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初めて出会う危機-マニュアルのない世界

皆さまこんにちは。浪速のパートナーCFOまあーつんです。気楽に読んでいただければ嬉しいです。

1. はじめに

何か初めての事故や事件が起きた時、「マニュアルが機能しなかった」ということコメントをよく見ます。また、マニュアルは想定されたことを対処するために作られるものですから、初見の事故や事件の時に機能しないことは容易に想定されます。

新型コロナ感染症対策のように、最初にマニュアルのない世界が発生したときはどう対応するのでしょうか?


2. まずは対処療法で行くしかない

昨年(2020年)1月の段階で新型コロナ感染症対策が必要になるだろうと予測できた方はほぼいらっしゃらないと考えます。確かに昨年1月の段階で新型コロナウイルス感染症が発症していましたし、治療法の確立もされていなかったはずです。

しかし、これは後から判明したことであって、昨年1月時点では新型コロナに注目した人はほとんどいなかったはずです。

だんだんと怪しくなってきたのは横浜港に停泊した豪華客船がクラスターになった時の筈です。この時は手探りの中で対策が打たれています。たとえ場当たり的であっても事例を蓄積していくしかできることはありません。


3. 次に一般化

マニュアルのない世界から脱出するには、マニュアルを作る必要があります。マニュアル化といえば帰納的に事例を分析して一般化することを指します。いくつかの一般化の技法があります。

ここはマニュアルの作り方を述べるところではありませんから、マニュアルの作り方については触れません。ただ、マニュアル化をするためには事例の解析と一般への応用が可能な形態で情報を引き出すことが必要であることを指摘しておきます。その際には事例の蓄積が重要な意味を持ちます。


4. なぜマニュアルがないのか

上の質問に対する答えは経験がないか、あるいは創造力がないからです。ですが、ここでいう経験や想像力は無から有を生み出すようなことを指しますからめったに備わっているとは思えません。

コロナ禍のようなことが起きた時対応マニュアルがないことを問題視する人もいますが、そもそも手掛かりがない時にマニュアルを作るのは不可能に近いでしょう。


5. 終わりに

では、経験のないことについて対処するようになるためには「他人の経験に対する理解力」が必要と考えています。物理的な理由で自分が経験できないことについて理解するために必要なのは想像力であり、類推する力です。これらを駆使してマニュアルのない世界を楽しみ、どんどんマニュアル化していきましょう。

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