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野球とブラバン

センバツ甲子園大会が始まりましたね⚾️
スタンドに人が入り、ブラバンの威勢の良い後押しが響きわたる、以前の甲子園らしさが戻ってきました。

わたしは応援力というものを信じています。野球の試合においてブラバンの存在は、本当に勝敗を左右すると言えるほど重要だとも思っています。
その思いに至る始まりは、もう遡って15年くらいも前のことになるでしょう。


中学最後の夏

それは長男が中学3年生の夏、いわゆる中体連でのことです。

長男のチームは、2回戦で市内の強豪チームと当たることになっていました。
前年の秋に北海道大会で準優勝していたチームだったので、ちょっと自信がなかったのか?どうやら、吹奏楽部の子たちに、
「最後かもしれないから応援に来てほしい!」
と頼み込んだのだそうです。

もちろん一回戦を勝ち上がることが条件です。その日はダブルヘッダーで、午後から2回戦の試合になっていました。

1回戦は延長の末なんとか勝利!午前中は学校で練習をしていた吹奏楽部のみなさんに連絡を入れると、無事試合前にスタンドへ集まってきてくれたのです。


延長タイブレーク

試合はブラバンの音色と元気の良い声援に乗せられて、2試合目とはいえ疲れも感じず力が出せたのか、白熱の接戦となりました。
もともと軟式野球はボールがあまり飛ばないので、守り合いの展開になります。両投手共に好投を続け、試合はあっという間に延長に入りました。

中学軟式野球は7回までです。そのイニング数なので、午前と午後のダブルヘッダーが成り立ちます。それでも1人で投げ続けていたエースは、一回戦も延長8回まで投げていたので、球数が相当多くなっていました。
見守る母たちは、もうどっちでもいいから早く決着して!と祈るような思いでいました。

でも、本人たちはここまで来たら絶対勝ちたいですよね。両チーム共に一歩も引かず、延長10回タイブレークの導入です。


ボルテージが上がる

チームは先攻でした。タイブレークの場合先に攻撃するチームは、できるだけたくさん点を取り後攻にプレッシャーをかける必要があります。
中学軟式野球のタイブレークは、ノーアウト満塁から始めるのですから、1点取るだけでは足りないのです。

まずは満塁にも関わらず、三塁ランナーの足が速いことを活かして、スクイズで一点をとりました。その後は内野ゴロ。ツーアウト満塁に状況は変わります。

ブラバンのボルテージは上がり、選手の名前を叫ぶ大きな声で、自軍のスタンドは大盛り上がりとなっていきました📣

祈るような母たちグループ。
大音量、大声援のブラバンチーム。
思いが重なり合い、それがバッターボックスの選手に届いたのか、力強く振り抜いたバットは鋭くボールを捉え、前進守備を敷いていたライトの頭上を超えていきました。

走者一掃のタイムリースリーベースでした。


勝利はともに

チームの頑張りはもちろんのことです。
ただ野球の応援の場合、攻撃側のみが声援を送るという暗黙のルールがあり、守っている方のチームはそれを聴く一方です。
そんな特性も、他の競技とは異なります。
ですから、野球の応援こそ、応援のチームに与える力が特に大きくなると思うのです。

甲子園にもチーム特有の応援曲がありますね♪特に駒大苫小牧のブラバンはとても好きです。


勝利を掴む

その試合は、結局先攻で4点をとっておきながら、後攻で3点とられて、最後までドキドキの展開となり、勝って校歌を歌う背中を見てようやくホッとした記憶があります🤗

そして頑張って応援してくれたブラバンの子たちに、母たちは大きな感謝をしました。本当にありがたかったし、泥だらけの息子たちは、同級生の本気の応援で、こんなにも力を与えてもらえるものなんだと、ありがたい思いでいっぱいになりました⚾️


春になって、またグラウンドの雪が融けたら、待ち侘びていた球春が北海道にも訪れるでしょう。
久しぶりの悪天候で、窓に張り付く雪を眺めながら、今日は甲子園の熱戦を楽しみたいと思います📣

最後に懐かしい詩をひとつ♪

野球母ちゃんだった頃が懐かしいです☺️

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