美術館のススメ「豊島美術館」
こんばんは。オズです。このnoteでは、わたしの「好きなもの」について、勝手に書いて、勝手におススメしていきます。
今回は瀬戸内海の豊島にある「豊島美術館」についてご紹介します。
豊島美術館とは
瀬戸内海の「豊島」にある豊島美術館。美術館といわれると、いわゆる一般的な美術館の形式である、複数のアート作品を回廊に沿って鑑賞していく様子を想像されるかもしれませんが、ここは一般的な美術館とは、展示されている作品も、鑑賞の方法も異なります。豊島美術館の「朝の特別鑑賞プログラム」では以下のように説明されています。
「豊島美術館は、内藤礼のアートと西沢立衛による建築、そして周囲の自然とが一体となった美術館です。空間内では、床のいたるところから水が生まれ続け、一日を通して『泉』が誕生していきます。普段では見られないまっさらな状態から、豊島美術館の一日の最初の水が生まれる様子をごゆっくりとご鑑賞ください」
文字だけだと、イメージしづらいかもしれませんが、豊島美術館の様子を的確に表していると思います。
独特の空間
私も、実際に行ってみるまではその様子がイメージできませんでした。また、言葉だけで説明しようとすると、どうしてもその空気感を説明するのが難しいのですが。
私が豊島美術館に行こうと思ったきっかけは、大学の先輩から「あそこは人生で一度は行ったほうが良い」という話を聞いたからでした。その先輩は私はとても感性が合う先輩だなと思っていて、その人が「なんとなく長時間いてしまった、居心地がいい空間だったら」というので、そう言うなら間違いない、と思って、いつか絶対訪れようと思っていたのでした。
その後、親と瀬戸内国際芸術祭に行く機会を作れたので、その時に親と一緒に豊島美術館に訪れたのですが、こんなに美術館の規制概念を崩される経験は初めてでした。アート作品は、内藤礼さんの『泉』のみ。それを、広い大空間で、大きな丸い窓から差し込む光や風を感じながら鑑賞する、とても贅沢な時間を過ごせる空間でした。
私が訪れたのは、普通の晴れの日でしたが、雨の日もまた大きな丸い窓から雨が降り込んできて、違った景色を見せるようで、いつか雨の日にも訪れられたらいいなと思います。(この美術館が好きすぎて、豊島に移住された方もいるようです)
おわりに
美術館の既成概念を覆される、豊島美術館。今の状況では、おススメしずらいかなと少し躊躇しましたが、空間や時間について非常に考えさせられるような素敵な場所です。この状況が収束して、落ち着いてから、ぜひ人生のうち、一度は訪れてみてほしい所です。