勉強を勉強だけで終わらせないために
先日の生徒さんから教えられたこと。
「生徒は講師が思う以上に成長している」
ピアノのレッスンでは
ソルフェージュという
基礎力を養うためのトレーニングを
行います。
トレーニングの方法は
「音符を見て歌う」
「聴いた音を歌う」
そして「聴いた音を書く」
書くために
音符だけではなく、リズムや拍子
調などの理論も学びます。
先日の生徒さんは習い始めて3年半。
前回のレッスンで私はこんな宿題を出しました。
「自分のお気に入りの曲を
短くてももいいから
聴き取って書きましょう」
しかし私はこんな宿題を出した後で
多分聴いても書けないだろうと思っていたんです。
何故かというと
一般的に流行している曲は
リズムも調も難しいからです。
ところが先日のレッスンで
彼女は書いてきました👍
お気に入りの曲で
サビの部分を4小節でした。
拍子や正確なリズムが書けたのも驚きでしたが
調が変イ長調🎵
♭が4つ付きます。
「どうして調が分かったの?」と尋ねると
「弾いてみたら
メロディにフラットが4つ付いていたので
多分変イ長調だと思ったんです」
調号や拍子の書き方は教えていましたが
このような方法で調を導き出すとは
私は驚きと共に
彼女を「凄い!」と褒めました。
この時私は
「生徒さんは私が思っている以上に成長している」と
嬉しく思ったのです。
自分が持っている情報を総動員して
何とか答えを導き出そうとする。
これって、音楽だけでは無いような気もします。
学校での教育も
「これを勉強したら〇〇の職業の役に立つよ」とか
「社会に出たら、こんな場面で使えるよ」みたいに
将来への可能性が見えてくると
勉強嫌いの私でも
少しは勉強好きになれたのかな?と
思ったりします🤣
勉強を勉強だけで終わらせずに
応用の機会をどんどん与えて
自らも応用する楽しみを得るような
そんな教育があっても
良いのではないかと
生徒さんを見て
ふとそう思ったのです😊