セッションをする上で心に留めておきたいコト
こんにちは!
P2M Academy の新井です。
今回は、最近(2022年7・8月で)自分自身がセッションをしていて、
「やっぱりこれは重要だなぁー。」と感じたことを書いていきたいと思います。
まずは結論から述べたいと思います。笑
「やっぱりこれが重要だなぁー。」 と感じました。
それは、、、
ということです。(^ ^)
今回の記事ではこれについてを具体的な解説を交えて書いていきたいと思います。
素晴らしいエクササイズがうまくいかない時。
私が運動指導をする中で、「コレクティブエクササイズ」の存在は大変重要であると考えております。
後のムーブメントトレーニングやストレングストレーニングの質を、ググッと上げてくれるのが、「コレクティブエクササイズ」だからです。
「コレクティブ」という言葉をそのまま訳すと「修正」や「改善」といった意味になります。つまり、「コレクティブエクササイズ」とは、何らかのエラーが出ている動作パターン、出力パターンを修正・改善し、より効率的な動きを引き出したり、クライアントの症状を改善するためのエクササイズということになります。
私の頭の中にあるエクササイズライブラリーの中で、そんな「コレクティブエクササイズ」の中にも、"非常に優秀なエクササイズ" という位置付けのものがいくつかございます。"切り札" のようなエクササイズです。
みなさんにもそんなエクササイズはありますか??
個人的には各エクササイズに良し悪しは無いと考えており、前提条件や目的によってどんなエクササイズも "優秀" になると思っていますが、さまざまな前提条件や目的に対応できたり、一つのエクササイズにも関わらずさまざまな要素の改善が見込めるエクササイズは、私の中で "非常に優秀なエクササイズ" に分類されていきます。笑
そういった種目をセッションで処方しているとき、
「あれっ、、、?」
と思う場面がたまーにあります。
「このエクササイズであれば、こんな変化が見込めるはずなのに、、、
なんで変化が出てこないんだろう、、、。」
みなさんもこんな経験はありませんか?
私はよくあります!笑
こんなとき、私がいつも真っ先に考えているのが、
「クライアントの心身が、そのエクササイズを享受できる状態にあるのか?」
です。
なぜ、そんなことを考えるのか?
その答えは次の章で話していきます。
「痛み」 や 「不安」 や 「恐怖」 の正体は。
あえて、「心身」と書いたのには理由があります。
要するに、クライアントの心と身体が、「コレクティブエクササイズでも何でも来いよ!」という状態になっているかどうか?ということです。
良い刺激を受け入れてくれる状態にない時に、エクササイズをしても効果が低そうですよね?
では、そのような状態になってしまう時はどんな時か?
例えば下記のような場面がそれにあたります。
こういった分野を学ばれている方は、上記の状態がほぼすべて同じような状態を指していることがお分かりいただけるかと思います。笑
「痛み」 や 「不安」 や 「恐怖」
要は、緊張状態(保護モード)になってしまっているということです。
私たちが感じる「痛み」「不安」「恐怖」「緊張」などは、すべて私たちから出現している "アウトプット" となります。
例えば「痛み」
誰かから叩かれたとき、「叩かれた」という行為が痛いのではなく、叩かれたことを危険だと判断した私たちの身体が、「痛い」という信号を出して私たち自身に身体を保護させようとしているのです。
ちょっとよくわからなかった方、想像してみてください。
あなたは、太郎くんの脳内(コックピット)にいます。
太郎くんは、あなたの操縦によって動いています。(機動戦士ガンダムのようなイメージ)
太郎くんが、外部から攻撃を受けました。
気づいた時には遅かったので、避けることはもうできません。
二発目に備えて防御体勢に入るには、あなたが操縦するのでは遅すぎます。
どんな手を使って太郎くんに防御体勢を取らせますか?
そう。ここで出てくる選択肢が「痛みを与える」なのです。
私たちの身体(この場合、太郎くんの身体)には本能的に身体を保護しようとする性質が備わっており、危険を感じてくれればコックピットで操縦しなくても、防御体勢に入ったり、避けたりすることができます。
ここで説明してる「危険を感じてくれれば」の部分に「痛み」を活用するのです。
太郎くんの脳内にいるあなたが取るべき行動は下記の通りです。
一発目殴られそうなことを確認する。
二発目に備えて防御体勢に入る必要があることを知る。
でも、自分の操縦では間に合わない。
そこで一発目のパンチを受けた瞬間に、「痛み」という信号を太郎くんに送る。
太郎くんはその信号を受けて "本能的(反射的)に" 防御体勢に入る。
いかがでしょうか?
こんな感じのことが起きれば、太郎くんの身体を守ることができます。
比喩を用いたので長くなってしまいましたが、、、、
これが「痛み」というものが、
"アウトプット" であるという理由です。
では本題に戻りましょう。
人の出す "アウトプット" には、リミットがある。
前の章で、「痛み」 や 「不安」 や 「恐怖」といったものが、"アウトプット" であるということはお分かりいただけたかと思います。
その上で知っておきたいことをここから話していきます。
実は、私たちの出す "アウトプット" には、リミットがあるのです。
例えば、私たちが出せるアウトプットの総量が 「100」だとしましょう。
「コレクティブエクササイズ」を実施するとき、そのエクササイズに必要なアウトプットに「100」全部使えたら、最高ですよね。
しっかりと効果が期待できそうです。
しかしながら、仮にエクササイズを実施するクライアントが「痛み」を抱えていた場合、、、
痛みに「50」
エクササイズに「50」
というアウトプットの配分になってしまいます。
こうなってしまったら、シンプルに考えてエクササイズの効果は半減。。。
どんな "非常に優秀なエクササイズ" も本来の効果が発揮できなくなってしまいます。
つまり、最初にお伝えした、
"クライアントの心身が、そのエクササイズを享受できる状態にあるのか?"
という言葉を言い換えると、
"クライアントの出しているアウトプットが、無駄遣いされていないか?"
ということになります。
そして、「心身」とあえて表記していたのも、
心の状態がよろしくない状態でエクササイズを実施しているようでは、その状態からくるネガティヴな感情の "アプトプット" にも無駄遣いが発生してしまうから
です。
まとめ
どんなにエクササイズをするときも、
クライアントの心身の状態を把握して、「緊張状態(保護モード)」になっていない形で実施できると良いかもしれません。
自分が実施するセッションで、クライアントの緊張状態をとらなければいけない場面がここのところ多々ありましたので、そんなことをまとめてみました(^ ^)
思ったより長くなってしまいましたが、、、
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!!