人間はクラッシュバンディクーに出てくるカニ
外を歩いていると、人間がオブジェクトに見えることがある。
オブジェクトとは、クラッシュバンディクー(無印)のめざめのビーチで初めてクラッシュの敵として現れるカニだ。
このカニ。(写真はPlayStation版)
このカニは踏むと消える敵。オブジェクトだ。
じゃあ人間を踏むと消えるの?
人間は踏んでも消えません。わたしは人間を踏んだことがあるので分かるんだ(弟)。あなたが駅を歩くとき、人間とすれ違ったり併走したりするだろう。その人間を人間だと感じているだろうか。人それぞれ考えがあるだろうが、私はそういうのをオブジェクトと思っている。クラッシュバンディクーのカニ。進行上避けざるを得ない、排除せざるを得ないオブジェクト。
なぜそう感じるか
そうしないと疲れるからだ。一人で電車に乗るときイヤホンをしていないと会話が自然に耳から入ってきてしんどい思いをする。オブジェクトを無音のオブジェクトとするために音楽を聴く。
しかし
たまにオブジェクト状態が解除されることがある。
以前あった実例を話そう。私は電車に乗っていた。無論周りはオブジェクトだ。前に座っていたオブジェクトが席を立つ。私はオブジェクトを避けた。オブジェクトは電車のドアから駅のホームへ降りた。そのとき、オブジェクトがオブジェクトを落とした。オブジェクトが落としたオブジェクトはなんとスマートフォンだった。オブジェクトはそれに気づかずどんどん歩いていく。私はオブジェクトが落としたスマートフォンを拾い、オブジェクトを追いかける。肩を叩いてスマートフォンを落としたオブジェクトを引き止める。オブジェクトは少しびっくりしたような顔で振り返った。わたしは、落としましたよ といい折りたたみ型のケースに収まったスマートフォンを差し出すと、オブジェクトだったおじいちゃんの顔がパッと明るくなり、おじいちゃんは「ありがとう」とお礼を言い、去っていった。これは良いオブジェクトの解除だ。
悪いオブジェクトの解除も経験したことがある。電車内で目の前に立っているオブジェクトがゲロを吐いたとき……でも、この話はやめておく。
イノシシはオブジェクトではない
クラッシュバンディクーの世界でオブジェクトではないのはクラッシュとイノシシくらいなものだ。
まだイノシシがオブジェクトの状態だ
クラッシュは無論自機なのでオブジェクトではない。
クラッシュ(自機)に飛び乗られ、オブジェクト状態が解除されたイノシシ
クラッシュに飛び乗られないとオブジェクト状態は解除されない。クラッシュとイノシシは持ちつ持たれつの関係だ。
こうしてイノシシとクラッシュは、タスマニアの奥スクロールの大地を駆け巡る
話は変わって数ヶ月ほど前、人身事故現場に遭遇した客の写真撮影が一時話題となった。この世界にはやっていいことと悪いことがある。残念なことだが、そのとき現場を撮影していたオブジェクトにはそれが分からなかったようだ。
わたしたちは人生をやっていくにあたって、基本的には外に出ねばならない。オブジェクト状態が解除されるイベントのフラグが立ったとき、最適な行動を心がけたい。
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