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【note5.個々人が幸せになる方法について、バカなりに考えてみた その2】

本エントリの概略。

【社会資産に目を向ける 〜無料・あるいは少額で利用可能なサービス〜】
①:知とエンタメのワンダーランド、図書館活用法
②:無料・あるいは少額のWebコンテンツ
③:『知る』という快楽が、貧者(おれら)を困窮から救う(はず)

【社会資産に目を向けてみよう】

のっけからノー・フューチャーなことを書きます。
現代の「普通の人」は、これから「普通のお給料」をもらうことが、ドンドン難しくなっていきます。

残念ですが、僕たち(2018年12月現在の段階で、既に産まれている人達)の生きている間に、資本主義に何らかのテコ入れが入って、世界経済が上向くというようなことは、ほぼほぼ起きないと思われます。

可処分所得はダダ下がり、インフレも起こしようもないので、東京オリンピック後に絶望感に苛まれて、衝動的にAmazonで買ったバリカンと肩パッドで、モヒカン頭でヒャッハーしだしたりしないような心構えが、個々人に必要になってきます。

上位者以外の個々人の資産は目減りしているっぽいし、貧者(おれら)ときたら、ストック(資産)だけでなく、生活を回すフロー(資金)にすら事欠いているわけですが、それでも、
「ジャストナウ喰うものがありません」
というところまで行くことは、それほど多くないように思います。
もちろん、あまりにも多くの不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまって、ストリートに堕ちてしまう方などもいらっしゃるので、一概には言えないところもありますが、幸いにも現代の本邦は、お金以外のモノ・サービスについては有り余っています(じつはお金も有り余っているのですが……)。

我々はお金を使うことなく、あるいは、ごく僅かな出費で、それらにアクセス可能な時代であることもまた事実です。
「健康で文化的な最低限度の生活」を送れるだけのインフラは、本邦にはすでに整っているというのが僕の見解です。さらに、財の「『所有』をアウトソーシング」し、利用権だけを行使するのは、お金とスペースの両方を節約できるという素晴らしいメリットもあります。
では、そんな『社会資産』を見ていきましょう。

【侮れない知のインフラ・図書館】

図書館って、行きます?
2回目のエントリで、「本こそ貧者の最も有益なお金の使い方だ」というようなことを言った記憶がありますが、なんとビックリ! 図書館では、本をタダで借りることができるんです!
……いや、それは知ってますよね(;・∀・)

というかね、スゲー過小評価されてるとおもうんですよ、図書館。
かつては使い勝手の悪い印象でしたが、いまどきはインターネット経由で図書の予約が可能になっています。
図は、僕の居住地域近くの都内某区の図書館のインターネットサービスのキャプチャです。


御覧頂いて分かる通り、結構しっかりした検索機能があり、利用前に思っていたよりも、めっちゃ使える感じになってます。

書籍の詳細についてのデータもわかり、蔵書についてもご近所にある図書館だけでなく、同じ区内(市内)の図書館全ての蔵書をあたることも可能です。

近隣の市や区にアクセス容易であれば、そちらの自治体全体の書架にも同様の方法でアクセスできるわけで、わりとすごい量の書籍へのアクセスが可能となります。
受取館を選択することで、区(市)内とはいえ遠い場所にある、アクセスしづらい図書館の蔵書でも、近くの図書館で貸出・返却が可能になります。

ジャンルも実用書や純文学のみならず、ラノベも漫画もなんでもありです(さすがに18禁作品は無理ですが)。
自治体の予算や考え方によって、蔵書の数やジャンルに偏りもあるかとは思いますが、「買う」の前にまずタダで読める方法を探すというのも、一つの方法かと思います。

【「授業」のコストは、限りなくゼロになった(TED・Schoo・Prog8・gacco)】

TEDのプレゼンテーションは最高の知的体験

前回お話したとおり、僕はTEDのプレゼンテーションが好きで、良く視聴するのですが、このTED、様々な職業・性別・人種・立場の人たちによる、素晴らしい「学び」に溢れたサービスなんです。
ご存知ない方のために、僕の好きなプレゼンテーションのリンクを少し貼っておきましょう。

植松努さんの「思うは招く」のプレゼンテーション。
何度見ても涙が溢れてしまいます。20分以上の長い動画ですが、飽きるということは決してないと思います。
(リンク先はYouTubeです)


サイモン・シネック:「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」
見て納得のプレゼンテーションです。ビジネスを展開しようとしている人は必見の回です。


キャメロン・ラッセル:「ルックスだけが全てじゃない。モデルの私が言うんだから信じて」
これは、説明するより見てもらうのが一番はやいプレゼンテーションです。

また、より「学び」寄りのサービスとして、以下のようなものが存在します。

Schoo(スクー)

様々な業界から講師を招き、授業形式で動画配信を行っているサービスです。
録画視聴は有料ですが、リアルタイムでの授業は無料で受けることができます。
「着席」して参加すると、チャット機能でリアルタイムに質問などもできます。
本当に「オンライン授業」って感じで、興味のある授業内容であれば、無為にTVを見て潰してしまうより、より有用な時間の使い方ができると思います。


Prog8(プロゲート)

オンラインのプログラミング学習サイトです。
中級レベル以上が有料になっていますが、本当にとっかかりの初級レベルは無料になっているものが多いです。

僕は現在、PHPとHTML5・CSSの初級を、無料でやっています。

gakko(ガッコ)

がっこうぐらしではない。
無料で学べるオンラインの大学講座です。
schooとの違いとしては、大学講師の割合が非常に高いこと。
早稲田、東北大、立命館、北大、法政、筑波といった、名のある大学の講師も配信しているようで、カナーリレベル高そう! でも、より上の学びを欲する人にはよいかもー。


edx

*情報提供 Mirai Takebeさん

https://www.edx.org
(↑なぜか上手くリンクが貼れないのですが、コチラ↑)

Coursera

ハーバード、イェール、東大といった、世界中の名だたる大学の講義を無料で受講できます。
世界中からこういった、無料でありながら価値の高い学びの場に、英語で参加していることを考えると、話せないとか言ってる場合じゃないかな、なんて思えてきます。


【意識は高く、コストは低く】

よく言われることだけれど、「中世の貴族と今の相対的貧困層では、後者の方が、質的にも量的にも、より豊かなサービスを享受できている」というのは事実だと思います。

そしてまた、僕たちが暮らしているこの国が、ソマリアやコソボ、アレッポのような、「明日生きていられるかわからない」というほどに極端に剣呑な状況にないこと、飢えて死ぬというところまで落ちる可能性が、あまり高くない(ないわけではないけれど)こと、読解力の差こそあれ、話されている言語が「言語」であり、本に書かれている文字を追える程度の最低限の教育は受けられてきたということ、あまつさえ、インターネットにアクセスできる端末と回線があるということは、それだけで世界の数%しかいない、上位の層に生まれた「ラッキーな存在」なのです。

無論、「だからそれで満足せよ」という話ではありません。
人間には、幸福追求権があります。
自分の才覚で、可能な限り上に上がっていこうとすることは、絶対にやっていった方がいい。
それでも、貧者(おれら)の場合は、そこに至る過程で「力をつける」段階では、可能な限りコストをかけずに行える方がいいはずです。

Amazonでポチる前に、こういったサービスを思い出して、ひと手間かけて利用することで、少ない富の損失を防ぎましょう。
『増やす・投資する』の段階の前では、とにかく手持ちのお金を失わないことが大事です。

現代は、「学ぶ」ことのコストが最小になってきていると、本当に感じます。
「学位を取る」となると、それなりにお金がかかりますが、自分の血肉となる「学び」を得るという意味で、こんなに恵まれた時代はないと思います。

これは私見ですが、「学ぶこと」ほどエキサイティングな「遊び」はありません。
わからなかったことがわかるようになる。
できなかったことができるようになる。
これは、年齢性別人種を問わず、大きな喜びです。

学生時代に勉強が嫌いだった方にこそ、再び学びの時間を持つことをオススメします。
好きなこと、興味のあることでいいのです。
おもしろくて力になる、1粒で2度美味しい遊びが「学び」です。
そして、学ぶこと、学び続けることと、トライ・アンド・エラーを繰り返すことだけが、貧者(おれら)が這い上がる唯一の道かな、とも思うのです。

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