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【ネタバレあり】白い砂のアクアトープ20話感想

どうも、もるぴーです。最近特に書くことないなーと思いながらボーッと白い砂のアクアトープ20話を見ていたら急にクソデカ感情に襲われたので、今日はプランクトンさんとその周囲の人達に関して記事を書くことにしました。


※以降ではネタバレ要素があります。ネタバレが苦手な方はブラウザバックでお願いします。


白い砂のアクアトープの世界観

白い砂のアクアトープという作品ですが、皆さんご存知の通り非常に透明感に溢れた世界観となっています。

好きなことに真っ直ぐで時に思う悩む若人達、若人を支え導く年輩達、そしてそれら全てを包み込むようにストーリーを彩る海や魚達。

日々現実世界で精神をボコボコにされている私にとって本作は毎週の癒しです。

因みに私はくくると風香が大好きです。

そんな透明感と癒しに溢れた白い砂のアクアトープですが20話で大きな事件が起こります。

くくる、社会の波に飲まれる

なんと、くくるが仕事をほっぽり出してでも行っていたイルカの観察を自分から断ったのです。

24時間365日海の生き物のことしか考えていないくくるが海の生き物に関する誘いを断るシーンなんて今まで一度も無かったですし、この件は明らかに事件です。

誘いを断った理由がなんと「仕事」。

2クール目に入ってからくくるは意向に沿わない人事配置を受けたり、スパルタ上司の部下になったりと散々な目に遭っていました。更にここ数話ではあまり気が向かない仕事と慣れない作業が祟ってか早朝出勤や残業のシーンが目立つように。

そんな中気晴らしに行っていたイルカ観察ですが、仕事をほっぽり出してまで観察しに行っていたことについて夏凛から「もっと仕事に真剣に取り組んで(意訳)」と軽いお叱りを受けてしまいます。

これをきっかけにくくるが仕事に集中するために自分の大好きだった海中生物を遠ざけ始めた結果、今回の事件が起きました。

更にその後、上司からあるプロジェクトを任されます。いつものくくるであれば急に仕事を振られたことに食ってかかるのですが、これを素直に了承。その時に見せたくくるの目には精気がありませんでした。

揺れる世界観

冒頭で述べた通り白い砂のアクアトープは透明感で溢れる世界観になっており、現実世界とは程遠い作風になっています。しかし、20話でくくるが私達が見慣れた社会の闇に飲まれたことで見方が変わってきました。

このままくくるが現実世界でよくあるように転職や退職を決断すれば今まで築いてきた世界観が揺らぎますし、最悪の場合崩壊です。

ここまで来て流石に20話から鬱展開になることはないとは思っていますが、実際にどうなるかは次回以降様子を見るしかないでしょう。

ただ、くくるが追い詰められる原因になっているティンガーラの社長や上司の人柄、そして社長とおじいの関係性を見るとそんなに残念な結果にならないんじゃないかと考えています。

くくると周囲の大人達

くくるはおじいの勧めで元弟子が社長を務めるティンガーラに就職しました。おじいが社長にくくるを紹介した後、おじいと社長の間でくくるの人事に関して話をした筈です。恐らくですがその際にくくるを営業部に配属する様に促したのはおじいなんだと思います。

普段はボーッとした雰囲気のおじいですが、沖縄中の水族館関係者から慕われ、県内屈指の大型水族館であるティンガーラの社長からも尊敬の念を抱かれています。このことから恐らく現役時代のおじいは、飼育員としてだけでなく水族館運営者としてもかなりの凄腕だったのでしょう。

また、その人生を海の生き物に携わる仕事に捧げたことからくくる以上におじいは海の生き物が好きな筈です。現役を退いた今でも海の生き物の美しさとその生態を皆に広めたいと考えているでしょう。

心から海の生き物を愛し、これからの世代を担っていくくくるには、様々な世界で生きる人々の視点を知り、その目線に合わせて海の生き物の良さを伝えてほしいと思い、敢えておじいはくくるを営業部へ配属するよう働きかけたのではないでしょうか。

要するにくくるを追い詰める原因になっている営業部への配属はおじいの愛の鞭なのでしょう。

この予想が本当ならおじい容赦ないなと思います…笑。

次にスパルタ上司の諏訪さんの話ですが恐らくこの人は良い人です。突然期限ギリギリの仕事を振ったりすることはありますが、仕事なんてそんなものですし諏訪さんのくくるへの指摘はビジネスマンとしては至極真っ当です。

特に好印象だったのが20話で死んだ魚の目になったくくるに気づいたり、先方で上手くプレゼンが出来なかったくくるに責め句ではなくドライながらも前向きな言葉を送っているシーンです。

ビジネスマンなんて基本辛い目に合うのが基本なのでそれに対処出来るよう限界ギリギリの量の仕事を与え、失敗した時は罵倒せず、前向きな言葉を送れる彼は本当にいい上司だと思います。

このような上司は独り立ちした時に有り難さを感じるタイプなので、今のくくるにとってはこんな上司についてしまって最悪だと感じるでしょうが、視聴者の私からすると良い上司についたなと感じます。

ただ、新人にプランクトン呼びはマジでやべえなと思います。

以上のようにストーリーを見る限りくくるを追い詰める原因になった(と思われる)人達は少しドSの気が強いですが基本的に優しいんだと思います。

加えてくくるの周りには風香を始めとした支えになってくれる人達もいるので立ち直る要素は一杯あります。

これで鬱展開になったら私はアニメが信じられなくなるかもしれません。

頑張れ!プランクトン!

もし21話以降でくくるが周囲の人の期待に応えて今回の困難を乗り越え、自分の好きな事と仕事を両立させることが出来たらもう号泣必須、即神アニメ決定です。

あと最終回のラストで櫂と結婚して子供と3人で水族館に行くシーンとか出たらもう身体が消えて無くなるかも知れません。

今期は良作アニメが多数出ていますが、白い砂のアクアトープも全くと言っていい程負けてはいません。本当に今後も目が離せない作品なのでこの調子で最終回まで追っていきたいと思います。

おれに社会の可能性を見せてくれ!プランクトン!

それではー。

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