ハードSFの書き方8(”ハプニング”を例に)
かなりのネタバレを含みますので注意してください。
結論からいうと、「SFを成立させる理論的根拠がそもそもない、というのが根拠になっている」方法論だ。いろいろな伏線や映画内で出てくるセリフなど意味深なイメージを持たせる一方で、自然に起こってしまった未知のことに対しては理由や理屈などでは本質的に説明できない、というストーリーだとおもわれる(これは自分の勝手な解釈ですので、”違う”という方も大勢いるとおもいます)。
「2001年宇宙の旅」と似ている方法論だが、SFの醍醐味である謎ときの感触がなく、ある意味「手抜き」(脚本がわからなくなったので説明を放棄した)ではないか、との批判もされるだろう。賛否両論あるだろうが、こういう映画もあるということだ。
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