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FORZAさんでRETUL FIT を受けた話

金曜日の飲み会ではしゃぎすぎて喉を潰してしまった私は

史上最悪の声の状態でフィッティングを受けに行くことになりました。(みなさまご心配をおかけして申し訳ありません…)


今回フィッティングをお願いするショップはBIKE SHOP FORZAさん。

茨城県はつくばにある、S-WORKSの販売日本一で評判のお店ですね。

フォロワーのたかまるさんのご厚意で、はるばる神奈川から茨城まで連れて行ってくださるとのことで、利用させていただくことになりました。たかまるさん本当にありがとうございます……


近頃、レース強度で走行を続けると、腰が痛くなって、脚が残っているのに踏めないという事態が発生していたので、ポジションに問題があるのではないか?と思っていました。

学生の時よりも筋力が落ちているのは否めないのですが、それにしてもなぁと思いフィッティングを受けようと決意。

それにクリート位置が完全に泥沼だったのでそこも正せればと。


(社会人になって、ボーナスの味をしめたわけじゃないよ!ホントウダヨ。)


※これから掲載する写真は全て、フィッティングを担当していただいたBIKE SHOP FORZAの東さんに撮影いただいたものとなります。

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フィッティング前における位置はこんな感じ。一応、二年前に当時のバイト先で、5000円かかるフィッティングの実験台をした際に出たデータをある程度落とし込んでいます。

ただ、その時はシフト上がった直後で、突発的に行うことになったので、ジーパンをはいた状態で行うという非常によろしくないものでした。なのでそんなに信用はしていなかった模様。

その時のフィッティングは、体の各部位の採寸を行い、骨格ベースである程度の位置を割り出した上で、各種アナログの計測器を用いて(膝の角度だったり)詰めていくというものでした。コスパは良いと思います。今は料金設定変わったらしいですが。


そして、今回のRETUL FIT。今最も勢いのあるメーカーと言っても過言ではないスペシャライズドが提供するフィッティングサービスです。

最近のスペシャの勢いはすごいですね。絶対的な性能は勿論ですが、マーケティングが非常にうまかったという印象です。日本は結構特殊で、トッププロが使ってる機材という売り出し方よりは、トップホビーレーサーが使っている機材という方が影響が大きいようです。

本当に一時期からこぞって皆さん使い始めましたからね。ツールドおきなわでの活躍を見ていると、確かに欲しくなる気持ちもわかります。ディスクロードが一気に市民権を得たのも、トップアマがこぞって導入、絶賛したからのように思います。(個人の主観です)

話を戻しましょう。私は別にスペシャ乗りといわけではなく、ピナレロ乗り。チームスカイが大好きだったからね、仕方ないね。ターマックめちゃくちゃほしいけどね。

そんな他社バイクに乗っている人でもフィッティングはウェルカムとのこと。近所でRETULやってる某SB○湘南藤○店には再三連絡したものの完全に無視された悲しみを背負う私には、今回快くフィッティングを施工いただいたFORZAさまの優しさが染み入ります。本当にありがとうございます。ターマック買うときはよろしくお願いします。SB○には絶対行きません。


前振りが長くなりすぎましたが、

まずはどんな感じのフィッティングだったかというのがわかる一枚を出しましょう。

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楽しげなものがいろいろ体についているのがわかるかと思います。

これらは実はセンサーでして、いわゆるモーションキャプチャーを行うためのもの。

RETUL FITはざっくり言えば、センサー等の器具を用いて細かく解析を行いながらポジションを決めていきます。


さて、実はこういう風に実際にバイクを使ってフィッティングを行うのは開始から1時間以上経過してから。


というのも、まずカウンセリングはもちろん、体の各部位の可動域や特徴などをしっかりと計測するターンがあります。

割といろいろな動きをすることになります。すごい、自転車に乗らないで行うターンがこんなにもあるとは……

計測結果はこんな感じ↓

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各可動域は特に問題ない様子。

柔軟性は可もなく不可もなくとのこと。

腰椎とかも色々測られてたみたいです。

あと座骨の位置も見ました。122mmだそうです。ややワイド目です。これは予想通り。


いろいろ計測が終わって、そこから実際にバイクを使ったフィッティングがスタートします。


体に取り付けられたセンサーによって、各部位の動きが全てキャプチャされるため、不自然なところがあればそれが解消されるように微調整が続きます…


ローラー台でブンブンやります。割としっかりブンブンします。FTPあたりの出力でぶん回してました。練習だな???


クリート位置や角度も修正してもらい、違和感も解消。素晴らしい。

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長さや角度を自由に変えられる、調整用のステムを使用してポジションを詰めていきます。なんならブンブンまわしている最中に長さを変えることも可能なので、比較が非常に簡単です。10mm違うだけで感覚が変わります。奥が深い。

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サドルの角度も変わりました。やや前上がりだったものをフラットに近いやや前下がりへ。圧迫感が少し変わった気も?これは乗り込んでみないとまだわからないかも。

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サドル位置も変更が加えられていきます。2mmほどup。

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ステムは最終的に-6度で90mmの物へ仮変更することに。

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今までは-10度で100mmのものを使っていました。

理想は、スペーサーを追加してハンドル高をもう少し上げることだそうですが、使用中のステムがコラムをツライチで切らなければならないものだったため、これより上にするわけにもいかず……

角度を浅くすることで理想に近づける方向へ。さらに、ブラケットの角度も調整。

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ややしゃくり気味にすることによって、位置を上げるという裏技。切りすぎたコラムは戻せないものの、こういった手法である程度まではカバーできることに感動。それに、もともとブラケットはしゃくり気味が好きだったのでより理想に近づいた形に。ハッピーです。


さらにはシューズのインソールにも手を加えていただき

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1枚シムを入れることで、より「面」で踏めるようになり、フィット感が一段と増しました。足の傾きも詳細に計測されていたので、そこを基にやっていただけたみたいです。素晴らしい。カスタムフィットを行ってから3年近いので、そろそろフィット感が怪しくなっていたところにこの妙技。おみそれしました。


というわけで、今回のフィッティングによってバイク自体は

サドル高+2mm、ステム長が100mmから-10mmの90mmに、角度も-10から-6°に変わりました。


変更が終わると、今回のレポートを頂き、それを基に詳細な説明をしていただきました。

このあたりでやまヴさんも合流。たかまるさんと私の3人で説明を聞きます。


まず、全体的にやや前傾が深すぎるセッティングだったようで、その結果下ハンドルを握った際に、脚の可動域ギリギリを攻めるようなポジションになっていたとのこと。

レース強度になると痛みが出るというのはつまり、下ハンポジションを長く取るからなのか……と個人的に納得。

今回の変更で、前傾を少し浅くしたため、かなり回しやすくなっているのだとか。


興味深かったのが、左右差のお話。

最近は両足計測のパワーメーターによってペダリングパワーの左右差もわかるようになり、均等になるように均等になるように…と考えがちだが、実は本質はそうではないと。

そもそも、筋力や動きなどにおいて左右で力の差があった場合、それを50%/50%に矯正しても、片足だけ強く消耗してしまい、結果的に早くなるわけではないのだとか。

考えてみれば、左右ですでに筋力差がある場合は、同じように使ってしまうと片方が先に売り切れてしまうのは当然ですね。なのであまり気にする必要はないとのこと。

これには私たち3人も感心しまくりでした。目からうろこってやつ。

また、今回の調整でパワーが出しやすく、追い込みやすくなったはずなので、最初から全開走行は止めてくださいとのこと。故障につながりやすいんだとか。

まさに来週がレースだということを伝えたらその場が笑いに包まれましたが、それまでにある程度ポジションに慣れるように乗っておいてくださいとのこと。合点承知の助。ローラー台も活用して頑張ります。


しっかりと説明していただいて、およそ3時間半にわたったフィッティングが終了。このポジションで乗り込んでみて、年明けにもう一回微調整をしていただくことになりました。また、ステムは仮の物をお貸しいただいているので、リフィットまでに新しいステムを準備しようかと。

渡されたレポートも何がどう変わったのかという数値データが全て記載されていてなかなかに興味深く……

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膝の軌跡も見れてなかなかに興味深いです。

上がフィット前、下がフィット後なのですが

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特に左膝のブレが減っているのがわかるかと思います。ムダが減ってるということ……

前傾が深いことによって、上死点に膝が来た時に柔軟性がギリギリになる結果、外側に膝が逃げやすくなっていたとのこと。フィッティングでここまで変わるものなのか……



総じて、非常に満足のいく時間でした。ポジションが改善されたのは勿論のこと、それにかかわる様々なベースの話、周辺知識を得られたことは良い体験だったかと思います。来週の大磯クリテリウムで結果を出して、FORZAの東さんのフィッティングはすごい!!と声高に言えるように頑張りたいところです。


「学生の筋力、体力でカバーするのも良いですが…社会人、クレバーにいきましょう!そのためのフィッティングです!」


まったくもって、その通りでございます。本当にありがとうございました。精進します。


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