【パーマカルチャーデザイナーvol.68 Sachiko Hirano】
これはパーマカルチャーデザインコース(以下、PDC)を修了したパーマカルチャーデザイナーたちのリレーコラムです。
※パーマカルチャーとは
"Permaculture is a dance with nature, in which nature leads."
パーマカルチャーとは自然に導かれる自然とのダンスのようなもの。
Bill Mollison
ビル・モリソン
#68 Sachiko Hirano
ゆるやかにマイペース。
美味しいものを仲間と共有できることを楽しむさっちゃんからは、多くは語らなくても揺るがない自分軸を感じてます。
とある夏の海辺で一緒に過ごした記憶が断片的だけど鮮明で、そんな時間をまた共にできたら嬉しいな。
新たなはじまりのタイミングでまたやりとりできている喜びと共に感謝を込めて。
Q1.あなたについておしえてください
手を動かすことが好きです。
今は料理、編み物、パンを焼くことかなー。
料理の中でも何かをこねたり包んだりするのが特に好きです。
2022年から千葉県のいすみにある『ブラウンズフィールド』でスタッフをしています。
ずっと会社員をしていましたが、たまたま出張で訪れたネパールでの体験がその後の生き方を変えました。
私がネパールに行き始めたのは2011年。
当時のネパールは1日10時間以上の停電は当たり前で、蝋燭の灯りでご飯を食べたり、手で洗濯したり、不便なことばかりなんだけど、なんて贅沢で豊かなんだ!って思ってしまったのです。
色々な思いがあって退職し、1年の半分以上ネパールに滞在しながらヨガを教えたり、色々な場所を旅しながら日本でたまにアルバイトをする暮らしをしていました。
コロナ禍で海外に渡航できなくなったことをきっかけに、ブラウンズフィールドでスタッフをすることになりました。
今はブラウンズフィールド内にある宿泊施設『慈慈の邸』でスタッフをしていて、今年度いっぱいで卒業予定。
この先どこでどう暮らして行くかはまだ決めていません。
いつも先のことを決めることができなくて、波に乗るイメージで、その時にやってきた出会いをキャッチしてそこから流れができていくことが多いです。
今スタッフをさせてもらっているブラウンズフィールドは日々の暮らしを分かち合い学ぶ場所。
米・麦・大豆を育て、味噌や醤油をつくり、みんなで一緒に食卓を囲む。
季節仕事は待った無しでやって来て常に何かに追われているような忙しさもあるけど、いつも笑いが溢れていて大変なことも面白さに変えるみんなの力がある場所。
私もこんな場所を作りたいなって思うし、こういうコミュニティがたくさん生まれていったら未来は明るいと思えます。
Q2.パーマカルチャー デザインコースを通して
ヨガを教え始めてしばらく経った頃に千葉でPDCが開催されるのを知り、即参加することを決めました。
そのときはパーマカルチャーという言葉は何となく聞いたことがあるというくらいでしたが、講師の一人のソーヤー海君の活動にも興味があって何となく「これだ!」って思って。
みんなで作業をすると一人ではできないことができたり自分には気づかなかった視点やアイデアが生まれて、それが楽しかったし参加者のみんなと出会えて本当に良かったって思います。
一番印象に残っているのは講師の3人が、一人ひとりを尊重してくれる場所を作ってくれたこと。
意見を言い合う場面でも、言いたいことがある人から、準備ができていなかったら言わなくてもいい。
私はみんなの前で発言することが苦手で、そう言ってもらえて安心した。
その反面で甘えていたことにも気づかせてもらったり、周りを信頼してハートを開くことで新しい関係性が築けることもわかりました。
ヨガはこれからも続けていくし教えることは楽しいのだけど、それ自体がやりたかった訳じゃなかった。
ヨガはあくまで手段でしかなくて、ネパールで感じたささやかで手間がかかるけど豊かな暮らしや、もっとひとの基本的な日々の営みを分かち合うようなことがしたいんだって気づきました。
Q3.あなたにとってパーマカルチャー って
繋がりを受け入れること。
自分自身、周りにいる人、自然、地球、過去、未来。
存在しているもの全て、目に見えるもの、そうでないもの、全ての繋がりを感じて、受け入れること。
私にとってのヨガと全く一緒だなって思います。
Q4.PDCの中で次にバトンをつなぎたい人とその人の印象
PDC2017同期のくりちゃん。
くりちゃんは森が大好きで、誰に対しても優しくて一緒にいると安心感がある人です。
北海道の森の中でのびのび暮らしているのかなー。
久しぶりに会いたいな。
2024/1/6 小寒