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2024年、本当に面白かったゲーム語り

今年リリースのゲームの中で面白かったものを紹介。


Rabbit and Steel

キーワード:協力マルチ・ローグライク・MMOレイド・弾幕

友人または野良と4人で遊ぶローグライク。パーマネントなしのやりごたえバッチリローグライクを友人と遊べることの素晴らしさたるや。アートも中々いい感じで、BGMはOne Step from Edenのはがねさん。

面白さを分解すると大きく分けて2つになる。

まずローグライクのビルドをマルチでできる面白さ。友達と遊んでいて、自分はこのビルドをしてるからどうしてもそのアイテムが欲しいんだ、とか、ビルドの研究をしてこれTUEEEEってなる瞬間を共有できるとか、とにかく楽しい。ランダム性のバランスも、後述するレイドボスを周回するリプレイ性にマッチしていて見事。

2つ目がMMOレイドボス的な面白さ。詳しい人によればこれはFF14の面白さに近いらしい。ざっくりいうと脳トレ的な弾幕避けなのだが、味方のアクションが他のプレイヤーに影響するので、上級プレイヤーほど気遣いが上手になるようになっている。これが面白い。大縄跳びとか3人4脚とかそういう感じで、実際に掛け声をかけて遊んだりする。結構難しいが、その分己に蓄積されていくスキルが実感できて楽しい。

神ゲー。こういう硬派なマルチローグライクもっと遊びたいんだよなー。

Wildfrost

キーワード:令和のSlay the Spire・カード・ローグライク

Slay the Spireリスペクトのカードローグライク。数あるスレスパフォロワーの中でも、派手さとシビアさのバランスがピカイチ。絶対無理だろと思う対面でも、それを上回るぶっ壊しビルドで上手くやれば勝てるといった感じで、とにかくバランスが良い。加えてビジュアルもポップで可愛く、UXも高品質。個人的には、スレスパの正統進化と呼ぶにふさわしい作品だと思う。

どこが正統進化なのかという話をすると、システムにももちろんユニークな差分があるのだが、そこよりも大事なのは、スレスパの微妙な点を見事に克服している以下の点である。

  • ビルドの多様さ。これにより、ローグライト本来の面白さである場当たり的なビルドの楽しさが生まれ、運ゲーにならないようにもなっている。

  • ビジュアル。キモくなくてかわいい。

  • アセンションの面白さ。難しいが飽きのこないシステム。

最後までホスピタリティたっぷり、でも難易度は硬派。これぞ令和のスレスパである。

Backpack Battles

キーワード:箱詰めパズル・ローグライク・オートバトル・PVP

選び取ったアイテムをバックパックに詰めて、自分だけの最強ビルドを作り出せ!アイテムは配置によって効果や影響が変化し、最強のシナジーを作り出すための「選択」と「配置」が重要になる箱庭パズル+ローグライクデッキビルド。

最初は対人ゲームだからと避けていたが、遊んでみれば体験としてはほとんどソロゲームで、パズル的な楽しさとローグライクとしてのビルドの楽しさが見事にマッチした素晴らしいゲームだった。

対人ゲームではあるものの、カジュアルに遊ぶ分にはメタを意識する必要はあまりなく、自分のビルドだけに集中するだけでよい。様々なシナジーが存在し、その誘導もしっかりしているため、一期一会で様々なビルドを試してみようと思えるのが楽しい。

一方で、対人ゲームとして見たときには、インターネットのメタをコピーするだけの運ゲーになってしまう気がするのでもう少しカオスさがあってもいいのかなと思う。実際に対人をモチベーションに遊んでいた友達はすぐ飽きていた。

Factorio Space Age(DLC)

キーワード:自動化・工場

原点にして頂点、自動化ゲームの王Factorio待望のDLC。バニラクリア後のDLCで用意されるのは、様々な工場ゲームを遊んで鍛えられてきたプレイヤーたちを唸らせる、驚きとワクワクと苦しみに満ちた未知の惑星たち。新要素のプレイフィールは本当に新鮮でどれも面白いものばかり。新しいマネジメント要素に加えて、以前までおまけであった論理回路が大活躍する点が素晴らしい。

ちなみに難しすぎて投げたのでまだクリアしてません。来年こそ倒します。

Windblown

年末に始めてまだ1回しか遊んでいないが、既に8時間で面白いことが確定しているので紹介。

キーワード:協力マルチ・ローグライク・ハクスラ・スタイリッシュ

DeadCellsのMotionTwinによる新作協力マルチローグライク。DeadCellsのアクションの面白さはそのままに、メトロイドヴァニアからローグライクに路線変更することでストレスを完璧に克服し、しかもそれを友達と遊べてしまうとんでもないゲーム。しかも操作感がめちゃくちゃスタイリッシュで爽快なので移動しているだけで楽しい。

DeadCellsの問題点として、リトライ前提の作りなのにメトロイドヴァニアとしての探索要素がだるいというのがあるのだが、今回は探索はほとんどなしで、その代わりにシンプルなローグライクビルドを楽しめるようになっており無限にリトライ可能。R&Sのときも書いたが、マルチでやるビルドは本当に楽しい。

また、ローグライクといっても、本作にはDeadCells同様、明確にパーマネントがある。周回前提でハクスラ的な側面もあるので、良くも悪くもボスが倒せなくて萎えるということがない。その辺のバランスは流石DeadCellsを生みの親という感じで、カジュアルに友達とリトライできるところが素晴らしい。パーマネントも悪くないなと思わされる。


おわり

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