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【ファジ応援記】〜万里雉翼〜(J1リーグ第2節vs横浜FC(A))
【〜お読みになる前に〜】
ご覧いただきありがとうございます。
サッカー初心者がファジアーノ岡山を応援し、感じたことを書いています。1感想として楽しんでいただけたらと思います。
※敬称略で記載します。ご了承ください。
【3行要約】
・1つ1つの質
・次に向けて省みる貴重な結果
・ピッチ上の統率者の重要性
【プレビュー】
昨シーズン、モンテディオ山形が連勝の勢いでPO圏内に迫ってくる中、当時リーグ2位を走る横浜FC相手にファジは絶対に勝たなければならない第36節。
堅守同士の戦いのため、ロースコアを予想した試合でしたが、蓋を開けてみると2-4と堅守の横浜FCを圧倒した内容でした。
それ以来となる対戦。横浜FCは、昨シーズンの昇格を決める試合のリベンジとして非常に燃えていると思います。
一方ファジは、昨シーズン第35節、いわきFC戦から前節、京都サンガ戦まで、公式戦7戦連続負けなしとなっています。J1の強豪クラブの1つである京都サンガに勝利した勢いのまま、2連勝を取り切る勢いで臨みます。
今節もお互いの気持ちが、そのままインテンシティの高さに現れると感じられる試合となると予想します。
【スタメン発表】
前節からスタメンの変更はなし、控えは藤井海和→嵯峨理久に変更。前節はボランチが3人WBがノア1人(シャドーが主戦場とは思いますが、、)という布陣だったので、両サイド柔軟に対応できる嵯峨理久のメンバーインはバランスを見ても良い選出と感じました(話が逸れますが、嵯峨理久ってフルネームで呼ぶのが語感が良いですよね)。
横浜FCは福森選手、新保(推しなのでなぜか呼び捨て)と左サイドからの攻撃の軸になる選手が揃っているため、左サイドと中央に構える選手に対するケアが非常に重要な一戦と感じます。
【全体レビュー】
〜前半〜
予想どおり互いに非常にボール、人に対する寄せが速く、強度の高さを序盤から感じました。
ただ、1つ1つの強度やパスの質が横浜の方が上回っている印象がありました。
ファジがボール奪取に成功してもショート・ロングパス共に精度の低さが目立ち、横浜側にボールが渡ってしまうプレーが散見されました。
スタッツとして見ると五分五分ですが、パスの成功位置を見ると低い位置でのパス回しが多く、自陣におけるパス回しが目立つ内容でした。
ファジとしては、ワントップのルカオに収め、また、江坂のパスからサイド・中央に展開し、攻撃することが軸の1つにあるかと思います。
今節は、ターゲットのルカオにンドカ・ボニフェイス選手がマンマーク気味につくことにより、「前を向かせない」タスクを担っていたと思います。
また、横浜側の共通事項として、ルカオを左サイド(岡山側の右サイド)へ誘導する認識があったと思います。
背景には、①中央で起点になる選手を不在とさせる、②ルカオの右アウトサイドのパスを封じる、そして③江坂を逆サイドで孤立させる狙いも含まれていたと思います。
横浜側としても福森選手、新保と攻撃の起点となる選手側のサイドとなるため、攻守を同時に担えるサイドとして非常に有効であったと感じます。
また、攻守における統率にも差があったと思いました。
最も大きな差が、駒井選手の存在。
非常に目立ったプレーではないですが、攻撃陣と守備陣の統率役として、コーチングを行なっている回数が多く、自身もファジにとって嫌なポジショニング(常に数的有利となるカバーリング等)をしていた印象がありました。
今節はミラーゲームとなったため、特にマッチアップする場所が多く、特にシャドーとボランチが位置する中央のエリアでは最大8人が密集します。
そこにおける落ち着かせ役を担っており、江坂にボールが収まらないことや田部井が前を向けていない環境を作っていました。
ファジにも前後の統率を担う選手がいれば、中央を使うことができ、違った展開になっていたかもしれません(駒井みたいな選手欲っっっしい、、、)。
互いに高い強度のぶつかり合いとなった前半は、得点が動かず終了しました。
〜Half Time〜
・推し選手の1人である新保がスタメンで見れてよかった。でも勝たないでね。という念を送ってたのは内緒です(ユニ買うか迷ってたのはもっと内緒です)。
それでは、後半に行きましょう!
〜後半〜
コートチェンジにより風下に陣取ることとなったファジ。
ハイボール処理が難しくなる展開で、さらに自陣でのプレー時間が伸びるなど苦戦を強いられました。
56分、市川選手のパスを山根選手が収め、そのクロスに櫻川選手のヘディングからの押し込みにより失点。
風による落下地点のズレによるポジショニングの難しさがあったシーンではありましたが、ゴール前における競り負けに不安がよぎりました。(アンデルソンロペス選手、レオセアラ選手、ジャーメイン良選手、チアゴサンタナ選手など、櫻川選手以上にフィジカルと体の使い方が上手な選手との対戦が控えています。)
得点後の横浜は無理に前進せず、5バック気味に構え、ファジの重心が前がかりになったところをカウンターする形へシフトしました(流石に堅かった、、)。
後半、責めなくてはいけない状況で、DFラインでのパス回しが増えた背景には、前線はファジにとって数的不利な状況となり、安易に横浜ボールにしたくないという意図があったと考えています。
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63分、太哉→一美、藤田→竹内と交代が入ります。
ルカオに収まらないことから、一美を前線のタメとして使いたい意図、竹内は、ボール保持後の展開力を求めた意図があったと考えました。
74分、田部井→神谷、柳→嵯峨理久・78分、ルカオ→ノアと交代します。
体力がフレッシュな選手を入れて、攻撃を活性化させる意図があったと感じました。
86分、こう着状態の中、横浜ゴール前で喜丈のパスを受けた一美が反転シュートを打つも、惜しくもゴールに嫌われました。
一美の体幹の強さを感じるシーンでした。(決めてくれっっ、、、!!)
アディショナルタイム中のノアのエリア外からのシュートは枠外に外れましたが、シュートで終わらせる意識の高さを感じました。(打たないと始まらないですからね、大事です)
また、ラストプレー、ンドカ・ボニフェイス選手のハンドから得たFKは惜しくも枠外となりました。(聖蹴れるんだ。バリエーションが多いのは期待できる。)
そのまま、タイムアップとなり、第2節は惜しくも黒星となりました。
「ぴの的注目ポイント」
・太哉の粘りとあと一歩のプレー
こぼれ球が繋がらなかったものの、後一歩を出せる気迫のプレーは非常にファジらしく、最もファジらしい選手の1人として、今後も魅せてほしいと感じました。
「ぴの的修正ポイント」
・パス
あえて大きい括りにしましたが、全体的に風の影響もあり供給したパスの到達点がズレて繋がらないシーンが非常に多かったです。
また、ショートパスもサイドへ圧縮されたことによる繋がりにくさだけではなく、選手間の狙いのズレや簡単なパスもインターセプトされ、安易にロストするシーンが非常に目立ちました。
再度細い部分での精度の確認、修正を期待します。
【MIP(Most Impression Player)】
個人的に最も試合中に印象に残った選手をファジと対戦クラブから1名ずつ、その理由と共に紹介します。
・ファジアーノ岡山
〜ノア〜
少ないプレーながら、はっきりとした目的(シュートで終わる)を持ってプレーしていたことから選出です。
・横浜FC
〜ンドカ・ボニフェイス選手〜
CBの中央として、ルカオを抑え込む重要なタスクをこなしていたことから選出です。フィジカルに強みを持つ選手の封じ方を示したのではないでしょうか。
【あとがき】
今節はアクチュアルプレイングタイムが長かったことか、アディショナルタイムがほぼありませんでした。
通常試合では、激しいコンタクトの後のメディカル時間を使い、細かな修正を行なっていますが(お互いに)、今節はそういった時間がほぼありませんでした。
ピッチ上で修正する時間がなかったことも、全体的な重たさの要因であったかもしれません。
そういう点でも、ピッチ上でリーダーシップを取ることができる選手の有無など、じわじわと響いてくるものを再認識できる機会になったと感じています。
まだシーズン開始2戦目です。
長いシーズン、必ず辛酸を舐めるタイミングはあります。
今節がそれだっただけです。
裏を返すとシーズン序盤に修正点を見つけることができた試合とポジティブに捉えています。
次は中3日でホームガンバ戦です。
コンディション調整も難しい中での戦いが予想されますが、長いシーズンを見据え、一戦一戦を戦い抜くことを期待します。
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