6歳の子供に説明できなければ理解したとはいえない #30「移項するとマイナスをつける、なんて覚えるな」
暗記して覚えたとしてもすぐに忘れる。どう考えて、どういう手順・方法で計算したか?これが重要。
たとえば、ある場所にいくとする。初めは住所とか検索して辿り着いたかもしれない。じゃあ、次は?どうする?その住所を「丸暗記」しておいて、またマップから辿るのか?違う。次回からは、駅からあそこのコンビニ曲がってちょっといったら高いビルがあるからそこへ向かっていって、左側にある、みたいな「手順(順路)」で覚えるはずだ。そうすれば間違えない。算数もそう。
今回は1次方程式の解法だが、これも「移項」するとマイナスがつき、そのあと、いろいろ計算してできた!と計算しても間違いではない。でもいずれ間違える可能性がでてくる。「移項するとマイナスがつくんだっけ?つかないんだっけ?」なんて疑問が出てきたりするからだ。
4x - 2 = x + 1 の右辺のxを左辺に移項して、左辺の-2を右辺に移項すると、 4x -x = 1 + 2 , 3x = 3 , x = 1 と計算できてしまう。
そう考えるのか、表題で説明したように、両辺を見比べて左側になるべくxがついているものを集める、右側に数字だけのものを集める、集めるときには「足し算」をする。例えば、4x -4 = -x + 1 みたいな式だったら両辺に「x」を足すことになる。表題ではもともと+だったものを「打ち消す」ために「マイナス」を足している。そして、足し算して打ち消すときには、当たり前だが、どちらか片側だけに足し算をするのではなく、両辺に同じだけたし算する(イコールで結ばれているので両方に同じだけ与えないと不公平になっちゃうよ)。そうやっていくといずれ左側にxだけを含むもの、右側に数字だけのものになる。あとは、xの前についている数字で両辺を割り算すれば 「x =」 の形になり、これが答えになる。で、答えがでたらもとの式にx = 1を代入してみて、本当にイコールになっているか確かめる。なっていなかったらもう一度、やり直す。
4 * 1 - 2 = 2 (左側), 1 + 1 = 2(右側) イコールなので答えは合っている。