演劇ゲーム第4話
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第4話
翌朝すぐに稽古の練習を始めた
まずは台本の読み合わせだ
そこで事件が起こった
読み合わせの会劇団員の一人が何度も同じ箇所を間違えた
そのことに対して主人公は、
お前は何で台本の覚えてこないんだそんなの役者として当たり前だろ!
しかも今度は歌に俺たち全員の命がかかってるんだぞ
なのになんで真剣に取り組めないんだ
お前役者は何年やってるんだ
こんな古典的なストーリーの台本すらまともに覚えらないので
ち!
と言って主人公は舞台から出て行った
しばらくしてともみが主人公の様子を見に行った
主人公がキッチンでウイスキーを飲んでいた
ともみが話しかけると、主人公の怒りは収まっていなかった
「なんでこんなにプロフェッショナル精神がないんだ」
ハリウッドじゃこんなことはありえない
映像のプロ、脚本のプロ、音声のプロ、ハリウッドではみんなが自分のも重要な役割を完璧にこなすように努力する
ただここの劇場ではそうじゃないらしい
ともみは言った
わかってほしいことはみんな自分たちのパフォーマンスには真剣に取り組んでる
普段と異なるシチュエーションで本来の実力が出せてない状況なの
主人公は
それはわかるよ
ただ俺たちは命がかかってるんだ
普段と違うからなんて言い訳は通用しないだろう
俺は何としてもここから 出たいんだ
ともみは言った
あなた本当に変わったわね・・・
昔はもっと劇団員のことを思いやってた
誰かが失敗してもそれを責めるようなことはしなかった
主人公は言った
あー俺は変わったんだよ
正直劇団のことなんてどうだっていい
今は俺がこの劇場から逃げ出すこと
それさえ目的を達成されればどうだっていいよ
ともみやライアンから軽蔑されたってしょうがないと思う
ともみは軽蔑した目で主人公を睨みつけた
そしてキッチンから出て行った
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