妻子あり酒飲みYouTuberのリアルな撮影環境。ブチギれる家族の理解を得て、4年以上飲み歩くためにやってきたこと
居酒屋などで、自分がお酒を飲んでいる姿をYouTubeに投稿し続ける、酒飲みユーチューバー。顔出しなし声出しなし、動画のネタをそこまで考える必要がなく、ふらりと酒を飲んで手軽に投稿できるので、ここ数年でかなり増えてきたように感じます。
僕はその酒飲みユーチューバーを、2023年現在で4年以上継続しています。
ちなみに専業主婦の妻と、小学生も子供が2人います。
酒飲み動画なら、自分でもできそうだしやってみようかな、という飲兵衛も多いのではないでしょうか。
しかし、お酒は好きでやってみたいけど、子供が幼かったり、家庭を持っている方だと、なかなか撮影に時間を割くのが難しい、環境的に撮影が難しいという方もおられると思います。
たかが酒飲み動画でも、いざやろうとすると、なかなかに腰が重いものです。
僕は、妻子がいることまでは、動画でオープンにして飲み歩いているのですが、飲み歩き動画を投稿していると、以下のようなコメントをいただくことがあります。
・よく奥さんは許してくれますね
・理解のある奥さんですね
・撮影中大人しくしていて、よいお子さんたちですね
要するに、小さな子供が2人いて、妻子置いてよく酒飲み歩いていられるな、酒飲み動画を食卓で撮れるなと。そういうことです。
お子さんがいる女性の酒飲みユーチューバーの方にも、似たようなコメントをする方がいるようです。
ここで一つ学習なのは、家族構成はめったやたらに動画で公開しないこと。揚げ足取りはこういうところを狙ってくるので。
<関連記事>
https://note.com/ozikoro/n/n7459a419ff69
余計なお世話のアンチコメントといえばそれまでですが、少なからずそれも世間の見方でもあり、家族に置き換えてみると、動画を撮影することで、同じように家族が感じているかもしれません。
自分一人が酒を飲んでいる動画とて、家族がいるとなると、自分一人の問題ではなく、顔出し声出ししていなくとも、撮影しているだけでも、周りにストレスを与えかねません。
僕はYouTubeを始めた当初は、そんなことに一切気が回らず、YouTube撮影を巡って、家庭内で衝突をしたこともあります。
こんなことならやめちまおう、と思ったこともあります。
この記事は、そんな経験をもとに、これから酒飲みYouTubeチャンネルを始めたいという、同じような境遇の方向けに書いてみました。
限定的にいうと、YouTubeは副業で平日は本業あり、40代、妻子あり、子供2人以上で小学生以下です。
酒飲みYouTubeチャンネルを始めて、家族の理解や協力を得るまで、得るためにやってきたことをまとめています。
小手先のテクニックなどではなく、僕はこんな風に乗り切って継続してきたよ、という内容です。
おっさんのYouTube運用って、こんな感じでやってたんだ、程度に読んでいたければと思います。まあまあ長いです。
酒飲み動画を始めたタイミング
僕がYouTubeを始めたタイミングは、子供に手がかからなくなって、一人で飲みに行く時間が作れるようになったあたりです。
その1年前までは、一人で散歩に行くにしても、ベビーカーで子供を乗せて一緒に行くような生活をしていました。
一人で飲みに出かけるなんて滅多にない状況です。
育児に一番手のかかる時期でしたので、自分だけ外に一人で飲みに行く、なんて、とても言い出せる雰囲気ではありませんでした。
やっと月に1回程度、一人の時間を作れるようになり、空いた時間に何かできる副業をやってみよう、ということで、酒飲み動画を始めています。
↓ 酒飲み動画を選んだ理由はこちらの記事に書いています
https://note.com/ozikoro/n/n1014b706aabd
最初の頃は、試行錯誤しながら、家飲み動画を中心に投稿していました。
家族が集まる食卓にカメラを置き、料理の物撮りをしたり、カメラの画角を考えて変えて、飲み食いをする。
カメラを置いて飲み食いすることに、最初のうちは変わったことやり始めたな、と家族は思っていたようでしたが、徐々に妻のストレスが溜まっていきます。
家飲み動画撮影で妻ブチギレ
本来であれば、休日の食卓は家族団らんの場であるはずです。
それがカメラを意識して飲み食いし、カメラに集中するあまり、会話も上の空、物撮り優先で、家族が手を付ける前に料理を撮影する。
僕は一生懸命にやっているつもりでしたが、家族にとってみれば、これは落ち着かない、心の底から楽しめない食事になっていたようです。
子供たちは、パパそうやってYouTubeの動画撮るんだ、とカメラをのぞき込んだりして、興味津々でしたが、妻は快くは思っていませんでした。
今でこそ、なるべくカメラを意識させず、邪魔にならないように撮影するスキルを身に付けましたが、当時の僕はそこまで器用ではなく、食卓にかなりのストレスをかけていたようです。
そしてある休日、家族で出かけて帰った後、洗濯物をたたんでいた妻が突然ブチギレます。
せっかく家族で出かけたのに、撮影ばっかり優先して!
子供たちに寄り添ってないし、なんのために家族で出かけているのか分からないじゃない!
大体、食卓にカメラ置いて撮影しながら食事するなんて、下品中の下品じゃない!
そんなYouTube(酒飲みYouTube)なんかやめちまえ!!
今まで溜めてきたストレスが、僕に向かって放たれた瞬間でした。
こちらとしては、家族のために副業を始めた、という自負もあったので、売り言葉に買い言葉で応戦し、激しい夫婦喧嘩に発展してしまいました。
この日は激しい口論のうえ、YouTubeは副業で自分だけのためでなく、家族のためにやっていること、撮影はなるべく迷惑が掛からないようにするということで、YouTubeを続けることを、了承してもらいました。
正直、こんなこと言われるなら、副業なんてやめたろうかな、と本気で思いました。でも、言われたからやめるのも癪だし。
その時点でYouTubeチャンネルは、すでに収益化しており、収益で妻の欲しい物を買ってあげる約束まで取り付けられました。
自分の時間とお金を使って副業をして文句を言われ、挙句にその収益で高額のプレゼントを要求されるとは…
男はつらいよ。
そう思った記憶は今でも残っています。
月に休日1回、週1回限られた時間で動画を撮る
そんなすったもんだがあって、理解はしてくれたものの、家飲み動画は撮りにくくなってしまいました。
(視聴者さんから要望がありますが、今でもあまり撮りたくありません)
代わりに、なるべく外で撮影する時間が欲しい。
月に1回、定期的に飲みに行く時間が欲しい、と妻に相談しました。
子供がいて、酒を飲みに行くことに気が引ける気持ちもあり、撮影のために定期的に飲みに行きたい、とはなかなか言い出せなかったのです。
外で飲めば僕もハッピーだし、家飲みの撮影が少なくなれば、家族もハッピー、お互いストレスがなくなるだろう。
ということで、現在の外飲み歩き動画中心に活動をするようになっていきました。
お店で撮影するのにも、気を遣うことは使いますが、家飲み撮影でガチギレされるリスクよりは全然ましです。
最近では週に1回、平日にも飲みに行けるようになりました。
家族がある以上、夕飯の支度もあるし、好きな日に好きな時間に飲みに行って良いわけではありません。それはしょうがないと思います。
今でも飲みに行く際は、前日までに申告しています。
独身で一人暮らしの時に、酒飲みユーチューバーをやっていたら、もっとアグレッシブに撮影して、バンバン投稿できるのに、なんて思うことも今もあります。
まあ、でもそこは考えてもしょうがない。
家族がいて良い事のほうが、YouTubeよりたくさんありますから。
月に一回でも飲みに行ければ良い方じゃないか。
そう思う境遇の方もいると思います。
ただ、この条件を獲得するにも、家族への理解を得るための努力が必要でした。これはまとめて後ほど説明します。
飲みに行けるにしても時間は気になる
一人飲みに行けるとしても、家族が寝静まった深夜に、酔っぱらって帰るのは気が引けます。ですので、常に時間は気にしています。
僕の動画をご覧になられている方ならわかると思うのですが、チラチラと時計を見る姿が、動画に映っていることが確認できるはずです。
何軒もハシゴ酒をして、泥酔していても一応時間は気にしています。
酒を飲むって、本来は自由な時間のはずです。
しかし、どうしても撮れ高と帰る時間を天秤にかけてしまう。
これがユーチューバーの辛いところ。
僕の動画に、休日の昼飲み動画が多いのは、休日の時間配分を気にしているところもあります。
夕方から開店する居酒屋の方が多いので、本当は夕方から出かけた方が、お店選びはしやすいです。
しかし、休日なのに帰りが遅くなってしまうのは、後ろめたい気持ちがあり、昼飲みが多くなっているのです。
YouTubeを継続したい気持ちと、家族との時間を持ちたい気持ちが、休日の飲み歩きには、いつも交差しています。
休日に撮影していて、隣の席で家族連れが食事をしていたりすると、つい自分と家族を重ねてしまいます。少しの罪悪感と、それゆえに感じる禁断の甘い解放感、後ろめたさの中に、快楽を感じて昼飲みがクセになっているフシもあるかもしれません。
何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、家族が家にいる以上、帰る時間など、時間のリミットは常に気にしながら動画撮影する必要がある、ということです。
家族にYouTubeという副業を理解してもらうために
酒飲みユーチューバーという副業を、家族に理解してもらうために、僕がやってきたことを説明します。
一人飲み、既婚妻子持ち、酒飲みユーチューバーに特化した内容ですので悪しからず。
収益を独り占めせず、家族に極力還元する
これが一番だと思います。これに尽きます。
これ以上のことはありません。
そもそも、自分の時間を使って、自分で稼いでいるのが何が悪い、と思われる方もいるでしょう。僕もそう思うところはあります。
そうは言っても家族、特に妻の視線が冷たいと、家での居心地も悪いし、動画だって撮りにくいです。YouTubeを継続していくには、メンタルを保ち続けることが必須です。
家族の理解が得られないことを継続していくのは、かなり厳しいものがあります。
ある程度の収益が出たら、最初は少しでもよいので、家族を食事に連れて行くとか、外食の回数を増やすとか、ちょっとずつYouTubeを始めたことでの恩恵を家族にも感じてもらうことが大切です。
僕の場合は4年以上続けていますので、家族旅行、外食、妻へのそこそこ高価なプレゼントなど、かなり還元してきました。
還元という言い方も少し違うような気がしますが、自分だけのためにやっていることではない、ということを少しずつ植え付けていくのです。
そのためには、利益の再分配は必要不可欠です。
家族での旅行、食事中の撮影はなるべく端的に
僕のチャンネルでは、時々家族旅行や家族での外食の動画も投稿しています。
家族チャンネルならまだしも、本人一人しか映ってない動画なのに、わざわざ家族で出かけているところを撮影せんでも…と思う方もいるかもしれません。
しかし、これがユーチューバーの悲しい性なのです。
隙あらば動画のネタが欲しい。そう思ってしまうのです。
僕のように妻子ある身で、飲み動画を撮影できる時間が限られていると、なおさら撮れ高を稼ぎたい、と思ってしまう。
冒頭で触れましたが、家族で出かける時の撮影で、妻の不満が爆発しました。
ですので、なるべく家族がいる時の撮影は端的に、カメラは邪魔にならないところへ置き、撮る時間は短く、カメラに神経を集中させない。
これは意識しています。
継続しある程度の成果を見せれば認められる
継続する姿を見せることで、本気なのだということを見せるのも、ひとつのポイントだと思います。
YouTubeを始める、といってカメラ買って所かまわず撮影した挙句、知らない間にやめていた、では家族の理解を得ることは難しいでしょう。
僕の場合は、家族にチャンネルを教えず、顔出し声出しもせず、ひっそりとやっていたので、なおさら最初の方は迷惑なだけ、という印象もあったと思います。
しかし、チャンネル登録者数が増えて、収益もある程度いただけて、実際に自分たちもその恩恵を授かれる。それを数年間続けていくことで、今ではある程度認めてもらえるようになりました。
4年間、仕事以外でコツコツと継続していくことは、かなり大変なことです。
一度やったことはある程度長い期間を続ける、ということは周りの目からも認めてもらえる一つの要因です。
頑張っている、まだやっている、それだけでも人に認めてもらえる価値が生まれます。継続は承認なりです。
YouTubeは「作れそう」ではなく、「継続できそう」を選んだ方がいい
これからどんな内容であれ、YouTubeを始める、同じような境遇(家族構成)の方に、僭越ながら僕から言えるとしたら、「この動画作れそう」もさることながら「継続して投稿できそう」を選んだ方が良いです。
ここまで書いてきましたが、家族の反発や自分自身のメンタル面含めて、それを乗り越えて継続できることがYouTubeには大切です。
僕が運営しているような、酒飲み動画は誰でも作れますし、いつでも始められます。しかし、自分一人で暮らしているわけではなく、自由な時間が取りにくい人は、隙間時間で継続できることを選ぶべきです。
たまたま時間があって1本投稿できたけど、数週間、数か月放置であれば、これは副業にはなりえません。外飲みや晩酌が難しければ、就寝前の寝酒だけでも良いと思います。
何度も何度も寝酒を投稿し続ければ、寝酒に特化したユーチューバーになれる可能性だってあります。(それいいかも)
とにかくYouTubeは継続ゲームなので、今から始める方はそこのところを念頭に置いておいた方が良いでしょう。
YouTubeで手軽に副業を始めたい、40代既婚、妻子ありの中年男性の参考なれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?