空色を映して
何色の絵の具を落としてみても
ほんの少しも染まることのないような
凛とした意志持つ白に見えました
色は揺らぎの中に見つかります
高揚や落胆
しなやかさ頑なさ
一心不乱も散漫も
揺らぎが空気に電波を送り
見えない色が見えるのです
やがて暖かなオレンジを纏う
色とは違う光を帯びて
含んだ結晶がきらきら輝き
真っ直ぐ見つめていられないほど
そして明けたばかりの空のような
青く澄んだ空色を映し
最後まで何色にも染まらないまま
清廉さと光を残していきました。
瞼を閉じてもなお鮮やかに在り
それはわたしと願いを導く光
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