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これから来るバンド!? Attractionsと流行について
今回は短めのnoteです。
私が好きなバンドと、流行について。
私は今まで全く80、90年代の洋楽を全く聴いてきませんでした。小学生までは親の影響でドリカムやサザンを聴き、中学からはボカロに、大学からはヒップホップにハマっていったので。
そんな私が最近、自分が生まれる前の海外のロックやジャズに興味を持ち始めました。そのきっかけとなったのがAttractionsのサウンドです。
まずは私のお気に入りの一曲を紹介します。
この曲がキッカケでAttractionsを好きになりました。
Attractionsの良さを何と表現するべきか難しいのですが、あえて例えるのであれば、内装がごちゃごちゃしているのに全体としてカッコいい飲み屋(ビアバー)みたいな良さがあります。(壁にギターとかレコード、酒の空き瓶とかが飾ってある感じの……笑)
個人的に、洗練された良さとか、質の高さというより、Attractionsのもつ独特の雰囲気がファンをひきつけている気がしています。
<プロのコメント>
YOSA (YOSA&TAAR)
歌がうまい、演奏がうまいアーティストやバンドは今や腐る程いる。
ただ、人の記憶に残るような、特有の”匂い”をもつバンドは本当に少ない。
「Knock Away」の頃から、Attractionsにはそれがあるように感じていたけれど、今作『Post Pulp』を聴いて確信に変わった。
Attractionsには”匂い”があるのだ。https://attractions-music.jp/postpulp
さすが……。
素晴らしいコメントです。
Attractionsとは何者か
Attractionsは2016年に福岡で結成された5人組(現在は4人組)バンドです。前身バンドであるJENNIFER ISOLATIONの解散に伴い、ボーカルのURO、ギターのTAKE、ベースのJUNを中心に、同じく福岡で活動していたドラマーのAKIRAとキーボードにmassiveeffect(2018年に脱退)を迎えて結成。
2017年には「GIMMICK-MAGIC」というレーベルからデビュー。このレーベルは「福岡を中心に日本とアジアが交わって新しいカルチャーを生み出す」という理念のもと、長年福岡のカルチャーを牽引してきた老舗アパレルショップ「BINGO BONGO」によって2017年に設立。Attractionsはその第1弾アーティストとしてデビューしました。https://musicsharehouse.com/attractions/(※1)
アジアや世界への進出を視野に入れているバンドであり、ボーカルのUROは日本とインドネシアのハーフで11年間インドネシアに住んでいたこともあって、曲の中に英語の歌詞が多く含まれているのも特徴です。(※1)
Attractionsのサウンド
私が初めてAttractionsを見つけて数曲YouTubeで聴いた時、「新しいのにどこか懐かしさを感じる音」だなと感じました。
気になって色々調べてみたところ、どうやらこの感覚は間違っていないということが分かってきました。
<ルーツと青春のミックス&ブラッシュアップ>
『Attractionsが考える、メジャー1stアルバム『POST PULP』で打ち出した“新たなロック”の意味』より抜粋
アルバムのタイトル『POST PULP』にはどういった意味が込められているんでしょう。(※PULP=低俗な、ドロドロした)
TARO:ここに込めた思いは、自分のバンド人生における、ある一つの集大成という意味と、これから日本が切り開いていく新たなロックの形という意味があります。まず、僕たちのバックグラウンドにある90年代の音楽は、ロックやエレクトロ、ヒップホップという具合に、たくさんの音楽に細分化されて、まだ交わらずに同時に存在していて、それがドロドロ(=pulp)していました。
でも今は、ストリーミングの普及も影響していると思いますが、ドロドロしたものが浸透して交わってひとつのものになっている。それを吸収したのが今の音楽シーンなのかなと感じていて。この状態だからこそ、新しいものが生まれる舞台が整ったという気がするんです。『POST PULP』はそうしたドロドロしたものを経て、今の自分たちの新しい音楽があるという意味です。https://realsound.jp/2020/08/post-607154_2.html(一部改変)
これが、上記のインタビューの題材である『POST PULP』
2020年に出した最新アルバムです。
実は最初に紹介した「Rock'n the Weekend」は2018年配信リリースされた曲です。『POST PULP』では更に進化したサウンドが楽しめるので、ぜひ聴いてみてください。
このアルバムは本当に最高です。
例えるなら、ごちゃごちゃしているけどカッコいい飲み屋から、「これこれ!この味よ」って料理が出てきたり、「え?こんなのも作れるんすか?」っていう一品が出てきたりする感じ。
どの曲がというより、アルバム全体として楽しめる作品です。
POST PULPと流行
彼らの音楽を聴き、背景を調べ、こうして記事にまとめているうちに、この世の「新しい」は、誰かのルーツでできているのかもしれないなと思うようになりました。
例えば、ファッションの流行は循環するとよく言われます。
これはもしかしたら、今デザイナーの第一線として活躍されている方々の青春時代の流行や価値観が発想の源になっているからかもしれません。
また、今の世代が作る音楽は何となくボカロ曲を彷彿とさせます。米津玄師、EVE、ヨルシカ、YOASOBI、ずっと真夜中でいいのに。等々。
この先、音楽やファッション、サブカル文化はどうなっていくのでしょう?
私にはまったく見当がつきませんが、個人的には「ごちゃっとした曖昧な」ものが好きなので、融合や洗練だけでなく、新たな広がりにも期待したいところです。
10年、20年先はどうなっているのでしょう?
WHAT'S NEXT?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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