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異世界ものをたくさん読む平日

たのしい

色々読んでる。明確なハズレを引くことも増えてきたが、ジャンルで本を探索すると玉石混合になることは覚悟の上だ。

・追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する

最近読んだ異世界ものでは一番面白いと思う。好評でヤングマガジン本誌に移籍したらしい。マジか。異世界転生した主人公が、ゲーム内では不人気の「重騎士」という職業(変更不可)に割り当てられてしまい、実家を勘当されるが、実は条件さえ揃えば重騎士は凄まじいパワーを持つのだが……?というあらすじ。主人公の「無双」が地に足がついていてバランスが良い。単に転生した世界についての知識を所持してるだけなので、レベル上げ、スキルブックの獲得などは自力で成し遂げないといけないので、そこが漫画の「溜め」ポイントなのだと思う。結果、随時火力がインフレしながらもバトルが毎回ぎりぎりの死闘となり面白い。後は2巻から登場する道化師の子が鬼可愛い。
ヤンマガ本誌行きはほんとすごいな。他のなろう系コミカライズと何が違うだろうな。ゲームで徐々に強くなってく過程がコンパクトに楽しめて、それ以外の要素を意図的に希薄にしてる所がエンタメとして強いのかもしれない。「ハズレ」のコミカライズは、モブキャラのおっさんの人情話をとかく書きたがる。許されるページ数はそう多くないはずなのに、必ず混ぜられている。

・悪役令嬢の中の人

現世から異世界に転生した所悪役令嬢だったので、破滅を防ぐために頑張っていたが、別の転生者に濡れ衣を着せられ断罪される。ショックで気を失った主人公の代わりに、中で全てを見ていた本来の悪役令嬢が人格を交代し、復讐を遂げるという、テクニカルな悪役令嬢もの。
舞台設定がお見事。愛が重い。

・月が導く異世界道中

第1巻が2016年なので、結構長く連載されている。異世界転生させられたが、世界を想像した女神が主人公の容姿をあげつらい、嫌がらせで「人間語以外の全ての言語を解する能力」を渡して辺境の地に落とすところからスタート。最強の龍、蜘蛛などを仲間にしつつ異種族との交流も深め、人間、魔族に次ぐ第三勢力と化していくのであった。他にも異世界転生した主人公の知り合いが2名いてそちらは順当に強い能力を与えられて魔族と戦う。
商売人になったり学校の先生になったり長期連載らしく色々な展開が見られる。絵柄がたまに木々津克久に似てる時があって、主人公の知り合いパートの冒険がフランケンふらんの作中作に見える瞬間があって味わい深い。

・現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変

フックが強すぎる

かつてすすきのにはたくぎんという名前のピンサロがあったという。どうでも良い話ですね。
この1コマだけ見て即買いしました。第二次世界大戦で日本が連合国と早期講和したため、財閥と華族の存在が安堵された戦後日本に主人公が転生します。一応乙女ゲームの悪役令嬢役に転生したことになっており、そちらのパートもありますがメインは経済戦。アホの私には理屈は分かりませんが、ギリギリケレン味で楽しめるパワフルな展開が続きます。第一話の引きが、成長した主人公と仲間たちがリーマンショックの瞬間を迎えるシーンで、つまりそこまではやるのだと思います。楽しみです。

おしまい。

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