小澤 美里

Goodpatch Anywhere事業責任者。 グラフィックデザイナー、webデザイナー、ディレクターを経てブランディング、デザインを主とし起業(共同経営)。その後web制作・システム開発会社COO/CDO、MIMIGURI執行役員CCOを経て2024年グッドパッチにジョイン。

小澤 美里

Goodpatch Anywhere事業責任者。 グラフィックデザイナー、webデザイナー、ディレクターを経てブランディング、デザインを主とし起業(共同経営)。その後web制作・システム開発会社COO/CDO、MIMIGURI執行役員CCOを経て2024年グッドパッチにジョイン。

最近の記事

Goodpatch Anywhereの事業責任者になりました

「こんにちは、グッドパッチの小澤です。」 少し前に株式会社グッドパッチにGoodpatch Anywhereの事業責任者として入社し、最近はこの言葉をだいぶ自然に言えるようになりました。 もうほぼ完全にグッドパッチの人間になりつつあり、前職の感覚もかろうじて少し残っている今の自分を書き残そうと思い、noteを開きました。 ※ちなみに冒頭の写真はちょうど一年前の夏、グッドパッチで開かれたイベントに登壇した時のもの。この時はまさか自分がグッドパッチのメンバーになるなんて想像

    • デザイナーは組織学習に寄与できるのか?

      この記事は2023年MIMIGUIRアドベントカレンダーの15日目の記事として執筆・公開しています。 毎日、MIMIGURIのメンバーが6つのテーマから1つ選んで、リレー形式で書いていきます。他のメンバーの記事はここから読めます。 前回はゴン兄こと原さんの記事「新しい組織発展モデルの探究『俺たちのグレイナーモデル』を構想してみよう」でした。 さて、あっという間に今年も残りわずかとなり、アドベントカレンダーの季節が巡ってきましたね!今年もMIMIGURIらしい6つのテーマ

      • 「組織の成長と個人の自己実現を整合させていく」──MIMIGURI CCO 小澤美里が人材開発の新施策「Quest」に込めた、「諦めない組織」への願い。

        2023年3月決算期より上場企業に対する人的資本の情報開示が義務化され、人的資本経営への注目は高まっています。一方で、外部環境の変化の激しい昨今では事業が変化するスピードも加速し、人材戦略の連動がますます難しくなってきています。 2022年5月の人材版伊藤レポート2.0でも「企業や事業の成長と多様な個人の成長の方向性を一致させていく必要がある」とした上で、それに対応する「社員エンゲージメントを高めるための取組」として、企業の価値創造と、個人の自律的なキャリア開発を同時に達成

        • ビジネススクールで何を得たのか、という問いに向き合う

          本日2021年10月24日、新型コロナウィルスの影響を受けて延期になっていた卒業式をやっと迎えることができ、晴れてグロービス経営大学院の「パートタイムMBAプログラム(日本語)」本科課程を修了しました。 単科生として通った準備期間の約1年を含めると約4年間。 37歳から41歳というなかなか社会人としては多忙な時期、かつ子育てと同時進行、なかなか一筋縄ではいかない期間でした。 その中で私はいったい何を得たのか、節目として振り返っておこうと思います。 なぜビジネススクールに

        • Goodpatch Anywhereの事業責任者になりました

        • デザイナーは組織学習に寄与できるのか?

        • 「組織の成長と個人の自己実現を整合させていく」──MIMIGURI CCO 小澤美里が人材開発の新施策「Quest」に込めた、「諦めない組織」への願い。

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          イベントで終わりにしない、改善プロセスとして「使う」UXワークショップの極意

          当記事では、UXの重要性は理解しているものの何から手を付けたらいいか分からないという方や、UXワークショップを実施した経験はあるが一過性のイベントで終わってしまったという経験をお持ちの方に対し、各種ワークショップの設計・ファシリテーションを担当した立場から改善プロセスとして「使う」UXワークショップの極意をご紹介したいと思います。 ■前提:UXワークショップとは? UXワークショップとは、対象サービスの利用者に対する理解をベースに、さまざまなフレームワークを用いて参加者間の

          イベントで終わりにしない、改善プロセスとして「使う」UXワークショップの極意

          KPIとUXをつなぐ

          今年の8月から、事業部の方針として「KPIとUXをつなぐ」ということを打ち出した。 2年前に「圧倒的ヒト志向」と企業理念を改め、UXについて皆で意識を高めるなかで、悲しいことに、あってはならない「利用者>顧客」の風潮が若干見られたからだ。 利用者だけに向けたUXの最適解を求めるということが、自社の求める「圧倒的ヒト志向」ではなくて、顧客のビジネス要件と利用者の利益を両立する最適解をみんなで探ろうよ、というのを私たちの信条にしたかった。 利用者が嬉しい・楽しい・望ましい⇒顧

          KPIとUXをつなぐ

          カスタマージャーニーマップを「UXのパッチ当て」で終わらせないために

          ペルソナは「ターゲット」ではない。 そんなことは当たり前だと思っていた。が、どうやらこの意味を正しく理解できていなかったらしい。そんな私の気づきを皮切りに、カスタマージャーニーマップについて改めて考えたことをまとめてみたいと思う。 改めて問おう。「ペルソナってなんだっけ?」ワークショップではインタビューをベースとしてペルソナを作ることも多い。ユーザー像に近い1、2名の方にインタビューを行い、その内容を踏まえてペルソナを作る、という流れ。 この方法のメリットはインタビュー結

          カスタマージャーニーマップを「UXのパッチ当て」で終わらせないために

          経営戦略とは「デザイン×サイエンス」である。

          デザインと経営を主戦場に選び、経営を学ぶためにMBAの世界に飛び込んだものの、一般論ではなく、自分のことばでデザインとビジネスの関係を語ることはとても難しく感じる。 なぜデザインと経営の関係性を明かそうとするのかMBA(グロービス)の学びでは「あの企業が成長したのは〇〇で差別化に成功したから」なんてふわっとした成功要因の分析は許されない。 業界の定義は、コスト構造はどうなっているのか…というところから具体的にどんな戦略のもと、どんな経済性が働いたのか、財務状況はどうだった

          経営戦略とは「デザイン×サイエンス」である。

          おもてなしとはからい

          マッカランの次はボウモアですよね先日、あるバーで飲んだ。 洞窟のような店内で、唯一マスターの後ろに並んだグラスだけが間接照明に照らされて浮かび上がり、美しい影を生み出している。 つまり、よくあるオーセンティックなバーのようにボトルがたくさん並んではいない状態である。 だいたいバーではカウンターの後ろにずらりと並んだボトルを物色して何を飲むか決めるのだけど、何も目に入るものが無かったので、まずは最も好きなお酒のひとつであるマッカランをロックで頼んだ。 店の雰囲気から綺麗に

          おもてなしとはからい

          進化する国語教育

          「機能」と「表現」「人はおににかちます、おにはまめにまけます、まめは人にかちます…このようにじぶんでじゃんけんをつくり、人にせつめいをしてみましょう。せつめいするときには…」 毎日聴いている、小学一年生の娘の教科書朗読。 当たり前のように聴いていて、ふと違和感を覚える。 「あれ、こんな内容、私たちも学んだんだっけ…?」 改めて注意深く聞いてみると「じゃんけんのルールを理解し分解して、自分なりのじゃんけんを作ろう。人に物事を説明するときの情報構造はこのようなものだ、実践

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          ジョブ理論×UX

          この年末年始に『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム(クレイトン M クリステンセン著)』を読んだ。UXについて多少なりとも知識がある方であれば「あれれ、これってUXの概念そのものなんじゃない?」と思うのではないだろうか。 せっかくなので、なぜ自分がそう感じたのかなど考察してみたいと思う。 ジョブ理論とは端的に説明すると、ジョブ理論とは 消費者はサービスや商品そのものではなく、消費者自身の何らかの解決すべき課題や欲求【ジョブ】を解決し進歩するた

          ジョブ理論×UX