学歴と生写真の関係性について
タイトルからしていきなりアレな感じですみません。また今回もイコラブとはほぼ無関係の話題なんですけどね?
もう20年以上前になりましょうか、高校時代はテニス部に所属していたんですよ。正確にはソフトテニス部。しょこちゃんと同じ(そこだけ嬉しい)
ソフトテニスは基本的にダブルスなんですが、試合では個人戦と団体戦というのがあって、前者は各ペアがトーナメントをそれぞれ勝ち進むことをめざす方式。後者はチーム(高校)ごとに5ペア用意して先鋒、次鋒……と順番に戦っていき勝ち星を競う方式なわけです。
テニスって爽やかな印象がありますが、特にこの団体戦なんかでは両校とも応援と称して罵りあい・煽りあいみたいなところがありました。一方的な試合展開の場合はまだいいのですが、試合が白熱してきたりすると応援してるやつら同士で揉めたりすることもしばしば。
さて、何となく思い出したのはある時団体戦の対戦相手となった「灘高校」の話。
灘高校が全国区でどのくらいの知名度かはよく知らないのですが、少なくとも関西では知らないひとがいないほどの超名門です。在学生の半数以上が東大か京大に合格するというお化け高校で進学実績は国内トップ級なのは間違いありません。
さて、そんな灘高メンズですが、テニスの試合でも期待を裏切りません。まず、全員メガネです。そして参考書か小説か、何かしらの本を持参しています。
一応、応援席にチームメイトが座るのですが応援する気配は皆無でみんな下を見て本を読んでいるわけです。
「おーい!ここ図書館ちゃうの知っとるかー!」
「微分積分やっとるうちに負けてまうぞー!」
などとアホな煽りをこちら陣営はするわけですが、彼らは動じません。そして、安定のストレート負けを喫します。
一応自己弁護しておくと、私のいた高校もアホ高校ではなかったのです。むしろ変に進学校だったりするから部活もそれほど強くなかったのですが、それでもストレート勝ちしてしまえるほど灘高校は弱かった。
いやー、楽勝楽勝!
などと言いながら上機嫌で引き上げる中、私の最も仲のいい友人であるTくんが言いました。
「しかし、今日は勝ったけど、10年後にはあいつらの下で働くことになるんやろなあ」と。
…………。
静かになる一同。
高校2年にして深すぎることを言うTくんとは小学校以来の付き合いでいまだによく親交がありますが、学力もさることながら物事の捉え方において天才的な頭脳を持っているという点で私は誰よりも尊敬しています。
ちなみに先日Tくんに「Be Selfish」のCDを進呈した時、メンバーの誰が好みかと聞いてみると
「この、にゃんこみたいな目をした子がいちばん可愛いやん」
と、迷わずきあらを指しました。悪くない趣味だ、うん。
いや、なんで急にこんな話を始めたのかというとですね(きあらの話じゃないよ)、実は来月から職場にやってくる中途採用のひとが灘高出身らしく。どうやら歳も近いようなのです。あのときのメガネくんだったらどうしよう……顎で使われるどころか、思いっきりしばかれるかもしれんと戦慄しています。
しかし、灘高出ていながら私と同じところで働いてちゃだめなんですよね(余計なお世話だよ)
あまり学歴にこだわった考え方は好きではないのですが、学歴と人生は無関係という謎理論を振りかざすのはもっと好きではありません。明らかに関係はあるのです。良くも悪くも。正確には、学歴という結果がどうとかよりも学歴で高い実績を残せるひとは、それ以外の仕事とかでも一生懸命やるから成功しやすいというのが真理…というか傾向でしょうか。
「そんなん言ったって東大出てニートとかいるやん」
「うちの兄貴、高卒やけど年収一千万あるで」
とまあ、こういう反論が必ず出てくるわけですがそういうひとが同じカテゴリの中で何%くらいを占めるのかを考えて欲しい。
それって例外的な事例ですから。それに引っ張られちゃだめですから。
少し前に私が
「生写真って3セット買えば1枚は直筆あるよね」
って言ったらみんなから総スカンを食らったんですが、私は実際ずっとそうだったんです。つまり、他のひとよりもずっと高い水準で幸運に恵まれていたんです。(ちなみにそれを言ってからぱったりと出なくなった!)
直筆を確実に狙いたいとして、あなたは3セット買いますか?10セット買いますか?となると、当然みんな10セットを選ぶわけですよね。3でも出るかもしれないのは分かってるけど、10の方が確率的には断然有利なのは知っているから。ただし10セット買っても運悪く直筆ゼロかもしれない。学歴とその後の職業選択や生き方の関係もそれに近いものがあります。
高校生の私が生写真5セットくらいを握りしめてにんまりと満足している傍ら、灘高校のメガネくんたちは着々と生写真の数を50にも100にも増やすべく参考書を読んでいたわけです。(灘高生に謝れ)
かと言って、生写真ばかり増やしても被りも出てくるし必ずしも良いとは言えないわけで、振り返ってみると貴重だった青春時代を勉学だけに費やすのはもったいないなとも思います。言うまでもなく、大切なのはバランスですね。
最近、生意気にも文字や数字を読み始めた我が子を見ていると着実に知能が身についていることが目に見えて分かるので、将来の期待や不安を感じざるを得ません。生写真はある程度買わないと直筆が出にくいことにいつ気づいてくれるのか……?いや、喩えわかりにくっ。
改めて、しょこちゃんや兄脇さんを輩出する瀧脇家の子育てメソッドはすごいんだなぁと強く尊敬の念を抱くわけです。父脇さん、マジで子育て論の講演してくれないかな…。
我が家では
「万が一、子どもが医学部に行きたいと言っても対応できるだけの貯蓄をしろ」
というのが妻の厳命なので、私はとりあえずせっせと稼ぐことが先決です……灘高出身のひとの指図の元で(なんか嫌味言いたい)
ちなみに、息子氏の今の将来の夢は
「うどん屋さんとチャーハン屋さん」
とのことなので、医学部には行か(け)なさそうです。余ったお金でお父さんはレクサスを買いに行こうと思います。買えるかどうか知らんけど。
それではまた。
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