327社からお見送りされた私がたった1社の内定を得て「理想の姿」になれている話(2)
これは2度目の転職活動につまずいた私が「ありたい姿や実現させたいこと」を言語化できるようになるまでの話<2>である。
★<1>はこちらから読めます
この6ヶ月間の記録を残したい理由は下記のとおりだ。
・自分自身の振り返りのため
・メインサービスでは物足りなかった人やもう一度支援してほしい人のため
勤務先や家族・友人に転職ついて話すことができない人は少ないと思う。その時に私のnoteやPOSIWILL CAREERのサービスがあなたの背中を押せれば幸いだ。
ちなみにTwitterの投稿にて、キャリア実現期間内で内定を得た人を見たが、急いで転職して納得感の低い選択をしたとつぶやいていた。自分はこの人と同じようになりたくない、焦って選択を誤りたくないと思いサポートプランへと移行することを決めた。
①内定先と継続しようと決めた理由/きっかけ
★現在の仕事
前編で述べたとおり、いま振り返ると、本当に12月は焦りしかなかった。ポジウィルでの目標達成ができてない。内定先どころか会社説明会や書類選考から受け直しする日々。 そんな状態では、「続ける」という選択しか私には残っていなかった。金銭を理由に、「キャリア実現プラン」だけで終わるとしたら、満足に転職活動を終えることができなかったと思うし、今の私はいない。 あとどれぐらい続くのか先行きが読めなかったので「自己投資分」を回収できるか不安だった。
前編でも少し触れたが、Twitterで見つけたPOSIWILL CAREERの卒業生の投稿に基本プランだけでは物足りなさを感じた。その卒業生は転職先に入社したが、短期間で辞めて転職活動をやり直したと記してあった。内定をいただいた会社に迷惑をかけてしまうし、自分自身も準備をした時間がムダになる。双方に大きなダメージがあるし、履歴書の経歴欄が複雑になる(見栄えが悪い)。
ということで、中途半端な気持ちで(転職活動を)終えたくない、1社以上は内定をいただくまで諦めなくない気持ちで(サポートプランを)続けていこうと決めた。
②担当トレーナーとライフキャリア設計(第2弾)
前プランと同様に、山崎さんにサポートを行なっていただいた。
サポート初回の面談時も変わらず、最終面接がまだ2社残っていたので模擬面談を行なった。(実は面談当日も2社オンラインで一次面接を受けた。)
★読書ワーク『プロティアンキャリア』との出会い
サポートプランを始める前に、年末年始の休みも近かったのでキャリアについておすすめの本を尋ねた。
(ここにきてなぜキャリア・仕事の本かというと、面接の時によく質問される「将来のビジョン」を考えるきっかけがほしかったから。)タイトルと表紙を見ると、堅苦しい、真面目な内容ではないかと身構えて書店に足を運んだ。
実際に読了後の感想では
ちなみに、『プロティアン・キャリア』の隣の棚に入社した会社の本が偶然にあったので併せて購入した。年末年始にひと通り読んで面接に挑んだ。
面談回数が期間中5回になるところもサポートプランの特徴だ。
私の場合は、3回目を入社直後の4月に、4回目をサポートプラン卒業前月に設定していただいた。
丸1ヶ月空くと知らぬ間に受講前の自分の思考や感情に引きずられそうになる。しかし、そんな時こそ「ワークシート」の出番。ここに、心が「ざらっ」とした出来事やその時の感情をできるだけ具体的に描写して内省した。同時に、日々頑張ったことや褒めてあげたいことも、毎日ではないが、私自身に変化が感じられない日こそ記入するよう努めた。こうした取り組みもあってトレーナーが伴走しなくても私自身で「自走できる状態」に近づけたのだと思う。
新しい環境に飛び込む前は何かと不安はつきもの。
山崎さんから「『相手からどう思われるか』捉え方は変えられる」というアドバイスとおすすめの本を紹介いただいた。
③転職活動の終了と引き留め
1回目に模擬面接を行ったが、そんな練習も虚しく、最後に受けた企業の最終面接はお見送りになった。結局、私は先に内定が出た1社に入社の承諾をした。欲を言うと、2〜3社から選びたかったし、考える要素が欲しかった。
と書いてしまったが、実は、数少ない企業の中で「比較・検討」の機会をいただけた。それは、「内定有力候補比較表」だ。現職と内定先と、最終面接の企業の3社で、企業選びの軸や懸念点を整理した。(会社への不満や希望も含めて)私自身が何に迷っていて、何が良いと思っているか洗い出せた。
このワークシートを最終面接前に取り組んだおかげで、その企業と縁がなくても落ち込まずに済んだ。なぜなら、私がもしその会社に入ったとしても、満足できると思えなかったからだ。
現職も、残留するとしたらと仮定して、「何が分かれば懸念点を払拭できるか」まで考えた。まさに、部長からの引き留めをもとに考える「材料」になった。ここでは詳細を省くが、内定先のほうが現職より判断軸の得点が総合的に高かった。内定を蹴ってでも現職に残る選択肢も、私にとっては不安と不満を増長させることになっていただろう。今ごろ転職活動を再開することになりかねない。
④いよいよ3社目へ
トレーナーの山崎さんの言うとおり、4月に面談を回して正解だった。3月は残務や引き継ぎ、有休消化、それに引っ越しも加わり、面談どころではなかった。
しかし、その間も内省と自己受容を続けた。むしろ、自己内省をしないと乱された気持ちの拠り所がわからなかった。面談がなくとも、上司とのこじれた関係から新しい職場環境、研修内容について、つらつらと吐き出していった。
ちょうどOJT研修に入ったときに3回目の面談となった。実際に研修や業務をする課題と「未来の理想像」を整理した。転職活動に必死だったときは仕事もプライベートも「2〜3年後、5年後どうしたいか?」なんて全く想像できなかったから、とりあえずという感じで書き出した。今回「ライフキャリア設定ワーク第2弾」になっても出だしはそうそう変わらなかった。しかし、山崎さんと「2年後、4年後どうありたいか?」を一緒に考えると、トンネルの先に少し光が見えるようだった。
山崎さんから「実現するか考える必要はありません」とおっしゃっていただけたおかげで、将来のことを考える気持ちが楽になった。
下記は面談3回目終了時の感想だ。
実現しようがしまいが、将来のことを考えるようになったことで自信につながった気がする。キャリアの軸がない状態から始まり、底なし沼のような不安が払拭された。
4回目、5回目とそれぞれ課題の振り返り、そしてサポートプラン全体の振り返りを行なった。
下記は「初回面談時の目標(180日後の理想の状態)」だ。左に【○、△、×】で進捗状況を記した。
どの目標・理想の状態もまったく実現不可能、もしくはやりたくないわけではないとわかった。最終面談時に改めて見たら、近づいている感覚に近かった。
最終面談やアンケート感想には、下記のことを記した。
重くのしかかっていた、または頭の中で突っかかっていた岩石が私の身体から抜けていった。その岩石というのが、繰り返し述べてきた「キャリア迷子」や「将来への不安」だ。
日々の業務や毎日の暮らし、人との関係性において、「不安」は完全になくならないけど、出口の見えない「負のループ」から脱した。こうなったときはこういう気持ち(または思考回路)にもっていけばいいのだと対処の仕方をこのPOSIWILL CAREERでトレーニングしたからだ。
⑤サポートプランを検討中の方へ
私は転職先もきちんと決められず「キャリア実現プラン」を終えようとしていたので、そのまま継続した。
結果的に、転職先を曖昧なまませず、現職や他社と比較して、良い点・懸念点など根拠を示して、内定先に入社することを決断できた。
しかし、このサポートプランは何も転職支援だけではないとわかった。転職、入社して終わりなら人生伴走にならない。仕事を含め、キャリアの先にある、自分自身の人生がどうありたいかを、このプランで見つけることができた。
⑥最後に
前編に続き、後編も最後までお読みいただきありがとうございました。
私自身もこんなに長くなるなんて思わなかった。転職先が決まれば満足だったからだ。
前編のワークの途中から、徐々に仕事への向き合い方を考え直すと、これからどう暮らしていきたいか?みたいな2〜3年先のことまで考えていくようになった。仕事のレール上に生活はあるし、生活の一部に仕事はあるから、やはり切っても切れない関係があるし、悩みや不安も尽きなくて当たり前なのだと思う。
ガタガタになったレールでは仕事も生活、人間関係もうまくいくわけないのだから、自分ひとりで修復しようとせず誰かのちからを借りてみるといいかもしれない。
★POSIWILL CAREER公式ウェブサイト
★読書ワークで読んだ本の紹介
『プロティアン・キャリア』田中研之輔著
『嫌われる勇気』岸見一郎/古賀史健共著