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酒量自慢はもう無理。40代後半からの酒と酒飲みYouTuberとの付き合い方

YouTubeで酒飲み動画の配信を始めて、あと数ヶ月で丸5年。
年齢は40代後半になり、近ごろ酒を飲む体力がなくなってきたな、とひしひしと感じます。

20代から30代までは、酒を飲まない日はありませんでした。

いくら残業で遅くなっても、絶対に晩酌は怠らない。
いくら二日酔いになっても、次の日の夕方くらいには、うぐうぐと酒が飲みたくなる。
20代後半、仕事で一番ストレスがあった頃は、会社を出てすぐに缶チューハイをあおり、電車の中でも隠して酒を飲んでいる有様でした。

酒を多く飲める、ということは「酒豪」なんていう言葉もあるくらいで、酒を飲む人間の間では、ひとつのステータスでもあります。
どのくらい酒を飲んだとか、酒の量の話で盛り上がる酒飲み談義も、酒の楽しみ方のひとつです。
(酒を飲まない人には到底理解できることではないと思いますが)

20代の頃は、酒豪という言葉に憧れて、自分にも飲めると勘違いして、吐くまで飲むということを繰り返したりしていました。
30代前半まで、外での飲み会では、そんなことを繰り返してきて、40代中盤から休肝日を設けるようになりました。
週に3~4日です。

毎晩酒を飲んでいた僕が休肝日を設けたきっかけ

毎晩のように酒を飲んでいた時は、酒を飲むことを辞められず、アルコール依存症なのではないかと、ふと不安にかられることも多々ありました。
実際に、WHOのアルコール依存症チェックシートでチェックをすると、「危険な飲酒」という結果しか出なかったので、そうだったのかもしれません。
(あのチェックはほとんどの酒飲みが依存症になりそうではありますが)

酒を飲めば飲むほど、ハッピーな気分になるのですが、その分翌日の二日酔いと、前日のハッピーに反動するような気持ちダウンは半端ありません。
何せ記憶がないので、自分が何か失礼なことを一緒に飲んでいた人にしたとか、変なことしていかったかとか、次の日になって妙に気になって落ち込むのです。

そして、散々飲み散らかしていい気分になっていたのに、素面になるとアルコール依存症のことなんて考えて気に病むのですから、酒を飲まない人から見ると、愚の骨頂に他なりません。

そんなアップダウンの毎日を長らく送ってきた僕が、ある時を境に休肝日を設けることにようになりました。
酒なしでは一日が終われなかったのに。

休肝日を設けた理由

休肝日を設けたきっかけは、アルコール依存症を恐れたのからではなく(そんなことは夕方には忘れるので)、身体に異変があったからです。

ある日、風呂上がりに身体を拭いていると、身体の一部にしこりが出来ているのに気づきました。それはそこそこの大きさで、こんなものが自分の体に出来ていたなんて、なぜ今まで気が付かなかったのだろう、と不思議に思うほどのものでした。

ネットで調べると、それは癌の可能性がある、という情報しか出てきません。怖くて怖くて仕方がない、とはいえ病院に行って現実を突き付けられるのも怖い。病院にいつ行こうか、癌だったらどうしようと悩みまくりました。

まずどこの病院に行って良いかもわからず、3軒病院を回りました。
色々な検査をして、良性の脂肪種ということで、そのままにしておいても差しさわりはないけど、気になるなら手術をした方がよい、という事で事なきをえました。
(現在も放置ですが、そろそろ手術しようかなと思ってます)

親戚でも脂肪種の手術をした人がいて、脂肪種は酒とか煙草を飲む人に多いらしいよ、なんていう話を聞き、それから酒を減らすようになったのです。(脂肪種と飲酒の関係性は分かりませんが)

ネットで病状は検索しない方がいい

ちなみに、医者と話をしたところ、病状に関するネット情報には悪意があって、すぐに大病に繋げるように書かれているので、気になったら病院で診てもらうのが一番だと言われました。
医者を名乗る人がそういう記事を書いているのを見ると、同じ医者として、なんでこんな記事を書くのだろうと感じるとも仰っていました。

身体に異変があると、ついネットで調べてしまいがちですが、そこには不安と恐怖しかないので、それ以来ちゃんと病院に行くようにしています。
(検索して恐怖におののいてしまう癖は相変わらず抜けませんが)

休肝日を設けたら酒の量は倍くらいに増えた

休肝日を設けると、酒を抜いた翌日は、信じられないほど体調がいい。
顔はむくんでないし、心なしか若返った気すらします。
(多分気のせい)
もうこのまま酒を飲まなくても良いのではないか、という気持ちにもなってきます。

しかし一度飲み始めたら飲む時は飲む!
一度の酒量は、今までの2倍くらいに増えました。

家で飲む時の方が量を飲んでしまうのですが、日本酒なら4合、ウイスキーだとボトル半分くらい、それに食後の缶チューハイといった感じです。
外で飲む時は、こんなには飲まないのですが、家で飲むとこの量になってしまいます。

毎日飲んでいた時は、ウイスキーの小瓶一瓶と缶チューハイ程度だったので、通算すると一週間の酒量は多少は下がったのかもしれません。

身体のことを考えると、この量の半分くらいにはしたいところですが、飲み始めると、最終的に寝る前までずっと飲んでしまうのです。
(これが依存症なのか…)

それでも数年前までは、この量でさほど二日酔いにはならなかったのですが、翌日に酒が残る、いわゆる二日酔いの割合が増えてきました。
飲み方に問題があるのは重々承知していますが、それでも酒の消化が悪くなってきたように思います。

杯を重ねることはできるのですが、アルコールの分解が追い付いていないようなのです。やはりこれは老化なのでしょうか。

酒を飲む体力がなくなってきたと実感する40代後半

YouTubeチャンネルを始めた40代前半は、まだけっこう酒が飲めるし、フットワークも軽かったです。
1日10軒はしご酒なんてこともやっていました。
僕がYouTubeを始めてからの話なので、つい4年前くらいの話です。

アルコールの分解能力が衰えてきたことに増して、ここ最近は外に出かけて飲むということすら億劫になってきました。

僕は飲み食いのYouTubeチャンネル運用を副業としていますので、それでも飲みに行ける日があれば、撮影をかねて飲みに行くわけですが、どうも腰が重いのです。

平日の仕事終わりは、飲みに行きたい気持ちと、家に帰ってゆっくりしたいという気持ちが交錯します。
それは、YouTubeの撮影を兼ねているからそう感じる部分も大きいかもしれません。

あの店は以前に行ったし、カツ丼は前回の動画で食べたし、撮影許可があの店ではもらえるかな、といった普通に飲みに行く時には感じない葛藤が生まれます。
YouTubeを始めた当初は、そんなことをまったく感じなかったのですが、歳と共に何かこう億劫な気持ちの方が大きくなってきました。

仕事にやる気が出ないとかではなく、酒を飲むために動く気力も体力もなくなってきたのです。

でも酒は大好きです。
新しいお店を探そうとか、新しいお店に行こうではなく、気に入った店で日替わりの肴をつまんで飲めればいいや、とか家でゆっくり飲めればいいや、といった気持ちになってきたのです。

本当に腰が重いのひとことです。

何軒店を回ったか、どれだけ酒を飲んだか、ではなく美味しかったで終われる酒

それでも、休日に通勤方向とは逆方向の町田に行って、ふらふらと街を歩きながら飲む酒は大好きで、時間があれば極力飲みに出かけようと思っています。

飲み歩きは趣味です。
いくら体力がなくなっても、この趣味は確保したい。

ここ最近は、無理して動画のためにはしご酒をするのではなく、その日の体調に合わせて、食べ物も酒も選ぶようにしています。
そのうえでお店が被っても、毎回同じようなお店に行ってみてもいいではないか。そう考えるようになりました。

僕のYouTubeチャンネルは、色々なお店で飲んでいますが、飲食店に貢献したいとか盛り上げたいとか、そんな崇高なビジョンはありません。
ただただ、気になったお店に入って、美味しい酒が飲めて、それを発信できればいいと思っています。

撮影をしながら酒を飲むということに、いささか疲れてきた感じもしますが、YouTubeチャンネルの運用を辞めるということはまだ考えていません。

気が向いた時に、体調と相談しながら、細々と続けて行く。
酒量が減ったから衰退したというわけではなく、歳に見合った酒飲みのチャンネルに昇華していければよいと考えています。

20代や30代の人のようにガブガブ飲んで、ガツガツ食べて、といったことはもう出来そうにありません。そこで張り合っても寿命が縮むのではないかと思われます。

行きたい店に行き、好きな酒を程よく飲んで、美味しかったで終わる。
それが一番。

50歳がすぐそこに見えてきた今、酒の楽しみ方について、一度自分の中で整理したいという気持ちでこの記事を書きました。
本当に動画撮るのが億劫になったら、インスタグラムブログだけでやっていこうかと思っています。

何を伝えようとか、感じ取って欲しいといった意図はありません。
これはただの独白です。


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