知恵者とコミュ(3)会話のコツ
知恵者は孤独者の沈黙に対し、積極的にアプローチする必要はない。大事なのは、何かを語らうことである。人はただしゃべるとき、相手と友好的であると認識するからだ。だから時間稼ぎ的な会話でも、それなりに意味はある。
となれば、まずは語ることがあることが大事である。そのためには、存在者に対して存在を語ればよい。目の前にリンゴがあったら、(リンゴは甘酸っぱいから)「甘酸っぱくておいしそうだね」と言う。それだけで十分である。知恵者は知識を持っているから問題ないはずだ。ただし、専門的知識ではなく、常識の方がむしろ問われるが。
これをうまく行うには、印象的なことを日記に書いておくのが望ましい。これをすると存在を深く知ることになる。自分はこんなことに出会いたいというテーマをもって日常に当たれば、書くことは転がっている。あとは短期記憶の後スマホのメモアプリに書き付ければよい。
語ることはこだわらなければ、そこまで難しいことではない。ここに来て、知恵者はコミュニケーションの楽しさを知り始める。