと感じています。
また、今シーズンで退団となる選手もその表情を一切見せず、ファジアーノ岡山の昇格のために最後まで走り続けた姿勢に尊敬します。新天地での活躍を祈るのみです。
これで、長かった2024シーズンも終了し、試合翌日からは選手は束の間のオフ、スタッフはJ1に向けさらに忙しい日々を送ることでしょう。
J1は確実に今まで以上に厳しい戦いが予想されます。日本最高峰のリーグでファジアーノ岡山が戦い続けるためにもサポーターも含め全員が最高の準備をし、来シーズンを迎えることを期待します。
J1へ、未踏の宙(そら)へ、雉は羽ばたく