胸を張れる弁明
「今の時期にしかできないこと」って何だろうか。
4/1日の入社から約3週間が経過し、私は今こればかり考えている。
ちなみに、「今の時期やっておくべきこと」を考えても無駄だと思っている。
投資、恋愛、仕事、趣味、ゴルフ、人付き合い、語学学習等々。
やっておくべきことなんて、際限なくあるからだ。
(これは前置きみたいな独り言なので、あまり気にせず読み進めてください。)
別の日。
大事なのは大きな石からつめること。
ドラッカーがそんなことを言っていた気がする。
まず、箱の中に大きな石、中くらいの石、小さな石の順に入れていく。
中身が詰まったら、石を全て取り出し、次は小さい石から入れていく。
すると、うまく入りきらず、石が箱から溢れてしまうという、少し有名な例え話。
最近、それを実感した出来事があった。
研修期間中は、課題や事務作業がそれなりに沢山あった。その提出期限近くの話。
私は研修の座学講義を聞きながしながら、手元で事務処理をしていた。課題に追われていたのである。
今やらねば間に合わないという課題でもなかったが、その時はやるべきことが沢山ありすぎて、そのプレッシャーを解消したいという一心だったのだ。
タスクを消化するたび、その重荷が減っていく感覚がした。
「早く楽になりたい」
そんな思いで内職をしていた私が、ふと顔をあげると、講義中の講師としっかり目が合った。
「あ、やばい。やらかした。」
そう思った。
その後30分間、内心震えながら受講したが、結局叱られることはなかった。
目があってからの30分間、私はひたすら言い訳を考えた……。
「やることが多すぎて優先順位を混同してしまいました。」
叱られたらこれを言おう。
そう決めた時ふと思った。
「今しかできないこと(今やらねばいけないこと)に注力しなければ、大事なことを見落とすばかりか、信頼も失われるのかもな」と。
恐らくあの講師は私に失望しただろう。
もしこれが客先ならどうなっていただろう。
なるほど。
やっぱり「今やるべきこと」よりも「今しかできないこと」に注力するべきだな。
この時強くそう思った。
話が少し飛躍するが、「胸を張って弁明の言葉が言えるかどうか」も大事だと感じた。
例えば、上司から犯罪スレスレの指示が出されたとする。具体例でいうと、ある大学の悪質タックル事件とかだ。
その時、選手のとる行動は二択である。
タックルするかしないか。
そして、タックルしてもしなくても誰かには責められる。そんな状況で、どちらを選ぶべきか。
その方はプレッシャー等に押され、監督からの追及を逃れる方に走ってしまった。
その結果として、相手選手や、その保護者、ニュースのコメンテーターから色々批判されてしまったのだ。
「追い詰められて、、」
その言葉は決して胸を張って口にできたものではなかっただろう。
相手に対して、何より自分に対して胸を張って弁明できるような選択肢を瞬時に選べる人は素敵だと思う。
さて、内職中の私にも同じことが言える。
規模は違うが本質は同じことだ。
「課題に追われていて、物事の優先順位を混同していました。」なんて言い訳、胸を張って言えるわけがない。
そんな行動は極力とらないようにしようと心に決めた1日だった。
【アニメの一言】
「何の力もない自分が嫌で、でも、どうしても憧れは捨てられなくて」
「うん……でもさ、だったらもう一度頑張ってみよ。こんなところでくよくよしてないで。自分で自分に嘘つかないで……もう一度!」by御坂美琴
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