フェブラリーS 2025 ほぼ全頭メモ
はじめに
まず、このレースはサウジの裏で行われるため、リーディング上位騎手が不在になることが多い。ただし、今年は戸崎Jがいる。これはある意味異質である。
東京ダ1600は芝スタートのワンターン。ソダシが好走できているように、ゴリゴリのパワー型というよりは、スピード型に向くコースであり、これもダート戦では異質である。
ほぼ全頭メモ
●コスタノヴァ
根岸Sは圧巻の内容だった。陣営が東京ダートに固執して出走させていることからも、最適な舞台と言えよう。成長途中のエンペラーワケアと互角に勝負出来ている事からも、能力の裏付けは十分。馬単体に関して言えば、特に嫌う要素はない。問題は鞍上が誰になるかである。鞍上次第では、3着ゾーンまで落ちる可能性もある。ノーザンファーム生産馬で木村哲也厩舎という鬼に金棒のような陣営だが、ノーザンファームの本命はこの馬ではないように感じる。
●エンペラーワケア
去年の根岸Sは歴史的なスローペースを前付けして勝っただけなので、全く評価に値しなかった。いわゆる危険な人気馬の状態だった。しかし、陣営はそこからじっくりと馬を育て、かなり良化した。流石の杉山厩舎である。前走はHペースの差し決着を前で残すという着差以上に強い内容。しかも1600ｍ。鞍上も東京で成績の良い横山武史Ｊを確保。盤石の状態である。
●ミッキーファイト
JDCでフォーエバーヤングに次ぐ2着。負かしたサンライズジパングとラムジジェットとはかなり差があり、その2頭が古馬相手に余裕で通用している所を見ると、この馬の能力はかなりのものがある。個人的には、1位フォーエバーヤング、2位ウィルソンテソーロで3位がミッキーファイトだと思っている。しかも戸崎Jが、この馬のために日本に残っている。昨年末にも語りましたが、今年は戸崎の年です。不安要素は、枠と距離。枠に関しては、不器用で馬体も大きい馬なので、是が非でも外枠が欲しい。距離は正直、未知数なだけで不安ではない。スピードはあるんで。
基本的に、サウジ裏のダートG1など、非ノーザン社台系のレースだが、ダート路線が整備され、ダート系種牡馬の価値が上がり始めている今、ノーザンが本気で獲りに来ても驚けない。馬主も超大物ですしね。
●ペプチドナイル
チャンピオンズCの内容がイマイチ。2枠からあの位置で競馬して5着は全く評価できない。そろそろ年齢的に衰えがきたか？昨年の勝ち馬だが、昨年とはメンバーレベルがまるで違う。この馬を買うくらいだったら、チャンピオンズCで外を回した組を買いたい。来ても3着ゾーンかな。
●サンライズジパング
この馬は砂を被れない。だからどうしても外を回す必要があるので、チャンピオンズCでは消した。さらに出足が遅いのが弱点ではあるが、今回は芝発走で、元々芝馬なこともあり、普通にスタートが出れる可能性が高い。そのためにも、とくかく外枠が欲しい。枠次第でかなり評価が左右する馬。鞍上の幸Jは、こういうずぶい馬を扱うのが非常に上手。音無先生に最後のG1タイトルをもたらせるか。
●ドゥラエレーデ
チャンピオンズCはムーアJの神騎乗で3着。内で器用に立ち回れる馬なので、内枠を引ければ紐に入れてもいいが、単純に能力が少し足りない気がする。穴馬の枠を出ない。
●サンデーファンデー
プロキオンSは鮫島Jの神騎乗で勝利。今回はサンライズジパングが逆転する可能性が高い。マイペースで逃げられれば残り目あるかもしれないが、先行馬が多く展開も向きそうにないので、厳しいかな。
●ガイアフォース
チャンピオンズCは適正の無い舞台だったうえに、8枠から外を回り続けるノーチャンスの競馬だったため、完全に度外視可能。この馬のベストな舞台はワンターンの芝マイルであり、ダートは軽ければこなせるといったところ。雨が降ったらより好走率は上がるだろう。昨年のフェブラリーSで2着に好走しているが、かなり上手に乗っていた。今年はメンバーレベルが上がるので、どこまで通用するかどうか。
●メイショウハリオ
一昨年のチャンピオンズCあたりから、徐々に衰えが出てきた印象。差し展開になれば堅実に追い込んで来るタイプで、先行馬が多い今回は展開も向きそうで、紐に入れておいても良いが、この馬が来るなら上位人気の馬も大体来るので、正直微妙。頑張って掲示板くらいかな。
●アーテルアストレア
チャンピオンズCは外を回る厳しい競馬ながらも、上り2位で7着。着順以上に評価できる内容。実績やローテから察するに、パワーを必要とする馬場が得意で、東京の軽いダートでスピードが足りるかどうか。あと穴党の支持集めすぎて、妙味薄い。
●ウィリアムバローズ
日本テレビ杯や東海Sを勝ってはいるが、どちらも内前有利の中逃げただけなので、全く評価に値しない。サンデーファンデーがいるので、楽に逃げれそうもない今回は買わなくていい。
●タガノビューティー
メイショウハリオと似たような評価だが、この馬の方が上。まだピークアウトした雰囲気はなく、差し展開になりそうな今回は是非狙いたい穴馬。
まとめ
個人的には、ミッキーファイト、エンペラーワケアの2強で、そこに前哨戦組からコスタノヴァとサンライズジパングが挑戦するといったイメージ。しかしサンライズジパングとミッキーファイトは勝負付けが済んでいるので、本命を選ぶのであれば他の3頭からが妥当。さらにミッキーファイトとコスタノヴァはどちらもノーザン系と考えると、ミッキーファイトを上に取るのは当たり前で、必然的に2強に絞られる。ここからは好みのような気がします。”枠順次第”ではありますが、現時点では◎ミッキーファイトです。
枠順確定前の評価
本命 ミッキーファイト
相手 エンペラーワケア、コスタノヴァ、サンライズジパング、ガイアフォース
紐 ペプチドナイル、タガノビューティー、アーテルアストレア
さいごに
G1なので久々に気合入れて書いたので、Xにフォロー・いいねしてくれると嬉しいです（笑）