2024年2月 - 今月のスナップとエッセイ
時候の挨拶
舞い上がる花粉と乱高下する気温の如月、いかがお過ごしだろうか?
こちら、気温にも花粉にも、ことごとくやられている。そして、抗アレルギー剤を飲めば、今度は眠気にやられている。
やられっぱなしだ。しかし、今日も元気だ。
今月の静岡は、連日雨が続いた。そんな2月29日も雨。
こんなにも雨が降るのは珍しいだろうか。晴れた気持ちの良い日に、スナップがしたい。
気がついたら今月も終わりだ。春が待ち遠しく思う反面、あっという間に冬が終わる事実を受け入れられない。そして目をつぶる。全部、花粉のせいだ。
三十路
20代に別れを告げ、30歳になった。夫から、サプライズで名前入りの記念ボトルをプレゼントしてもらった。週末エッセイにも書いたが、ミズナラは思い出のウイスキー。一生の記念だ。
友人からは日本酒・焼酎・ウイスキー・ビールなどをたくさんいただいた。節目の誕生日をこんなに祝ってもらい、嬉しい限りである。当分お酒には困らなさそうだ。
大人の階段を登り続けて、早くも息切れをしている。
「30歳になったからってなんてことないよ」という話も「30歳になると意識が変わるよ」という話も、両方とも聞いた。我の先輩である30代の方々でも、様々な思いがあるのだろう。
かくいうわたし、30歳と数日を生きているわけだが、格別変化は見られない。年とともに軽くなると噂の花粉症は年々重症化している。一方で30代になると痩せなくなる噂はマジらしい。痩せないのに腹が減る。解せぬ。
あと、疲れが抜けなくなった。こんな今でどうやって年を取っていけばよいのか不安である。
底なしの体力を持っていて、鞄ひとつ身ひとつで全国を旅していた頃が懐かしい。あの頃は、お金もなくて、青春18きっぷ片手に安宿を選んでいた。しかし、最高に輝いていたと思う。
遠い目をしながら思う。
人生はうまく行かぬものだ。
しかし、健康な今に感謝することが一番だ。
よりよく生きるために、どう生きるか考えたい。
圧倒的撮影不足とX100Ⅵの発表
今月、全然写真を撮っていない。腕の調子もまずまずで、こんなに撮らなかった月はなかなかない。
仕事もプライベートも忙しかった。
来月に控えている写真展の準備もある。
圧倒的に撮影不足だと痛感している。時間をもっとうまく使いたいのだけど、これ以上うまく使えそうにないし、心に余裕がない。つくづく余裕がないと写真は撮れないなと思う。
それでも、写真は楽しい。スナップは楽しい。
一度撮りに出れば、疲れも吹っ飛ぶ(ように感じる)。
FUJIFILMからX100Ⅵが発表された。心待ちにしていた。
ジャンルは“高級”コンパクトデジタルカメラになるそうだ。価格は28万円。高級だろうがなんだろうが、わたしのスナップにコンデジは必要不可欠である。相棒のX100Fはボロボロだし、早く予約したい気持ちが大きい。
さて、わたしが本格的にカメラをはじめようと思った約10年前。エントリーモデルのレフ機+ズームレンズ2本で10万円くらいだったと思う。X100Fも新品で10万円と少しくらいで買ったはずだ。
そして、見事に沼にハマって今のわたしがいる。カメラになると金銭感覚が狂うわけだが、それでもやはり、機材の価格は高騰しているなと感じる。かといって、給料が2倍になったわけではないから苦しい。
これからカメラを始めたい方にとっては、この価格というハードルは、足踏みの原因になりそうだ。
ただし、これだけスマホで綺麗な写真が撮れるようになっても、インスタントカメラ“チェキ”は売れ行きが良いと聞いた。写真をプリントしてモノとして残すこと。思い出を形として残すこと。その価値は、いつまで経っても廃れないのだろう。そうであってほしいと願う。わたしはそこに魅力を感じて、この世界に足を踏み入れたのだから。
カメラって、写真って面白いんだよね。
「カメラ始めたいけど値段が高い」そう思う人は、中古のカメラでもいいから、何かひとつカメラを手にしてほしい。きっと見える景色が変わるから
カメラで写真を撮り続けたいと思っている。それは、わたしの身体が動く限りずっとだ。それほど、生活の一部になっている。
最近は、そのような環境が、これからも続いてくれることを願うようになった。時代は、ゆるかやに変化しているように見えるが、実は急速に変わり続けている。そんな気がする。
来月はもっと忙しい!
忙しいけど、撮るぞ!
それでは、良い写真生活を。