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医療・ヘルスケアマーケティングをしていた自分が、PR会社に来た理由

オズマピーアールの中でも、医療・ヘルスケア領域のPRを専門とするヘルスケア本部。様々な経歴のメンバーが強みを生かして活躍中です。そんなメンバーを取り上げる社員紹介コラム第2弾は、広告代理店の医療・ヘルスケアマーケティングプロモーション部門やヘルスケアITベンチャーを経て入社したMASATOさんです。


話し手:MASATO
広告代理店にて、14年間、医療・ヘルスケアマーケティングプロモーション部門で従事。新薬上市や疾患啓発プロモーションを数多く担当。その後、ヘルスケアITベンチャーのスタートアップに参画し、医療系学会向けスマホアプリサービスを経験。OZMA PR入社後、ヘルスケアの領域において外資系製薬メーカーや医療機器メーカーを幅広く担当。医療・ヘルスケアマーケティングで培った経験や薬剤知識を活かしつつも、既存の価値観や業界セオリーにとらわれない柔軟な発想と手法を得意とする。広告やクリエイティブを絡めたコンテンツ起点の疾患啓発PRを数多く担当。

聞き手:MAKOTO
新卒でOZMA PR入社後、ヘルスケアの領域においてOTC医薬品や日用品・消費財、歯科関連資材等でのPR活動に従事したのち、企業広報のサポートや疾患啓発動画作成、編集タイアップ、メディアセミナー等の幅広い業務に携わる。特にデジタルネイティブ世代の持ち味を生かし、既存の価値観にとらわれない柔軟な発想と手法を得意とし、医療機器や健康・ライトヘルスを執筆している記者とのリレーションなどを有する。

約6200日。医療・ヘルスケアのマーケティング畑で培った経験

―現在の業務を教えてください!
MASATO クライアントは主に製薬会社を担当しています。製薬会社の広報業務には、大きくわけて企業広報と製品広報の2つがありますが、自分自身は後者の部分で、製品広報や疾患啓発の業務に多く携わっています。製品広報のPRコミュニケーションは、疾患啓発を目的としたシンボリックなアクションの実行が多く、情報流通の仕掛けから開発するようなコンテンツPRが多いかなという印象です。自分がクライアントの立場になっても、自分に頼みたいと思われるような仕事を心がけて日々励んでいます。
 
―医療ヘルスケア業界は相当長いですよね
MASATO そうですね。医療ヘルスケア業界は新卒の頃からです。自分には同じことを繰り返す単調な仕事は向かないと思って、企画やクリエイティブ系で自身のキャリアを重ねることができる広告代理店に入社しました。
マーケティング論を中心に、モノが売れる仕組みや生活者の消費行動の理論などを大学で学んでいたので、それが活かせる販促やマーケティングプロモーションに近い仕事を担っていた医療・ヘルスケアマーケティングの部署に自ら配属を希望しました。
医薬の知識やバックグランドもない自分が、新卒で医療・ヘルスケアマーケティングの畑に足を踏み入れることになったわけですけど、そこから14年間、ずっと様々な製品の上市や疾患啓発のプロモーションに従事してきました。
 
―医療・ヘルスケアマーケティングの面白さって何ですか?
MASATO そうですね…。マーケティングってそこに競争性がないと必要じゃないんです。自分が業界に入った、いわゆるプライマリー領域が全盛期のときは、例えば血圧の薬だけでも10種類くらいありました。それは市場に競争性があるということで、当時すごく需要のある仕事だったと思います。
ただ、そこから時代は変わり、注目される市場はプライマリー領域からより複雑な疾患領域に変わっていきました。また、製薬会社の立ち位置もお薬を選択してもらう薬剤視点の考え方だけではなく、より患者さん視点で課題を解決もしていくことに注力し始めていました。
そういう背景もあり、業界に身を置く中で、医薬品マーケティングの経験やスキルだけではクライアントが抱える課題を解決できないと感じ始めるようになりました。
その後、当時の上司からの誘いもあり、ヘルスケアITベンチャーのスタートアップに参画して医療系学会向けスマホアプリサービスなども経験しましたね。 

―そこからヘルスケアPRをやろうと思ったのはなぜですか?
MASATO 時代の流れとともに製薬会社の考えが患者さん中心・社会中心にシフトしていく中で、広報・PR発想での疾患啓発が増えてきて、成果をあげる好事例も多くなってきたんですよね。PR発想は製薬会社のニーズを解決するためのコミュニケーション手法としてすごく相性が良いというか、有効な手法なんだと思うようになり、そこからPR会社の存在を強く意識していました。
当時、スタートアップに参画し、ビジネスの成功に身も心も注いでいたのですが、ちょうど自身の結婚というタイミングもあり、色々と考えたときに、もう一度チャレンジするなら医療ヘルスケアPRしかないと思いました。ずっと医療・ヘルスケアマーケティングはやってきたので、真隣にいた、いや、真向かい?とにかく近い存在でもあるPRを習得したい気持ちがありましたね。

違う畑で見える世界の変化。合意形成の難しさとは

―実際PR会社に入社してみてどうですか?
MASATO そうですね、製薬企業も社会視点で、世の中が何を求めているかを敏感に察知し、その一歩先を読み取り行動しなければ、良い企業と評価されない時代になってきています。
医療・ヘルスケアマーケティングからPRへの転身というキャリアは珍しいのかもしれないですが、製品PRや疾患啓発PRをやるうえで、医療・ヘルスケアマーケティングでのノウハウや業界/薬剤知識は今の土台になっています。また、ヘルスケアベンチャーのスタートアップでの医療者側の想いや考えにも触れてきた経験は、企画立案や、学会・医療従事者を巻き込んでいく施策を実施するうえでとても役に立っていると感じます。もちろん、PRゆえの難しさを感じることもありますが…。
 
―そうなんですね、どんなところに難しさを感じますか?
MASATO 大きなプロジェクトを担当することが多い中で、推進しようと思えば思うほどにどうしてもステークホルダーは多くなります。それぞれのステークホルダーとうまく合意を取りながら、クライアントが目指すビジネス課題を解決していかなければなりません。マーケティング以上にPR業務では、クライアントだけではなく、そのほかのステークホルダーからも合意を取らないといけない。合意形成の重要性に気付いたのはPR会社に入ってからかも。あとは、クライアントが求める答えが出ない時や、もっと手っ取り早い方法がないかを考える時は悩むことも多いですね。

“自分らしさ”が医療・ヘルスケアPRで活きること

―(…MASATOさんって普段からすごく明るいですよね)
MASATO 自分の一番の長所です!“社内外関係なく誰かのために何かをしたい”という気持ちは強くて、自分は人が大好きなので、多くの人と関われるこの仕事は天職だと思っています!業務の幅が広い分、普通に仕事をしていたら絶対に関わらないような人たちとコミュニケーションをとることもできるので毎日楽しいですね。ほんと幸せ者です。
 
―普段から心がけていることがあれば教えてください
MASATO 「自分がクライアントでも、自分に頼みたいと思える仕事をする」ということですかね。以前務めていた会社の経営理念の一つなのですが、とてもわかりやすいメッセージでもあり、重いメッセージというか。今でもこの言葉に背中を押される事も多いので、とても大切にしていますし、心がけていることです。
 
―MASATOさんらしいですね!
MASATO 社会人になってはじめて、コミュニケーションの仕事をするようになり、能力がない時から指針として、困ったときや苦しい時に立ち返るようにしています。
自分的には、すごくPR発想というか、まさに、バイミーじゃなくてラブミーですね!(笑)
 
―自分らしさが仕事に活きたことってありますか?
MASATO 自分の担当している疾患啓発ってクライアントの課題ありきの受注仕事です。そこがモチベーションです。やっぱり困っている人がいたら手を差し伸べたくなっちゃう性なんですよね。
 
―MASATOさんは色々な場面で優しく親身だなって思います!!
MASATO まぁしつこいと思われることも多いです…社内でも(笑)。だけど、クライアントや患者さん、何か困っている人のために貢献したいという意識は、人同士で仕事をしている以上必ず相手に伝わると自分は思っています!

PRって…「情報に力を与える仕事」

―医療やヘルスケアのPRパーソンとしての目標を教えてください
MASATO 手法を問わずそこにある課題を解決に導くヘルスケア・コミュニケーションスペシャリストになりたいと思っています。
製薬会社をはじめとする医療ヘルスケア企業が抱えるコミュニケーション課題は広報やマーケティング以外にもいっぱいありますからね。法務や人事が抱える課題もあるだろうし、それら全部、解決したいですね(笑)。
 
―最後に、医療・ヘルスケアのPRとはどのようなお仕事だと思いますか?
MASATO 医療・ヘルスケアに関する情報は専門的な用語や難解な話も多く、正直伝えづらいし、伝わりにくい。そして、それは情報を受け取る人にとっても分かりづらいし、分かりにくい。また、希少疾患に関する情報をはじめ、伝えたい人になかなか届かないことも…。
医療・ヘルスケアのPRは、まさに「情報に力を与える仕事」だと思います。取り扱い難易度の高い情報を、適切かつ必要な人・場所へ届けるためのアイディアと仕組みを創造し続ける仕事だからです。

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